日本の携帯電話好きとして横から補足。
おそらく世界で一番高性能な携帯端末が普及しているであろう日本がなぜか携帯電話後進国に!!
ライブドアのソニー買収/インフラ屋としてのライブドア – ARTIFACT@ハテナ系
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20080912/livedoorsony
確かに日本の携帯電話端末は世界一といっていい高性能だと思いますが、回線も含めた1つの「携帯電話」としては、少なくとも上記エントリで指摘している堀江社長の発言時期ではそうでもないんじゃないかというお話。
というのもあの頃ってのはまともなフルブラウザもないし、フルブラウザで使える定額サービスもなかったから。
以下、キャリア3社のフルブラウザの歴史をリリースでまとめてみました。堀江さんの発言は2005年11月、その時期はauがフルブラウザ、フルブラウザ定額ともに先駆けて提供していますが、ドコモは同年5月にフルブラウザ対応端末がやっと1機種でたばかりで、フルブラウザ定額にいたっては2007年1月。ソフトバンクはノキア製海外端末がフルブラウザ乗ってたけど、日本製音声端末としては2006年6月にやっとでたかんじ。しかし、重ね重ねあの頃のauは勢いがあったなあ・・・・・・。
au、携帯電話初のフルブラウザ機種(W21CA)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/1013a/auがフルブラウザ定額
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0323a/ドコモ、フルブラウザ機種(N901iS)
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20050517.htmlボーダフォンがフルブラウザ機種(PDF注意)
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/vodafone/pdf/20060928_09j.pdfドコモがフルブラウザ定額
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20070131.html
スマートフォンという意味でも、2005年12月にやっとウィルコムがこの年の12月にW-ZERO3を発売したばかり。
WILLCOM|「W-ZERO3」の発売について
http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2005/11/30/index.html
いわゆる「インターネットに普通につながる」端末ってのはこの時点ではまだごく少数で、基本は「閉じられたケータイインターネット」の世界ばかりという意味においては堀江さんの言ってることはさほど間違ってないんじゃないかなと思います。
ちなみに今ではドコモかわいいよドコモな私ですが、昔ものすごい勢いでドコモ嫌いだったんですよね。というのはドコモは端末スペックばっかり豪華でそれに回線がまったくともなかった。PDCの頃なんてメールは250文字までだったり、カメラ付き端末が出てもメール添付できないでサーバー見に行ってねという仕様だったり、FOMAになってもフルブラウザおよびフルブラウザ定額の登場は2007年にやっと出てきたという塩梅。
しかしながら最近ではフルブラウザ定額はもちろん、それを活かすHSDPAもほぼ標準仕様になってきて、高速にインターネットブラウジングできるようになってきた。そうしたインターネット端末としての充実に加えて、おサイフケータイやGPS、高画質カメラなどのハードウェアスペックが活きてくるようになってきたからこそのドコモ移行だったわけで、正直数年前の環境が続いていたら相変わらずウィルコム使ってたよなあと改めて思うのでした。
ご指摘のように、発言時期を考えると、そんなに間違ってないですね。補足しておきます。
ここ数年の発展のすごさのせいで、2005年末時点はまだまだだったというのを忘れてました。ウィルコムの京ぽんでPCのネットが見られる!なんて言って喜んでいた時代だって、2004年とそんなに昔じゃないですし。