FriendFeedがおもしろい

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

 ここ最近Twitter以降はあまり面白いというか気になるようなサービスがなかなか無いなあと思っていましたが、最近ちょいと流行のFriendFeedは久々に面白いなと思いました。

FriendFeed
http://friendfeed.com/

 「feed」の名前が示すとおりRSSやAtomなどのフィードを使ったサービスで、端的に言うとフィードのアグリゲーションサービス。自分のブログやらFlcikrやらYouTubeやらのフィードを登録して1つのフィードにまとめてくれます。私のFriendFeedはこんなかんじ。

http://friendfeed.com/kai3

 しかしながらフィードを集約するアグリゲーションサービスはすでにいくらでもあるわけで、その機能自体そのものに魅力を感じたわけではござんせん。むしろ注目したのは「Friend」の部分が示すSNS的な機能であります。

 で、どんなことができるかというと、1つは無難に友達を登録できること。友達を複数登録しておき、そのフィードを一括して取得することで、友達の活動状況をまとめて確認できます。Flickrにも友達の最新写真をまとめてチェックできるフィードがあるけど、イメージとしてはそれに近いかな。

 そしてもう1つが、フィードにコメントできること。自分のフィードや友達のフィードにコメントしたり、気に入ったマークを残したりできます。これは言ってみればはてなブックマークのコメント欄に近いかな。どんな感じかは上のURLから私のFriendFeed見てもらえればわかりやすかもしれません。

 はてなブックマークがブックマークというよりも1つのコミュニティとして機能しているように、FriendFeedも登録したフィードにコメントをつけられることでコミュニケーションが発生する。それも単なるブックマークだけでなく、フィードを発するユーザーの行動すべてにコメントつけられるから幅も広い。まあTwitterのフィードにFriendFeedでコメントしてどうするという気がしないでもないですが、それはユーザーが使い続けていくうちに次第に流れができあがるのかなという気もしますし。

 以前にいろんなブログにつけたコメントを一括できる「coComment」というサービスがあったけど(いやまだあるんだけど)、ブログとは別のレイヤーでコミュニケーションするという点では近いかも。ただ、coCommentはコメント管理のためにユーザー登録しなきゃいけないというのがちょいと壁だったけど、その点自分のフィードを登録すればいいだけで、自分のプロフィールとしての側面も持つFriendFeedのほうが間口は広い感じ。

coComment
http://jp.cocomment.com/

単なるフィードのアグリゲーションだとプロフィールサービスの1つにしかならなくて、数回は見たとして何度もアクセスすることはないんだけど、こういう風にコミュニケーションが発生するなら何度もユーザーをアクセスに導くことができる。アバウトミーもこういうリピータを呼ぶ機能をつけるといいんじゃないかなーというのは前から思っているわけですが。

 ただ、FriendFeedの更新情報はいまのところフィード経由で、ちょいとリアルタイムとはずれてしまうので、これに専用のクライアントソフトができたらもっと楽しくなりそう。Twitterもwebだけでは魅力半減で、TwitやTwitterPodというクライアントによって受動的にデータが降ってくる感覚に魅力を感じているので、FriendFeedも専用クライアントでデータ降ってくると楽しいなあ。そうなるとTwitterにブログのフィード登録している人なんかはFrinedFeedのほうが適しているんじゃないだろうか。

 1つ気になるのはユーザーの見つけ方。これはFrinedFeedに限ったことではなく米国発のサービスでは多く見られるんですが、メールアドレスで検索するとアカウントが発見できちゃうんですよね。でもこちらとしてはメールアドレスは運営側との連絡用に登録しているだけであって、アカウントと紐付けていいよなんて思ってはいない。利用規約には書いてあるのかもしれないけど、メールアドレスだけで勝手に検索されてアカウント見られてしまうのはあまり好ましくないなあ。

? 先日世間をにぎわせたAmazonのウィッシュリスト問題も、ウィッシュリストそのものに問題があるのではなくて(そもそも作成時には「公開されますよ」と太字で表示されるし)、メールアドレスでアカウントが検索できてしまうという仕様と、Amazonのユーザー登録が単なるアカウントを本名登録に思わせてしまう?誘導をするところに問題があると思ってます。国内サービスでも米国系列だとこうやってメールアドレスでアカウント見つけられちゃうサービスあるんですが、せめてそこはユーザーに選ばせて欲しいよなあと思います。現在のところFriendFeedは一度登録したメールアドレス消せないっぽいし……。

 ちなみに話題が大きくそれますが、実は前から地道に注目しているサービスとしてはJoostもあります。Skypeの創設者が始めた動画サービスなんですが、P2Pを使っているという技術ポイントだけでなく、動画を見ながらチャットを楽しめるところが新しい。

Joost
http://www.joost.com/

 コミュニケーションサービスの常として友達がいないとあまり楽しめないため、あまりjoostも積極的には使っていないんですが、今後の魅力は大いに感じております。

 動画+コミュニケーションという意味ではニコニコ動画もそうですが、あれはどっちかというと非同期のサービスなんですね。ライブ感あるインターフェイスではあるけれど、仕組みとしては動画+掲示板。それに対して動画を見ながらリアルタイムにチャットする、2ちゃんねる的にいうと「実況」的な楽しみというのはまた別だなあと。

 ニコニコ動画がブレイクして以降、動画サービスはニコニコっぽさを追いかける風潮があるんですが、非同期のコミュニケーションにはない同期コミュニケーションの楽しさを追い求める方向ももうちょっとあるといいなあと思いました。テレビ局とかがそういうのやろうとしてはいますが、やっぱり違和感というか、ネットのほうが親和性は高そうですしね。


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