「テレビゲーム最大の欠点」について一言(ry

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

ずっと腑に落ちなかったんだけど、この2日くらいずっと考えていて何が納得できないのかやっと明確になったのでまとめます。

テレビゲームの根元的な欠点とは? (デジタルエンタメ天気予報):NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080124/145244/

相変わらず当日以降続きが読めないステキ仕様なんですが、こういうときって引用はどういう扱いになるんでしょうね。パスワード保護されているものも普通に引用していいのかしら。

でまあ、とりあえず公開されているうちにまとめておいた今回の流れはこちら。

テレビゲームの欠点は「プレイしないと楽しめない」
「Wii Fit」「Wii Sports」は家族のプレイを見ているだけでも楽しい
「プレイしていなくても楽しい」からヒットする
スマブラXはネットワークで「観戦モード」搭載
観戦モードでスポーツ観戦と同じ楽しみが味わえる
テレビと違うのはプレイヤー自身がコンテンツを作り出していること
テレビゲームは「プレイすることが楽しい」だけのエンタテインメントではなくなりつつある

前回のマリギャラは首尾一貫してトンデモ理論でしたが、今回に関してはWii SportsやWii Fit、スマブラXの観戦モードみたいに、ゲームそのものを操作している人以外も楽しめる仕組みはすばらしいという結論そのものは賛成です。Wiiなんてのははじめからそれを狙ったハードですしね。

で、腑に落ちなかった部分はそもそも「ゲームの欠点」とされている点について。

テレビゲームは、プレイするのに疲れてしまうと、それ以上楽しむことができません。技術が足りずに先に進めなくなっても楽しめなくなる。指や腕が痛くなったらもう楽しめない。ゲームが上手い人ほど気づきにくいのですが、「プレイしないと楽しめない」というのは、テレビゲームが持つ根源的な欠点なのです。

それはさ、何だって同じじゃないですかね。スポーツだろうがなんだろうが疲れたら楽しくないですよ。自分が大学で入ったテニスサークルはうまい人がすごいたくさんいて、自分みたいな大学デビューはレベル差がありすぎて最初の頃は全然テニスたのしめなかった。それでもがんばってくらいついてなんとかラリーできるくらいにはなったけど、「プレイしないと楽しめない」というのはテレビゲームだけに限らない、娯楽としてのゲームは総じて当然の理屈だと思います。

んで、後半には「オンライン観戦はスポーツ観戦みたいに楽しめる」っていう下りもあるんだけど、これに関しても観戦が楽しいのは好きなスポーツだからこそであって、好きでもないスポーツみても面白くも何ともないです。自分はサッカーはウイイレとかでは楽しめるんですが、リアルサッカーに関しては90分も戦っていて2〜3点しか入らないという盛り上がりポイントの少なさが苦手でどうも楽しめない。これは好みの問題なのでスポーツの好き嫌いは人それぞれ違うとは思いますが、すくなくとも「スポーツ観戦は楽しいよね」っていうのは対象に興味がなかったらオンラインだろうがリアルだろうが楽しくないですよ。

ただ、スポーツそのものに興味が無くても観戦が楽しいということはあります。例えば野球には興味ないんだけど、球場でビル片手に友達とワイワイやるのが楽しいとか、サッカーに興味はないけど大画面でサッカー見ながらみんなでビールをあおるとか。つい酒ばかりに注目してしまいますが、スポーツというイベントを通じて友達と話したり飲んだりが楽しい、というのもスポーツ観戦の別の楽しみ方といえるのでは。

Wii SportsやWii Fit、スマブラXの観戦モードも実はそこなんだと思う。ゲームそのものはプレイしていなくても、周りもその空気に参加できるということ。スマブラXに関してはただ見ているだけじゃつまらないから、誰が勝つかを予想できるモードが実装されていて、観戦を通じて他の人たちとその場の空気を共有して楽しめる。

大観戦
http://www.smashbros.com/jp/gamemode/wi-fi/wi-fi02.html

つまり、プレイしていない人も楽しめるというよりも、コントローラを直接操作している人以外も一緒に参加できること、そういう要素が絶対ではないけれど、ゲームの間口を広げる施策としては良い効果を持っているということが本質なんじゃないかなと思います。

ずっと腑に落ちなかったのは、言葉の違いこそあれ結論は同じ方向にあるものの、そこへたどり着くまでの論点がちょっと勢いよすぎるからなんだな、と気づきました。少なくとも「プレイしていないと楽しめない」はテレビゲームだけの欠点じゃない。映画だって見てない人は楽しくないし、趣味なんて基本的にそういうもんじゃなかろうか。観戦モードも観戦そのものが楽しいんじゃなくて、観戦しているだけじゃない参加要素をきちんと作り込んでいるからこそ、なんじゃないかと思います。

あとついでに観戦モードについてもゲーオタとして触れておくと、観戦モードってのは今に始まったものではないですね。リッジレーサーのXbox 360版なんかもオンライン観戦モードはついていて、他人の試合を見ながらチャットを楽しんだりもできる。ほかにもちょっと調べたらDEAD OR ALIVE 4のXbox 360版もオンライン対戦があるみたい。Xbox LIVEという強力なオンラインプラットフォームがあるXbox 360ならではと思いますが、とりあえずオンライン観戦はいまにはじまったこっちゃない。別に「こっちが最初だもんね」なんてしょーもない突っ込みがしたいわけではないですが、あくまで事実確認として紹介しておきます。


「テレビゲーム最大の欠点」について一言(ry” への5件のフィードバック

  1. ん〜、ゲームROM歴5年のわたくしとしましては、そもそもスマブラみたいな対戦ゲーこそ見ているだけではつまらないのではないかと。それこそスポーツと一緒で好みの問題、スポーツ観戦あるいは対戦ゲーが好きである、という前提が必要な気がします>楽しむために。
    わがやでROMってきたゲームはすべてストーリーや世界観が練り込まれていたり、謎解き系のパズルアクションRPGなので、コントローラーを握らずともああでもないこうでもないと楽しむことができたんですよね。

    ので、スマブラにそんなに観戦モードとかが用意されてるとはむしろ驚きです。面白いのかな。。?ゲームの間口を広げるのにスマブラでは不向きなのでは。。とスポーツ・格ゲーに興味なしの自分は思ってしまいます。
    要するになんだって好みの問題ってことでしょうかね。。

  2. >そもそもスマブラみたいな対戦ゲーこそ見ているだけではつまらないのではないかと。

    正直その通りだと思いますはいw。ただ、漫然と観戦させるんじゃなくて、少しでも見ている人が楽しめるように、というはからいそのものはとてもすばらしいと思います。実際やってみないと楽しさは謎な部分多いですが、結局マリギャラのアシストプレイみたいなことになっちゃうかなーという気もしますね。

  3. 番組が見れずある時間に予約して決まった時間も無視され、ゲームは継続されます。それでもゲームしたい方は、まず(自分だけの)テレビをかいます。つぎゲームへ接続しスタートします。
    追記:テレビゲームは相談して決めるのを強くオススメします

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