今年も行ってきましたR-1ぐらんぷり。初めて行ったのが2005年だったのでついに10年目の趣味に突入しました。
何度も書いてますがR-1準決勝の良さは圧倒的なコストパフォーマンスと多様性。たった3000円のチケットで40以上のお笑いが見られるというコスパの良さに加え、ピン芸人ならではの多種多様の芸がこれだけの組数でも飽きさせない。
1度M-1の敗者復活見てたときは漫才スタイルばかりでちょっと食傷気味になってしまったことありましたが、ピン芸人はおもしろさの高低差はもちろんのこと、お笑いのスタイルも千差万別なのが見てて楽しいです。
今回最大の変化はついに東洋水産がスポンサーから降りたこと。毎回会場で配られるマルちゃん正麺楽しみだったのでちょっと残念。あと審査員がいつもはほんこんさんだったのが村上ショージさんになり、会場が「おお!」と沸いてた。しかもショージさん2回戦で敗退してるとかw
今までの振り返りはこちら。
カイ氏伝: R-1見てきたよ
http://blogging.from.tv/archives/000015.htmlカイ氏伝: 「R-1ぐらんぷり2007」準決勝見てきました
http://blogging.from.tv/archives/000333.htmlR-1 2009準決勝行ってきた
https://bloggingfrom.tv/wp/2009/02/09/1699R-1ぐらんぷり2010準決勝とって出しレポート
https://bloggingfrom.tv/wp/2010/02/09/3356R-1ぐらんぷり2011準決勝見てきたよ ?
https://bloggingfrom.tv/wp/2011/01/31/4897R-1ぐらんぷり2012準決勝見てきたよレポート ? カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2012/03/03/7305R-1ぐらんぷり2013準決勝見てきたレポート&R-1ぐらんぷり決勝所感
https://bloggingfrom.tv/wp/2013/02/18/8500R-1ぐらんぷり2014準決勝行ってきた – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2014/02/22/12181
というわけでいよいよ本題の準決勝感想です。すべては個人の独断と偏見によるもので、笑いのツボは人によって違うという大前提でよろしくお願いします。
東京第1グループ
中川パラダイス/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
すべらない話などで披露した変態ネタをフリップに。知ってるネタだったので個人的には全然笑えなかったけど、会場の笑いもまばらだったかな。角度の問題で左右の席はネタが全然見られないのが惜しい。フリップ芸はこういうデメリットもあるなー。そして途中で「突き倒す」が言えなくてややパニック気味になるというハプニングも。
三又又三/オフィス北野
金八先生の物真似。今回もっとも笑えなかったという意味ではナンバーワンだった。会場に向かってコールアンドレスポンス要求する振りしといて実は音声ネタ仕込んでるから、ちゃんとレスポンスしてくれた女の子がからぶって残念な空気に。とりあえず三又ダンスしてたほうがよっぽどよかったのでは。
厚切りジェイソン/ワタナベエンターテインメント
外国人が漢字にキレるホワイトボードネタ。ツッコミポイントも上手いし途中で裏切り入れてきたり漢字のコンボつなげてきたりと構成も上手い。全体を通して一番笑ったし笑いの内容もしっかりしててぶっちぎりでトップ。ネットで見た動画よりもクオリティが上がっていて、これは間違いなく決勝候補。外国人がこれだけのネタできてるんだから日本人もっとがんばれ、思ってしまうほど高いクオリティでした。
マツモトクラブ/SMA
弾き語りネタなんだけど演じているのは聞いてる客のほう。視点と設定がなかなかうまかったけどネタの爆発力はなかったかな。
頼知輝/SMA
「中の下の女性」あるあるネタ。あるあるネタって共感できないと弱いんだけど、そういう点では「ああ、わかるわかる」くらいだったかな。
アルコ&ピース平子/太田プロダクション
10年前からタイムスリップしてきたネタ。有吉いじりとかは面白かったけどせっかくの10年間で起きた「まさか!」という共感はそこまで強くなかったかな。あと大きい声が聞こえにくくてネタが聞き取りにくかったのが惜しい。
とにかく明るい安村/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
アームストロングが解散してピンになった安村がビキニパンツで登場。ポーズによっては全裸に見えるというネタ。最後の展開もよかったし全体的に面白かった。左右の席だと角度が違うから全然全裸に見えないんだけど、最後に左右席それぞれの角度で全裸ポーズ決めてくれて、そういう配慮もうまかったな。
小島よしお/サンミュージックプロダクション
そんなの関係ねぇはもうやらない、と言っておいてのそんなの関係ねぇ披露。全力でやりすぎて最後は体力切れ、ネタも切れたという流れだったけど退場の時にガッツポーズしてたから計算ずくなのかな。やっぱり全盛期に比べると見飽きてしまった感はある。
手賀沼ジュン/サンミュージックプロダクション
