発売が来週に迫ったWii U期待の新作「スプラトゥーン」を発売前に自宅で体験できる「完成披露試射会」。初回開催は日程が合わず参加できなかったのですが、好評により追加開催されたアンコール試射会に万難を排して参加してきました。
Splatoon(スプラトゥーン)
http://www.nintendo.co.jp/wiiu/agmj/
当日は世界同時開催ということもあって日本時間は朝7時から8時という早朝設定でしたが、発売直前の広告宣伝効果なのかしょっぱなからサーバーがまったくつながらず。
当初終了予定だった8時間際になってやっとマッチングサーバーが復帰したようでそこから普通に遊べるようになり、開催時間も9時までと当初予定から1時間延長。おかげで当初予定の時間よりちょっぴり長く遊ぶことができました。
【おしらせ】完成披露試写会は本日8:00で終了する予定でしたが、つながりにくい状況が続いていたため、実施を1時間延長し9:00までとさせていただきます。
ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) May 23, 2015
スプラトゥーンについてはE3の発発表時からかなり期待していたタイトルなのですが。
ペイントサバゲーな任天堂のWii U新作「Splatoon(スプラトゥーン)」が面白そう – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2014/06/11/12864
実際にプレイした感覚は予想していたのと同等かそれ以上に楽しかった。目的が敵を倒すことではなく塗った面積が多いほうが勝つから、3Dシューティングが苦手な人でも楽しい。敵と争うのが苦手な人はひたすらペイントで塗っていても十分な戦力。むしろ戦いに熱くなっているエリアをうまいことすり抜けて、人がいないエリアをひたすら塗りまくるというプレイが結構活躍できて、自分にはこの戦略があってるかもしれない。
相手を撃った撃たれたというゲームだとどうしても照準を上手く合わせられるゲーム上級者ばかりが強くなってしまって全体のフラストレーションがたまるけれど、本作は敵を撃つのも楽しい、そしてそういうのが苦手でもひたすら面積を広げるサポートができれば十分に強いという点で、いろんな人が自分のスタンスで遊べる間口の広いゲームでした。
一方、サバゲーライクに相手を倒すことに楽しみを置く場合でも、遠距離からのスナイパー的アイテムだったり、白兵戦的な距離ではやたらと強いローラーだったりが武器として組み合わさることでこれもまた面白い。時間なくてあまり挑戦できなかったけど高台に立ってスナイパーとして上から相手を狙いまくるプレイもやってみたいな。
非常に面白かった一方、ひたすらマッチングでバトルしてるだけだと飽きも早そうだな……、という不安にも駆られたのですが、これまたタイミング悪くて見ていなかったスプラトゥーンのニンテンドーダイレクトみたらいろいろな面で合点がいった。
メインでもあるオンラインは、プレイしてポイントを稼ぐことで武器を買ったりコスチュームを変更したりできる。さらに一定ランクがあがると高難易度の対戦モードもプレイできるようになり、そこで勝つと通常とは違うランキングシステムで評価される。まずはオンラインで上達しつつポイントを稼ぐことでキャラをカスタマイズできるようになるので、オンラインでがんばるモチベーションは保てそう。
もう1つオンラインのモチベーションとしておもしろいのが「フェス」システム。これは要はオンラインで定期的に開催されるイベントなんだけど、特定のテーマに沿ってチームを分け、期間内にどちらのチームがどれだけ勝ったかで勝敗が決まるというシステム。こう書くと話がめんどくさそうなんだけど、記念すべき第1回のテーマが「朝食はごはんかパンか」の2チームに分かれて争う、と聞けばちょっとおもしろさが伝わるかも。
しょうもないテーマなんだけどこだわりのありそうな絶妙のテーマ設定で、「朝はごはんにきまってんだろ!」派からするとフェス中のプレイにもやたら気合いが入りそう。なお、この第1回テーマの開催日は6月13日18時から翌日18時までの24時間ということなので、スプラトゥーン気になっている人はここまでには購入しておくとよさそうです。
一方、8人対戦というのはかならずオンでしかできず、オフラインは1人プレイか2人対戦のみ。ここが最初の懸念だったんだけど、スプラトゥーンに関するインタビューをいくつか読んだらその理由もだいぶ腑に落ちました。
目指すはゲッソー超え! 任天堂の期待作『Splatoon(スプラトゥーン)』、誌面未公開部分も含む開発者インタビュー完全版(1/2) – ファミ通.com
http://www.famitsu.com/news/201502/17071826.html
まずはそもそもの4対4というシステムについて。
阪口 当然、検討の段階でいろいろと人数を増減させて試してみたものの、4人より多いとひとりのプレイヤーが及ぼす影響が小さくなりすぎて、逆に3人だとひとりの責任が重くなりすぎてしまって。
天野 たくさん倒すのではなく、地形を多く塗るほうが勝ちというルールでは、4対4のバランスが駆け引きが成立しやすかったんです。
このゲームシステムには4対4のバランスが良すぎて、人数を増減するとイマイチになるというのは確かに試射会プレイした感想として納得の数字。もしオフラインで4対4しようとすると必然的にコンピュータが必要になってしまうのですが、開発側としてコンピュータは入れない方向らしい。
–なるほど。8人が集まっていない場合は、コンピューターが参加するのでしょうか?
