全部入りで大容量、さらに指紋認証つきスマホ「ARROWS V F-04E」ファーストインプレッション

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

1年ぶりにケータイ会議が帰って参りました!

富士通製のAndroid端末「ARROWS V(F-04E)」をレビューする『ケータイ会議10』を始めます | IDEA*IDEA
http://www.ideaxidea.com/archives/2012/11/keitaikaigi-10.html

今回モニターする端末はNTTドコモの富士通製スマートフォン「ARROWS V F-04E」。おサイフケータイやワンセグ、赤外線といった当たり前になりつつある国産機能に加えて防水も対応。スペック面でもクアッドコアのCPUや2GBメモリ、64GBストレージなど同シーズンで最高クラスのスペックを追求した1台です。

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携帯電話(F-04E) – FMWORLD.NET(個人) : 富士通
http://www.fmworld.net/product/phone/f-04e/

今年の冬モデルはお仕事でいろいろと触らせていただいており、F-04Eについてもすでにあれこれいじっているのですが、結論からいうとこの冬シーズンでもかなりオススメの1台。ハイスペックというだけでなく随所に使いやすさを追求した機能を搭載しつつ、富士通ならではの特徴である指紋認証がなんといっても嬉しい。しかも詳細は後述しますが、この指紋認証がセキュリティ意外の意味でも非常に「使いやすさ」に貢献しているのも魅力的です。

前置きはこのくらいにしてファーストインプレッションをば。ハイスペックモデルながら本体サイズはかなり小型化されており、片手で持てる程度の大きさ。小さいとまではいいませんが、十分に片手で操作できるくらいのサイズです。

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iPhone 4Sと大きさ比較。3.5インチと4.7インチという液晶サイズの違いなので本体サイズもかなりの差があります。とはいえiPhoneは最近のスマートフォンからすると「画面が小さい」と言われるサイズなので、このくらいのサイズ比なら十分普通サイズかな。

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重ねるとこんな感じ。縦横ともにちょっと大きいですね。

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厚さ比較。こちらもF-04Eのほうが若干厚みがあります。

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本体上部左側にはインカメラを搭載。右のセンサー類は一番右から周囲の明るさを検知するRGBセンサー、通話中のタッチパネル誤動作を防ぐ近接センサー、LEDランプです。

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本体下部のボタン系はすべてソフトボタンで実装。右のメニューボタンがまだ慣れないですがこれは使っていけば解消するかな。

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本体上部はイヤフォンジャックとmicroUSBポート。1年前のモデル「F-05D」ではカバーに隠れていたイヤフォンジャックが表に出たのは細かいながらも嬉しいポイント。こういうカバーは耐久性が心配ですからね……。

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左側はワンセグアンテナ。microUSBポートはさすがにカバー付ですね。ここは意外に充電で使うのであまり開け閉めしたくないところですが、強度がどのくらいなのかは今後要検証ですかね。

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アンテナはぐいーんと本体ぶんくらい伸びます。

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物理ボタンは左側面のみ。以前は本体上にあった電源ボタンが音量ボタンより下に位置し、大きさも若干ながら大きく押しやすくなりました。

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反対側の側面にはふたをあけるためのわずかな隙間が。

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ふたを開けると交換可能なバッテリーとmicroSIMカードスロット、microSDカードスロット。バッテリーは2420mAhと大容量タイプで、手持ちのGALAXY Noteの2500mAhとほぼ遜色ない容量です。

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背面はカメラと赤外線ポート、カメラライト、スピーカー、そして富士通製スマートフォンの要でもある指紋センサーです。

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指紋センサーはボタン式にもなっていて、押すだけでスリープ状態から復帰できます。この背面というのが実にいい案配なのですよね。たとえば下の画像は普通にF-04Eを持っているようにみえますが、

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実際には裏で指紋センサーを指でタッチしている状態。いつも通りスマートフォンをホールドしているのにスリープを解除でき、さらに指でセンサーをささっとなぞるだけでロックを解除できるというセキュリティの高さを併せ持つ、実に魅力的な機能です。

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実際のロック画面はこんなかんじ。ロック解除は指紋にしてますがパターンやパスワードでの解除ももちろん可能。指紋認証がうまくいかなくなった場合のロック解除方式も保険で設定しておくことが可能です。

セキュリティ面ではアプリごとのロックも可能。まあ本体ロックしてればいいじゃんという話もありそうですが、友達とか仕事でスマートフォンを使わせるときに、プライベートなアプリだけはロックしておくっていうのは十分に実用的。ロックだけでなくアプリそのものを非表示にして隠してしまう機能もあったりして、このあたりは別途まとめたいと思います。

こちらはホーム画面。初期設定ではNTTドコモの「palette UI」が設定されていますが、今回は富士通オリジナルの「UX!ホーム」に切替えました。UX!ホームの使い勝手はまた改めてレビューしたいところですが、とにかくサクサクと動きつつ、必要十分な使いやすい機能が入っているので、この端末に関してはホームアプリ入れ替えないでこのまま行きそう。

ステータスバーにはショートカット。これを長押しすると……

他のショートカットと入れ替えが可能! 好きな機能に入れ替えられるのは便利ですなー。ただ、使いたい機能が多すぎて8個に絞るのが大変だったw 1回ですべてのショートカットが表示されるので使いやすくはあるのだけど、画面幅以上にショートカットを割り当てられるスライド式も捨てがたいなあ。

電池アイコンもカスタマイズ可能。電池アイコンの上にパーセンテージで残量表示できるの嬉しい!