長い逆さ言葉を使って歌にする。最初テレビに画像が出て無くてネタかなと思ったらほんとに出てなかったらしい。ああいうハプニングはつらいなー。逆さ言葉としてはすごくよくできてるけどそれがイコール笑いではないよなーという。
やしろ優/ワタナベエンターテインメント
太ったチアガールの痛い行動。これも全然わらえなかったというかどこで笑って欲しいのかすらわからなかった。
永井佑一郎/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
胸がきゅんとするコント、セオリーを裏切るコント、切れまくるコントを歌に乗せて。セオリー裏切りとキレまくりは話がうまくつながっててよかった。あのバカっぽい表情も含めての完成形かなー。この人は割といろんなタイプの芸を作れるね。
アジアン馬場園梓/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
レジの店員が品物を見て遊ぶネタ。視点おもしろいけどスゴイ笑えるわけではなく、キャラのおもしろさで攻める柳原可奈子系というかんじ。
じゅんいちダビッドソン/アミーパーク
本田で来たと思ったら無回転ではなくシュールなボケ。前に見た無駄ネタも含めこの人結構引き出しあるのね。ネタも結構おもしろかった。
ニッチェ近藤/マセキ芸能社
ニッチェというと江上さんのイメージが強いけど相方さんのネタ。セクシー下ネタでいつものツッコミキャラとはまったく真逆だったのが違和感だった。ネタはなんというか、直球で下過ぎていまいちだったかな……。
大阪第1グループ
ゆりやんレトリィバァ/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
アカデミーの授賞式のような舞台で、英語でしゃべってるかと思いきや関西弁で毒づくあるあるネタ。英語から関西弁への流れがキレイなのと、多くのあるあるネタの中でもっとも視点と切り方が面白かった。「スタバで騒ぐ奴マクドいけや」はキレッキレだったな。
おいでやす小田/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
大阪の居酒屋を舞台に客と店のめんどくさい押し問答。全力で披露する乗りツッコミが結構ツボった。
梅村賢太郎(ラフ次元)/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
Let It Goを直訳で歌うネタ。元々日本語歌詞って意味が違うよねと言う話に直訳ならではの不思議な日本語感があいまって面白かった。
中山功太/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
ヤプー知恵袋に寄せられた変な質問とベストアンサー。いつもの中山功太節という感じ。
ガリガリガリクソン/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
久々に見せた漫談系ネタ。このスタイルのほうが好きなんだけど今回は会場の受けがイマイチ。「ああこれ僕もう落ちたわ−」という自虐がまた面白かった。ガリクソン好きなんだけど今回は難しいかなー。
藤崎マーケット田崎/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
週7でバイト入ってる人のあるあるネタ。これもまあわかるよねーくらいで笑いまではつながらなかった。
雷ジャクソン高本/松竹芸能 大阪
相変わらずの海上自衛隊ネタだけど、今回は町ゆく人に質問した答えから海自の特徴を見抜くというネタ。海自のエピソード自体がそもそも面白いんだけど、1度味わうともう慣れちゃうかなあ。でも合コンの別称はよかった。
木崎太郎(祗園)/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
ナルシストキャラ木崎。ごめん全然うけつけなかった。
ナオユキ/松竹芸能 大阪
雑居ビルの4階でたらめな酒場。聞いたことあるネタばかり。ナオユキも準決勝定番だけど、毎回同じネタやってたらそのままでは上がれない気が。
キンタロー。/松竹芸能 東京
あっちゃんネタを捨てて今度はe-girls。ネタとして面白いわけじゃないけどジャンプの使い方がテレビとかでこれからも活躍しそう。
田上よしえ/プロダクション人力舎
体育教師ネタ。これもいつものネタだなー。好きなんだけど新しさはなかった。
東京第2グループ
あばれる君/ワタナベエンターテインメント
完封目前のピッチャーネタ。オサレもんで見たネタだけど長めの時間なのでちょっといじってた。最後のオチも変えてたけどあれはオサレもんのほうがよかったなー。見た人が少なかったのか会場は結構沸いてたと思う。
エハラマサヒロ/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
北斗晶の格好をしながら0.5秒ものまね。ものまねのセンス良くて結構ツボだった。
ルシファー吉岡/マセキ芸能社
ひたすらに尻を触りたい人の情熱。その情熱が共感できないのであまりツボらない。
R藤本/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
ベジータ物真似でのエリート電話相談所。ベジータの物真似している時点でボケが割と想定の範囲内になっちゃうなー。
AMEMIYA/SMA
ことわざを題材にしたネタ。最初は展開読めすぎだったけど後半は流行をいじってておもしろかった。ちょっとネタがまだ練れていない感。