野上 いえ、プレイヤー以外が参加するシステムはありません。ただ、世界に8人いればマッチングするように設計して作っていますので、ご安心ください。
これも確かにプレイした感じ、レースゲームで周回遅れにいればいいや的なマリオカートと異なり、能動的に動くプレーヤーとしてコンピュータが参戦するのはゲームバランスとして微妙そう。かといって8人いないとマッチングしない場合、全世界のオンライン人数がきっちり8の倍数でないかぎりどうやっても余るんじゃないかという気もしますが、そのあたりはマッチング数が多ければ待ち時間は少なくなるのかな。
上記踏まえるとオフラインでは1人プレイと風船割りの2人プレイというのは割と納得の落としどころ。1人プレイに関しては動画で見るとかなり作り込んであって、塗って面積を広げるというよりもエリアを上手くペイントして先に進んでいくアクションゲームにしあがっていて、これはこれで面白そう。対戦に関しても画面4分割したところで2人対2人しかできないし、1画面それぞれ使う対戦にするなら面積で競うより風船割りの数で競うほうが楽しいというのも納得のいくところかな。
ただオフライン対戦の場合、テレビ画面対Wii Uゲームパッドの画面でわかれて対戦するのはいいんだけど、テレビ側はコントローラが別途必要。基本はWii U PROコントローラ推奨で、Wii用のクラシックコントローラも使えるようなんだけど、コントローラにはゲームパッドみたいなジャイロセンサーがないので視点切り替えは基本スティックになるのかな。そのあたりちょっと操作感が違う可能性ありそうです。
Splatoon(スプラトゥーン) | オフラインモード
http://www.nintendo.co.jp/wiiu/agmj/mode/index.html
友達とのプレイに関しては、フレンドが遊んでいるところに合流するシステムは発売時から実装、しかし友達とだけで遊ぶ対戦プレイは8月のアップデートで対応とのこと。これも最初は微妙かなと思ったけど、よく考えたら友達とチーム組むだけで4人、友達とチーム対戦するなら8人もWii Uとスプラトゥーン持っている人集めないといけないわけで、これはなかなかハードルが高い。もうちょっとスプラトゥーンが売れてからでも十分そうだし、実装されてもこのオンラインで対戦する機会はなかなか難しそう。
とはいえマリオカートだとオフラインの2人プレイでオンライン参戦てのはできたので、そのくらいはやれたら嬉しいなあ。すばらしく面白いゲームである反面、みんなで集まって楽しむパーティーゲームとしては2人対戦の風船割りしかなく、スプラトゥーン本来の楽しさを享受できないのが寂しい。なんとかアップデートでは2人オフライン可能なオンライン対戦も実装していただきたいところです。
となんだかんだ書き殴ってきましたが、もう発売まで1週間を切ったスプラトゥーンが今から楽しみ。しばらく週末や平日夜はスプラトゥーン三昧の予定です。