大容量バッテリーを搭載してはいるものの、ガンガン使えばバッテリーはあっという間に減っていくので、消費電力を抑える「NX!エコ」機能も搭載。

明るさを落とす最小設定からCPUの性能を落とす、ワイヤレス系の機能をオフにすると3段階プラスオリジナルカスタマイズの4種類から設定を選べるのですが、オススメはCPU性能を下げる真ん中の設定かな。もともとがハイスペックなので多少性能落としてもさほど体験ではわからず。外出が続く日は最初からオンにしています。

ちょっとした便利機能としてスライドインという機能も。画面の端に触ることでショートカットを呼び出せる機能で、ホーム画面だけでなくアプリを開いている時でも使えます。

デフォルトでは左下にランチャーが割り当てられており、ここから他のアプリをまとめて呼び出せます。

右下は画面キャプチャ。Android 4.0なので音量の下ボタンと電源ボタンの同時押しでもキャプチャーが撮れるのですが、こちらはタッチ操作だけで簡単にキャプチャでき、撮影した画像をいろいろ加工することもできます。

ただまあキャプチャってそんなに利用頻度多い機能ではないのと、ロック画面やステータスパネルとか一部撮影できない箇所もあったりするので、ついつい本体キャプチャを使ってしまいがち。操作的には左下より右下の方が使いやすいので、こっちにランチャー割り当ててもいいかもと思いつつ、アプリも基本的にホーム画面でまとめちゃうタイプだからなあ。同時に使いたいアプリとか考えつつこのあたりは使いやすい設定をいろいろいじってみたいと思います。

カメラアプリはF-05Dとインターフェイスに近いインターフェイスですが、右に並んでいた機能アイコンは一番下の設定アイコンに集約され、そのかわりにタッチ操作でズームが可能になりました。さらに嬉しいのはワンタッチでピント合わせてシャッターが切れること。これがあると本体をきっちり両手で固定した状態で写真撮れるのでピンぼけ減らせるんですよね。

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カメラ機能もまた別途エントリーするとして、とりあえずささっととった写真をいくつか。カメラはオートホワイトバランスの色合いが一番気になる私なのですが、割といい感じに撮れてるかな。

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ここ数日使ってみての感想としては、とにかくサクサクでハイスペック。ARROWS X F-05Dも十分にサクサクで動作は満足してたんですが、いかんせんあちらは1400mAhというバッテリーの少なさが課題でした。その点でARROWS V F-04Eはバッテリー容量が1000mAh近く追加になっただけでなく、消費電力を抑えるNX!エコも搭載されたことで、以前よりはだいぶバッテリーが持つようになりました。まあARROWS X F-05DもアップデートでNX!エコ対応はしましたが、バッテリー容量まで増えるわけではないので。

とはいえ自分がAndroidラブなのはつねにGmailを同期して最新の状態に保ってくれるのが理由の1つであり、同期しているアカウントも7個あるため消費電力はたぶん人一倍いや七倍くらいありそうで、正直1日持つのは厳しい。まあこのあたりは使い方次第ですし、自分のようなヘビー利用の人はモバイルバッテリー持ち歩いて補完しているのでそれでいいかな。できれば富士通公式に防水対応の大容量バッテリーをだしてほしいところですが。

クアッドコアCPUということで本体熱も気になるところですが、普段使いしている間はさほど問題なし。さすがにテザリングとかすると生暖かくなりますが、それはモバイルルータであっても同じことなので十分実用レベルかな。本体熱で機能が止まる、という現象はまだ遭遇していないです。

一方で使いにくいところとしては以前も課題だったGPS。ARROWS X F-05Dに比べるとまだ改善はされているものの、結構電波のつかみが悪くて正しい位置を表示しなかったりすることがあります。GALAXY NoteがかなりGPS性能よかったことに加え、GPSによる道案内はスマートフォンの機能の中で最上位といっていいくらい大事なポイントなので、このあたりはアップデートでの改善を期待したいところ。

あとはこれもNTTドコモ端末の宿命という気がしますが、3GとLTEの切替に失敗するとエリア内なのに圏外のまま、ってことがちょいちょい発生。どうしてもLTEエリア拡大における端境期ゆえというところもあるとは思いますが、圏外から復帰しないことがあるのはちょっと厳しいかな……。

とまあすべてがパーフェクトではないものの、ハイスペックかつ大容量バッテリーを搭載し、使いやすさを重視した機能もたくさん盛り込まれていてファーストインプレッションとしてはかなり評価高め。この後は各機能に絞り込んで気になるところをぼちぼち紹介していきたいと思います。


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