格安で譲ってもらったiPad 2、自宅で寝っ転がりながらサイトみたりソーシャルメディアチェックしたりと便利に使っているのですが、せっかく買った端末をより便利に活用しよう、ということで、iPad向けブログエディタ「Drift Writer」を試してみました。
Drift Padは以前まで「Dpad」という名称でリリースされていたiPad向けブログエディター。以前から試してはみたいもののiPadを持っていなかったのですが、やっとこさiPadを手に入れたこともあって試してみました。なお、詳細は後述しますが今回試用させていただいているのは開発者のご厚意により、開発中のプレビュー機能を搭載した最新バージョンとなっており、一般向けには提供されていない機能がいくつか搭載されています。
こちらがDrift Writerの投稿画面。実際には使う前に細々とした設定しておいたほうがいいのですが、アプリがあまりに個性的であるがゆえに、まずはどういうアプリなのかを投稿の手順とともにご紹介しておきます。
基本的にはこの画面の中でテキストを入力し、できあがった文字を自分のブログ投稿画面へコピペすれば完了。Drift Writerで行なっているのはあくまで「作成したテキストをまとめてクリップボードに保存する」だけなので、ある意味で投稿ブログサービスをいっさい問わない究極のブログエディターとも言えます。
このまま文字をひたすら入力していってもいいのですが、Drift Writerの醍醐味は文字入力に関するさまざまな支援機能。まずは基本的なところで、右上の「HTML」ボタンからHTML用のコードを挿入できます。フォントサイズの変更などもお好みでどうぞ。
左側のバーは各種Webサービスと連携。一番上の写真アイコンを押すとFlickrが表示されます。挿入したいFickrの画像を開いたら、右上の矢印アイコンをクリック。
そうするとアニメーションとともにFlickrの張り付けコードがエディタ画面に挿入されます。同様にYouTubeの動画やAmazonアソシエイト、WebサイトのURLも挿入できます。
Amazonアソシエイトの場合は画像とテキストを選択可能。このあたりは細やかで嬉しい配慮ですなー。
さらなる連携機能が今回試用させていただいているベータ版で搭載された新機能である「ATOK Pad」との連携。iOS標準のIME機能はどうにも使いにくく、とくに「ん」を打つのに「n」を2回入力とかめんどくさすぎて仕方ないのですが、Drift Writerの新バージョンでは日本語入力をATOK Padに連携することができます。
ATOK Padのお値段は1200円とちょっとお高めではありますが、IMEを変えられないiOSではほんとに便利なので、iPad利用頻度が高い人は買っておいて損はないかな。自分は確かリリース時のキャンペーン価格で買っておいた気がする……。
せっかくなのでベータ版ならではのATOK Pad連携もご紹介。ATOK Padを利用したい場合は画面下いちばん右のATOKマークをクリック。ここに上下左右のアイコンなどが表示されている場合はテキスト入力エリアをタッチするとこのアイコンが表示されます。アイコンは右からATOK、メール投稿、ブログ連携、プレビュー、投稿内容のリセットとなっております。
ATOKアイコンをクリックすると、入力している文字がすべてATOK Padに反映されます。ちなみにATOK Padでの入力はiOSのIMEをオフにする必要があるのですが、実際に使ってみると日本語入力はほぼほぼATOK Padで行なってしまうので切り替え頻度も少なく、さほど使い勝手に問題は感じません。
一通り文字を入力したら画面上の矢印アイコンをクリック。
ATOK Padで入力した文字がすべてDrift Writerに反映されます。画像や動画挿入などはDrift Writer側で行ない、実際の文字入力はATOK Pad、っていう使い分けが一番はかどりますな。
文章を入力し終わったらプレビュー機能で実際に画面を確認。このプレビュー機能がまたよくできてるんですわ……。
ATOK Pad同様、画面下にある目のアイコンをクリックするとプレビュー機能を起動。ここで挿入したHTMLタグを実際に反映して確認できます。
また、現在試用しているベータ版では、プレビュー機能で直接編集する機能も搭載。iOSの文字入力は前述の通り使いにくいのですが、それでも文字のちょっとした修正をプレビュー画面で行なえるのはかなり便利です。
さらに設定画面でプレビューファイルを設定しておくことで、自分のブログのデザインで確認することも可能。ただしやり方は自分のブログのHTMLファイルを加工してサーバーにアップしておき、設定画面からアップロード先のURLを指定するというちょっとレベルが高い仕組みなのですが、これ設定しておくとまるで自分のブログデザインで表示できるのでプレビュー機能がますますはかどります。
プレビューも完了してほぼほぼ 問題なければいよいよブログの投稿へ。画面下部のアイコンから上矢印マークを押すと、設定画面で設定しておいたブログURLが表示されます。設定周りは後でまとめますのでここでは割愛。あらかじめ「投稿画面のURLを設定しておくということだけ覚えておいてください。
繰り返しですがDrift Writerは入力した文字をクリップボードに保存して運ぶだけの仕組みなので、この時点ではブログ投稿画面に何も入力されていません。なので入力エリアを長押ししてペーストを選択。
すると当然のことながらATOK Padで入力していた文字が一気にペーストされます。あとはタイトル設定したり、カテゴリやタグを設定したりして公開しましょう。タイトルについては一行目に書いておいて、投稿画面でカット&ペーストしてもいいかもですね。
と、かなり変化球の投稿アプリでありますが、操作方法に慣れてしまうとこれがなかなかに便利。もちろん投稿はPCでやったほうが効率いいのはもちろんなのですが、PCほどではなくとも十分な投稿が可能。スマートフォンでブログ書こうとすると画像挿入周りがどうしても面倒になってしまうのですが、Drift Writerだとそういうコンテンツ挿入が非常に便利。プレビューも充実しているのでデザインも確認しやすく、これは人を選ぶけどハマる人にはハマるアプリだわー。
