「質問力」の大事さを痛感したYahoo!知恵袋座談会


ちょいと前のことになりますが、Yahoo! JAPANで行なわれた「Yahoo!知恵袋」の座談会にお呼ばれして、いろいろお話を聞いて参りました。

Yahoo!知恵袋がスタートしたのは2004年4月と、もう7年以上も前のこと。そういやサービス開始当初は別の立場でいろいろお話聞いてたのでした。いやもうあっという間ですねインターネットの時間は……。

Yahoo! JAPAN、Q&A形式で情報交換できる新サービス「Yahoo!知恵袋」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/4889.html

コンピュータで検索するのではなく、人が人に対して答えを教えてあげるこうしたサービスとしては、当時はてなが「人力検索」という名前で有料前提のサービスを展開。さらにOKwaveをベースとしたgooの教えて!goo」で、書籍化やドラマ化もされて話題になった「今週妻が浮気します。」が話題になった年でもありました。

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そんな中で後発でもあるYahoo!知恵袋が、今では質問総数約6,300万件、回答総数約1.5億件という日本最大のQ&Aサービスに成長。「Yahoo!がやってるんだから当然」という声もありそうですが、むしろYahoo! JAPANはサービスが巨大すぎるあまり、ユーザー自らコンテンツを生み出すソーシャル系のサービスってあまり得意分野ではなかったんですよね。あえて名前は挙げませんが、これまでいくつYahoo!のサービスでいくつ「ソーシャル」を銘打ったサービスが登場してはあまり注目されずに終っていったことか……。

サービス開始当初は「コンピュータの検索では探しきれない質問にユーザーが答える」コンセプトだったYahoo!知恵袋も、今ではネタ的な質問で盛り上がることも多くなっているとのことで、座談会ではいくつかYahoo!知恵袋で人気があった質問も紹介。確かにいくつも見たことある話題がありました。「死んだふり」はこういう人と結婚したいもんだと思ったものです。興味ある人は画面のフレーズ検索すればそのまま出てくると思うのでお試しください。

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座談会でもそういう話が挙がったんだけれど、やっぱりこうした人気の投稿に共通するポイントは「タイトルだけでも引きがある」こと。タイトルを見ただけで思わず中身を読みたくなるし、そしてついつい答えてみたくなるような魅力たっぷりのタイトルをつけることは、なんだかんだとWebコンテンツの基本なのだなあ。

Webサービスに限らず、コミュニティというのものは規模が大きくなればなるほどリテラシは相対的に下がるもので、Yahoo!ほど巨大になったサービスはその代わりとしてソーシャルサービスが根付きにくいうのは事実あるのかもしれない。けれど知恵袋はユーザー全員ではなく一部のユーザーが「気になる」質問を寄せることで、結果として多くの話題や注目を集められる、という点ではなかなかおもしろい事例だと思いました。

もちろんこうした面白投稿だけでなく、日々寄せられる困った質問に答えてもらえるサービス、というのがYahoo!知恵袋の本質。実に質問の9割が必ず回答をもらえるという驚異の回答率です。他社のサービスも回答率は近い数値なのかもしれないけれど、投稿数が多いサービスでも回答率をこれだけ高水準でキープしているのはなかなかにすごい。というか、これ逆に回答もらえない質問のほうがどんな中身なのか気になるよね……。

そしてさらにびっくりしたのが知恵袋における「グレード」の存在。質問に答えると付与されるポイントによってグレードが上がっていくんですが、最上位のグレード7だと回答数が1700を超えつつ、ベストアンサーに選ばれている確率が60%を超えるというおそるべきレベルの高さ。自分の回答が6割の確率でベストアンサーに選ばれ、それが1700件以上ってどういうレベルだよ……、と思ってたらグレード7のユーザーは数千人単位で存在するそうですよ奥さん!

Yahoo!知恵袋 ヘルプ – 「グレード」について
http://help.yahoo.co.jp/help/jp/chiebukuro/my/my-17.html

おそらくグレード7まで行くと、「何でも知ってる知識家」でなんとかなるレベルではなくて、「質問に対して適切な答えを検索して見つけ出す」ことができる人なのかな。自分で文章を書くことだけが情報発信というわけではなく、検索力の高さというのも1つの情報発信のスタイルだと思うので、検索力の高さに価値が見いだされるコミュニティというのもすばらしいことだと思います。

何よりこうしたコミュニティがいいなと思うのは「検索しろよ」と投げ捨てる回答がないこと。非礼な質問は別として、右も左もわからない初心者の質問に対して、いわゆる「ググレカス」的な回答がついてしまうネットの掲示板はとても悲しいものです。

もちろん質問者にも誠意や態度といったものはあるべきなのだけれど、そもそも知識がなくてうまく質問できないのに、何か言われるのが怖くて質問ができないというのはとても悲しい。Yahoo!知恵袋に限らず、こうしたQ&A系サービスが初心者と上級者をつなぐいい場所になっていることはとても素敵なことだと思うのでした。

最近ではついにはてなが無料化に踏み切ったりと、こうした質問コミュニティもまだまだ動きがありそう。個人的にはてなはIT系の回答でクオリティが高いものの、有料がゆえにポイント欲しさで質問もまともに読まずに回答する人がいて、それに対していやでもポイント払わなければいけない制度がとっても残念だったのですが、無料化でこのあたりが改善されるとうれしいなあ。それに対して後発ながらも投稿数で圧倒的な優位を誇るYahoo!知恵袋、そして教えて!gooがどういうサービスを展開していくのか今後が楽しみであります。


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