コミケで出したJavaScript本の電子書籍販売を開始しました

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

先日コミケで人生初頒布したJavaScript本。

C96夏コミケ3日目に出ます – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2019/07/30/16206

いろいろと細かな修正などで時間かかりましたが、なんとか電子書籍版の準備にこぎ着け、KindleとBook Walkerの2カ所で販売を開始しました。
B07XGCNV3R

Amazon.co.jp: ゲーム脳で楽しむプログラミング: 初心者が捧ぐ超初心者向けのJavaScript入門書 eBook: カイ士伝: Kindleストア
https://www.amazon.co.jp/dp/B07XGCNV3R?tag=kai4den-22

ゲーム脳で楽しむプログラミング – 実用、同人誌・個人出版 カイ士伝(カイ士伝):電子書籍試し読み無料 – BOOK☆WALKER –
https://bookwalker.jp/def1a25255-0d2d-40d3-9c54-aa39096196b9/

BOOK WALKERでは冒頭が試し読みできるのでこちらもどうぞ。「はじめに」を読んでもらえるとこの本がどんな位置づけなのかがわかるかなと思います。

ゲーム脳で楽しむプログラミング(試し読み)
https://viewer-trial.bookwalker.jp/03/6/viewer.html?cid=f1a25255-0d2d-40d3-9c54-aa39096196b9&cty=0

この本を書いたきっかけやこだわりなんかは少し長いのですがここを読んでもらえると。

プログラム初心者が初心者のための解説本を出します宣言(副題: 256timesを終えて) – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2019/04/17/16076

こだわりとしてはPDFではなくぜんぶePubへ変換したこと。技術書の電子書籍ではPDFをそのまま電子化したものが多く、レビューなどで「PDFは読みにくい」というコメントが多く付けられていたことと、何より自分もPDFだと読みにくいというのを実感していたので、ここは手間をかけてでもePubにしてみよう、と挑戦してみた次第です。

ePubはWordや一太郎から変換したり、ePub専用リーダーを使ったりといろいろな作成方法があるのですが、今回は株式会社破滅派の「HamePub Enterprise」を使ってePub化してみました。

HamePub Enterprise(エンタープライズ向けePub作成代行) | 株式会社破滅派|出版, 電子書籍, Web制作
https://hametuha.co.jp/services/hamepub-enterprise

HamePub自体はCerevo時代にIoTミニ四駆製作キットの電子書籍ガイドブック作成時にも使わせてもらっており、個人で電子書籍出す時にも使ってみたいと思っていたので、破滅派代表の高橋さんにご協力いただきつつ無事にePub発行できました。お忙しい時期にいろいろと細かく対応していただいた高橋さんにこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

HamePubを使うメリットは、普段から使い慣れているWordPressを使ってブログを書くかのようにePubを作成できることに加え、表紙や奥付といった書籍のためのフォーマットが用意されているので、必要な情報をそこに書き込んでいくだけでいいという手軽さが魅力でした。ど素人からすると奥付ってどんなこと書けばいいかもよくわからないですしね……。

具体的な手順としては、各章ごとをWordPressの「投稿」として登録し、すべての章を登録したら「作品集・連載」を作成してそれらの投稿を紐付け。あとはメニューに用意された奥付や表紙、あとがきなどを登録していきます。

販売についてはKindleならHamePubの管理画面から申請するだけなのでとても手軽。今回はBook Walkerにも出したかったので、管理画面からePubとしてダウンロードし、Book Walkerの登録をして手続きしました。

なお、手数料はWebにもある通り収益から30%を破滅派へ支払います。今回はKindle独占ではないのでKindleのパーセンテージは70%が取られ、残り30%に対して30%を引いた分が収益に。Book Walkerは独占に関係なく50%なので、50%に対して30%を引いた分が収益、ということになります。

有料サービスではありますが、使いやすいWordPressで電子書籍を作成できること、電子書籍のためのフォーマットも整っているので専門知識が不要なこと、Kindleなら販売の代行もしてくれることを考えるとその価値はあると思います。

何よりエラーの出ないフォーマットで作れるメリットが大きくて、試しに自分でもダウンロードしたePubファイルをいじってみたのですが、見た目は変わらないのにエラーが出て変換できなかったり電子書籍としてアップロードできなかったりとかなり苦労しました。その点HamePubならKindleはもちろん、Book WalkerもダウンロードしたePubをアップロードするだけで一発OK。ePub編集で余計な苦労したくないならHamePubはなかなか有力な選択肢ではないでしょうか。

しかし実際に電子書籍出してみてKindleはそりゃ一極集中の天下になるわと思った。Kindle独占にしないなら70%という半分以上の金額をロイヤリティとして持っていかれちゃうならKindle独占で登録しちゃうよなー。実際に使って見てBook Walkerはとても使いやすくよくできている仕組みなだけにますます惜しい。

というわけで買ってくれる人のほとんどがKindleを選択する気はしているものの、この寡占状態にちょっとでも危惧を覚える人や新しいもの好きの人、ちょっとでもロイヤリティもうけさせてやろうという人はよろしければBook Walkerでの購入もご検討いただけると幸いです。


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