最後に諸々の設定をご紹介。実際には自分のブログ投稿画面さえ設定しておけばほとんどの設定は不要なのですが、設定しておくと使い勝手がほんのちょっと良くなります。設定はDrift Writerのアプリからではなく、iPad側の設定画面から行ないましょう。最初ここがわからなくてちょっと苦労した……。
「Compose」には、自分のブログサービスの投稿画面URLを設定。繰り返しながらDrift Writerはエディタ画面で書いた内容をコピペして貼り付ける仕組みなので、Drift Writerで書いた内容を自分でコピペしてブラウザから自分のブログにログインして自分で貼り付ける、という手順でもいいですが、ここにURLを設定しておくことで書いた内容のコピペを自動で行った上でブログ投稿画面にアクセスできるので、投稿がちょっと楽になります。
「Templete URL」は、前述したプレビュー画面で自分のブログデザインを利用する設定。こちらは自分のブログソースから本文に該当する部分に「%@」と入力したHTMLファイルをアップロードしておき、そのURLを指定します。自分のサーバー持ってないとかいう人はDropboxとかの公開URLで大丈夫。
HTMLとかよくわからない人は、ブラウザで自分のブログ記事ページを表示してから右クリックなどでソースを表示して内容をすべてコピー。テキストファイルに張り付けたらブログ本文のところをざっくり消して、そこに「%@」を入れ、「.html」形式でHTML形式に保存すればOK。念のため文字コードはUTF-8になっているか確認しておいてくださいませ。また、Javascriptとかが動いているとうまく表示されないこともあるので、画面中に「Javascript」で始まって終わるタグは全部削除しちゃいましょう。あくまでプレビューであって見た目が合ってればいいので、Analyticsのコードとかもさくっと削除して大丈夫。
「Markdown」はエディタ画面でMarkdown記法を使うかどうかと、使ったMarkdown記法をクリップボードに保存するときにHTMLへ変換するかどうかを設定できます。有効にしておくと改行が反映されるからこっちのほうが便利かな。
「Photo」はデフォルトでFlcikrのURLが表示されますが、自分のFlickrホーム画面のURLを入れておくと手数が減ってちょっとだけ便利。うちの ブログでいえば「http://flcikr.com/photos/kai3desu/」とかを指定しておくと最新のアップロード画像が一覧されるので入力が楽になります。
後半の設定画面は上記がわかればさほど問題ないと思いますがねんのため。
「Video」は同様に「http://youtube.com/user/kai3desu」といったYouTubeのURLを設定しておくと手順が便利。「Shop」はAmazonの設定で、「Amazon Default Site」は海外のAmazon.comか日本のAmazon.co.jpかを選択できます。アソシエイトIDは「Amazon Associate Settings」から入力しましょう。
実際にこのエントリーもiPadにBluetoothキーボードを接続してDrift Writer から書いてますが、スマホでこれだけの長文を書いていたらいくらキーボード入力でもいらいらしてしまうものの、Drift WriterはPCとほぼ遜色ない程度で入力できました。ちょっとiPadとキーボード持ち歩く人の気持ちがわかったかなあ。
クリップボードを使うという変則スタイルなだけに、すでに投稿したブログの修正は難しいのですが、それは別途スマートフォンアプリやブラウザ使えばいいかな。また、画像も本体内の画像ではなくWeb上にあるFlickr画像を使う必要がありますが、これもまあiPadで撮影した画像を使うってことはそうなさそうなので、あらかじめFlickrにまとめてアップしてけばいいかも。そういう意味でFlickr使ってる前提かつ、600円の有料アプリにはなりますが、ご興味ある人はぜひお試しくださいませ。
iTunes App Store で見つかる iPad 対応 Drift Writer HTML Editor
https://itunes.apple.com/jp/app/drift-writer-html-editor/id402656222?mt=8
贅沢をいうと画像を大量に入力するときにちょっと面倒なのですが、ここは私が愛用しておりますFlickr2tag機能も実装予定とのことで、そのあたりもたのしみにしたいところ。いやー、旅行中のブログとかほんとこれだけでなんとかなりそうだわー。
【追記】
リンク挿入をさらに便利にする技も教えてもらいました。感謝!
DPad改めDrift Writerをブックマークレットとdpadスキームでカスタマイズしよう! – bricklife.weblog.*
http://www.bricklife.com/weblog/000750.html
↑まさにこういう形で「テキスト」「URL」と改行させて入れるのが私のスタイルなのですが、これをブックマークレットでカスタマイズするとこうなります。
javascript:location.href=’dpad://?text=’+encodeURI(document.title+'<br /><a href=”‘+location.href+'”>’+location.href+'</a>’)
設定はDrift Writeの検索アイコンからブラウザを起動し、ここで何でもいいのでブックマークを登録。次にこのブックマークを編集し、上記のコードをURL欄に入れた上で好きなタイトルつければOKです。
これでさらに便利になった! 情報あざーす!
Posted from Drift Writer on my iPad