レイザーラモンRG/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
有名な歌をただ読み上げるネタ。これ決勝行く気ないだろw
やまもとまさみ/佐藤企画
催眠術でティラノサウルスにされてしまった体育教師ネタ。面白いネタなんだけどこれ前もやってたネタだなー。
横澤夏子/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
子供を3人乗せて自転車で実家に向かうお母さんの心情。想定の範囲内かなー。
トレンディエンジェル斎藤/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
名言ネタかと思ってたら途中でいきなりセカオワ歌い出したり自由奔放。舞台で一番楽しそうにやってた感あるw が、これはさすがに決勝厳しそうだ。
トップリード新妻悠太/太田プロダクション
久々に会った友人が変わってしまった、と思っていたら自分のほうが成金になって変わってた、というネタ。あんまり笑うポイントなかったな。
おぐ/SMA
フリップ芸と見せかけて音声のいじりで自分のハゲをいじるネタ。前回の決勝ネタをちょっといじった感じ。
カートヤング/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
声ネタがすごいうまいのにそれはほぼ封印してB級隠し芸を連発。あれだけの技を持ってたのに、サラリーマンでもできるようなネタばっかりだったの寂しい。
石田明/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
塗るだけで筋肉むきむきになるクリームというフリップネタ。コンビの時のボケはあれだけ面白いのにフリップだと実力半減だったのが残念。コンビで面白い人はやっぱりコンビがいいんだなあ。
COWCOW善し/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京
スギちゃん/サンミュージックプロダクション
営業案件があって2人欠席、ということがアナウンスされたんだけどそれがこの2人だったぽい。まあ今更決勝でても仕方ない2人かなー。
大阪第2グループ
小森園ひろし/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
女の子に告白されたけどえげつない断り方をするネタ。おもしろいんだけど断り方が一本調子なのが惜しい。前に見た野球ネタのほうが好きだなー。
粗品(霜降り明星)/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
不思議なテンポでつなぐフリップネタ。結構好きなタイプです。この不思議感は見ないとわかりにくいかなー。
代走みつくに/松竹芸能 大阪
「なんのこっちゃねー」でぼけ倒すいつものネタ。全然笑えないのが多いんだけど毎回1つか2つドカンとハマるネタがある。今回は「タルタルタル」がツボった。
ヒューマン中村/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
四字熟語に1文字追加して意味を変える「余字熟語」。文字のおもしろさに加えてそれに対するセルフツッコミ、さらに後半に備えての伏線が入っていたりと作り方は実にうまい。
守谷日和/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
夜の海が好きなキザ男がいろいろと失敗してしまう。キャラにはまれなくてちょっとだめだった。
GOOD BOY(あいろんヘッド辻井)/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
ヒゲの濃い人をいじるギターネタ。不思議なテンションとダンスが結構良かった。
桜 稲垣早希/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
アニメキャラの台詞を関西弁に。ネタとしてはうまいなーという感じであと一歩笑う漢字ではなかった。
藤崎マーケットトキ/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
日常のよくあるシーンや物真似をフィギュアスケートのようなスタイルで次々に披露。フィギュアっぽくするやり方はおもしろかったけど中身が普通だった。
かみじょうたけし/松竹芸能 大阪
高校野球のエンディングを物真似するネタ。実際言葉は発せずにサイレントで押すんだけどちょこちょこ面白かった。
ヤナギブソン(ザ・プラン9)/よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪
いろんな印鑑の種類を歌で紹介する「はたらく印鑑」。知ってる印鑑しか出てこないから想定の範囲内で終わってしまう。ネタとしてこれは広がりにくい気が。
準決勝は面白かった3人を選んで投票するんだけど、今回の投票はぶっちぎりで厚切りジェイソン、次いでゆりやんレトリィバァまでが確定。3人目は悩んだけどネタの作り込みが秀でていたということで決勝定番組のヒューマン中村に。その他好きなところではじゅんいちダビットソン、おいでやす小田、梅村賢太郎、あばれる君、エハラマサヒロ、粗品、GOOD BOYあたりかな。今回はだれが決勝来るのか楽しみです。