駅舎の中で日本酒を作る「haccoba 小高駅舎醸造所&PUBLIC MARKET」がオープン


以前にお仕事でご一緒していた福島県南相馬市の小高駅で、クラフトサケという新しいジャンルの日本酒を造る「haccoba」が、駅舎内に醸造所をオープンしたというのでお祝いに行ってきました。

haccoba -Craft Sake Brewery-|ハッコウバ クラフトサケブルワリー
https://haccoba.com/

クラフトサケというのは、今までの日本酒とは違った造り方をする日本酒の総称。日本酒は基本的に米と水で作り、アルコール度数も20%までと法律で決められているため、度数が高かったり他の混ぜ物をしたりすると日本酒ではなくなってしまいます。

日本酒を作るための免許を取るにはいろいろな制限もあったりと話はややこしいので、そのあたりは下記の解説をお読みください。

日本酒の新しい潮流「クラフトサケ」の定義とは? 飲食店での提供メリットも | 飲食店ドットコム ジャーナル
https://www.inshokuten.com/foodist/article/6845/

そしてクラフトサケ作り手の第一人者でもあるhaccobaが、拠点でもある小高の駅で2月9日にオープンしたのが「haccoba 小高駅舎醸造所&PUBLIC MARKET」、愛称パブマです。

東京から常磐線に乗り、電車に揺られること約4時間ほどで到着。降りたばかりは一見するとただの駅舎ですが。

近づくと駅舎の中にお店が!

もともと小高駅は駅員のいない無人駅で、以前からあった駅員のいるスペースを有効活用する新たな取り組み、として生まれたのがこのPUBLIC MARKETです。

駅舎の中には福島県の名産品がずらり。

小高の名産である唐辛子や唐辛子を使った食品も販売されていました。小高の唐辛子は以前に激辛のをもらったのですが、辛いもの好きの自分ですらかけすぎないよう注意を払わなければいけないほどの強力な辛さ。でもその辛さがビシッと効いててとてもおいしく、我が家ではそばやうどん食べる時の必需品になっています。

その唐辛子を使ったビーフカレーも販売。大辛はいいとして小高の唐辛子使った激辛は怖すぎるな……。

おしゃれな小高のオリジナルトートバッグなんかも販売。

辛さが気になりすぎてカレー2酒と豆板醤、そしてお酒に合うというクッキーをお買い上げ。オープン記念で缶バッジもいただきました。

目当てにしていたhaccobaのお酒はあっという間に完売。出遅れて悔しい……。haccobaのお酒は販売するなり完売しちゃうんでなかなか手に入らないんですよねえ。

部屋の片隅には謎の小部屋。

ここはいままさに準備中の醸造エリア。駅舎の中でお酒を造るとか夢のような世界だな……。

駅舎の中ということもあって待合スペースもあります。小高は学生の利用者が多く、登下校時はたくさんの学生で駅があふれかえるのでこのスペースは喜ばれそう。

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PUBLIC MARKETになる前の様子がこちら。学生も含めた住民や旅行客が利用できるオープンスペースでした。ここからライブ配信とかいろいろやったなー。

まだオープンしたばかりの場所ですが、今後醸造が始まったりすると醸造を絡めた日本酒イベントとかもやれそうで、日本酒好きとしても楽しみ。何より人口減少が続く地方都市において、使わなくなった駅舎を再利用するという試みと、そのコンテンツとして日本酒を造る場所が駅の中に生まれるという新しさが面白い。

東京駅に「東京駅酒造場」という駅ナカで酒造りしている場所はあるものの、巨大な東京駅の地下にあるグランスタの一角というリッチな立地に比べて、本当に駅舎そのままの場所で酒造りできるというのはかなり新しい取り組みなのではないでしょうか。

醸造もまだ準備中ということで本格稼働はこれからかと思いますが、小高から生まれる新しい日本酒とのコミュニケーションがどのようなものになるのか楽しみにしています。イベントとかあったら参加したいなー。


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