猫も杓子もMVNOという世の流れの中、ついにDMMまでもが格安SIMに参入。某ポッドキャストで語った「そのうちジャニーズもMVNOやるんじゃないか」という話もあながち冗談じゃなくなってきたかもしれない。
DMM mobile
http://mvno.dmm.com/
MVNOの格安SIMはもう乱立しすぎていて差別化が難しくなってきているのですが、DMM mobileがさりげなく面白いのが料金設定。なんと最安値の1GBプランは660円から利用できます。
とはいえ料金だけで見ると500円くらいのプランもたくさんあるんですが、もう1つのポイントは回線の安心度。このDMM mobileはシステムをよく調べるとIIJmioの回線提供を受けてサービスを展開しているんですね。そのためアクセスポイントもIIJmioの「vmobile.jp」を使っています。
【追記】IIJmioはMVNOなのに他に回線を提供できるの? という疑問があったので追記。IIJmioは自ら回線を提供するMVNOとしてだけでなく、別の事業者へ回線を提供するMVNE事業者でもあります。NTTドコモから回線を借りているとはいえ、MVNO提供にもそれなりの設備が必要なので、それを代わりに提供してあげるということですね。多くのMVNOはほとんどがMVNEから回線提供を受けていて、自前でサービスを提供できているMVNOはIIJmioのほかOCN、日本通信、フリービット、大手プロバイダーなど数は少ないのです。詳しくは下記もご参照下さい。
ケータイ用語の基礎知識 第337回:MVNE とは
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/keyword/36137.htmlNTTドコモの主要なMVNEとMVNOの関係をAPNから整理してみた | BLOGRAM
http://blogram.net/2014/09/09/docomo-mvne-mvno/
本家であるIIJmioは最安値が2GB900円からで、DMM mobileは容量が少ないとは言えそれよりも安い。しかもIIJmioの2GB、4GB、7GBに対しDMM mobileは1GB、3GB、5GBと絶妙に隙間を付いてくるw 7GBは横並びに見えますが、IIJmioの7GBはSIMが3枚提供で2,560円なのに対して、DMM mobileはSIMが1枚なので2,280円とお値段も若干安いという、ほんとにうまいこと料金プランが考えられてます。
IIJmioの回線品質で660円なら1つもっておいてもいいかなーというのと、新しい回線試したくなったということもあってサービス開始と同時に契約。とはいえセルスタンバイ問題やアンテナピクト問題を避けるためになんだかんだSMS契約するから総額は1,000円近いんですけどねw。
とどいたパッケージは非常にシンプル。
中を開けると白い紙の中にSIM。あれ、これ黒い紙の意味ないんじゃないかな……。
APNはIIJmio式なので全ユーザー共通。複数の端末で設定することが多い人にとってこれ結構助かるんですよね。
IIJmioと同じシステムだから高速と低速の切替えもできるはずなんだけどどこでやるんだろう、と思っていたら管理画面から切替えるみたい。なるほどみおぽんがリリースされる前のIIJmioもブラウザ式だったなー。ビックカメラの場合は契約するIDやアクセスポイントもまんまIIJmioだったけど、DMM mobileの場合はDMMのID使ってることもあってみおぽんは対応難しそう。APIかなんかでさくっと対応アプリもリリースされると嬉しいんだけど。
【追記】3月にはアプリ提供する予定とのことをおしえていただきました。これならさらに便利になりそうですなー。期待!
通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsだが、2015年3月に提供予定のアプリから、高速通信のオンとオフを切り替えることができる。
DMM.comがMVNO事業に参入??「DMM mobile」を提供 1Gバイトで月660円から – ITmedia Mobile
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1412/17/news089.html
価格設定が絶妙、そして回線は安心のIIJmioということでかなり台風の目的に面白い位置付けで攻めてきたDMM mobile。速度切替がアプリでできないのは残念だけどサイトをブックマークしておけばいいだけだし3月にはアプリがでるとのことで、頻繁に速度変更しない人ならさほど問題はないかな。実はIIJmioの3枚SIMですら微妙に足りなくなってたので、4番目の格安SIMとして愛用したいと思います。