ここはあくまで個人ブログなのであまりお仕事がらみの話はしないでおこうという趣旨なんだけど、このネタについてはもともと書こうと思ったのでまとめておこうと思います。
すでに日付としては2日ほど前になってしまいましたが、弊社主催の勉強会の運営から司会進行から飲み会手配やらの一式を担当してきました。もうエイプリルフールだなんて言わせないんだからね!
「AMNブロガー勉強会」開催のお知らせ
http://agilemedia.jp/blog/2009/06/amn_44.html
イベント冒頭にも言ったとおり、ブログの書き方というのは正解があるわけではなくて、人それぞれに合った書き方というものがあるわけで、あの会の趣旨自体も「こういう書き方をすべし!」ということを学ぶのではなく、「他の人はこう書いてるのか」ということを体験することが自分の書き方やしいてはブログそのものについて何か気づきがあればいいなという思いでおりました。
そういう点ではこれまたイベントで発言したとおり、あの会で何か学ぶのは登壇者だけではなく、参加者それぞれのブログの書き方がきっと何かためになるはず。イベントの終わりにはネタっぽく「ブログ書くまでがブログイベント」なんて言ってみたけれど、あのイベントをきっかけにして参加者の方々が自分のブログの書き方とかをブログでつづってくれるといいなあなんていうのが運営者の思いであります。
で、「まずはカイより始めよ」なんて偉大なる言葉もあることですし、私が続けているタイトル全部入りとかの趣旨も一度説明しておいたほうがいいかなーと常々考えていたので、ざっくり私の「ブログの書き方」をまとめてみたいと思います。
前置き
そもそも論として、私がブログを書く意味というのは、一般的に言われる「個人メディア」というよりも、コミュニケーションツールとしての意識が強いです。どちらかといえばメッセンジャーやメールに近い感じ。
例えばなんだけど、学生時代の友達と久々に飲んだりすると、最初の2時間が「最近どうだった?」って近況でほとんどつぶれてしまうことが多い。なんだけどブログを読んでくれていると、ある程度近況は知ってくれている上で、話をもっと進められる。他にもブログを通じて趣味でつながったり飲み会がはじまったりと、そういう人とのつながりが自分の中では大事です。
決して読んでくれることを前提になんて厚かましいことは思っていないけど、読みたいと思っている人に届けばそれでいいなあという気持ちです。そもそもブログ始めたのもmixiが新着1件しか表示できないのが嫌になったのが理由だったりもするので。
PVは気にしない
なのでそもそも論として、ほとんどPVを気にしてません。もちろんある程度PVがあるとそれだけ読んでくれている人がいるということが把握できるので役には立ちますが、そもそもは自分に興味ある人だけが読んでくれていればいいので、PV上げる為に速報書かなきゃ! とか、「この話題に触れたらPVあがるぜ!」みたいな発想がほとんどない。趣味のブログなのに、仕事ばりに数字を意識するよりは自由きままにかきたいなーというのがうちのコンセプトです。
タイトルは全部入り
これはなぜかというと、RSSで配信している時点で内容を全部理解してもらって、読みたくない記事は読まなくていいですよという信号なんですな。重ね重ねPVには興味ないし、雑多な内容のブログだけに興味ない内容もあるだろうから、そういうのは見出しで判別して「興味ないな」と思った時点で読まないでスルーしてもらえるようにしています。
あと、これは人のブログを読んでいて思ったんだけど、例えばゲームエントリなんかは購入したてと中盤とクリアで何回か書いてたりするので、それぞれをタイトル個性的につけると順序もわかりにくい。なのでタイトルを「買った」とか「ファーストインプレッション」とか「クリアした」とかシンプルにして状況をわかりやすくしています。
RSSは全文配信
これもPVよりも読んでもらいやすさを意識しているからで、一部配信より全文配信のほうが読みやすいのは明らかだと思いますし、自分としてもRSSで全文配信してもらったほうが読みやすいので、「自分が嬉しいと思ったことは人にもやっていきたい」の精神でやってます。
長文とか気にしない
イベントの中でも話あがりましたが、長文になっちゃうのはそれだけ書きたいことがあるんだからそれでいいと思います。友達に読んでもらうためのブログを意識してはいますが、一番はやはり自分のためにやってるわけで、書きたいことは長くなっても書いちゃいます。
あと、「よくそんな長いのかけるね」とか言われますが、実は長い方が楽なんですよ。思いついたことダラダラ書いているだけなんで。むしろ文章をコンパクトにする方が考える時間が必要なので時間かかるんですよ。自分の場合タイピングがちょいと早いので、同じ時間でも人より長くかけるだけだと思います。
自分のメモにする
これはkengoさんも言ってましたが、ブログの設定だの購入した製品の特徴だのってあとで結構わすれたりするので、備忘録がてらに書くようにしてます。kengoさんの「読者の想定は記憶をなくした自分」というのはまったく共感で、設定方法とかやたら詳しくかくのは結局自分のためだったりしております。
誤解されそうなところは何度も書く
イベントの中でも言いましたが、ブログの中で1行だけちょろっと書いたお断りというのは意外と読み過ごされたりすることが結構ある。自分の場合は長文なので特に多いんですが・・・・・・。
なので自分の場合は誤解されそうな懸念のある場所は1つのブログの中でなんどもなんども書いて、接触機会が多くなるようにしています。まあ誤解だったら誤解を解けば済むんですが、意外なところでとりあげられてもう手の施しようもなくなる、なんて危険性無きにしもあらずですしね・・・・・・。
画像をこまめに入れる
ただでさえ長文ブロガーで読むの大変なので、余裕のあるときは3段落に1つくらいのペースで写真は入れるようにしてます。文章がだらだら続くよりは読みやすいですしね。あと、今回みたいな文章中心の場合は見出しを入れてその役割にしています。
といいつつも時間がないときとか勢いだけで書くときとかは文章だけになりがちですが・・・・・・。
書きたいところから書く
フレーズが思いついたとか、まとめの部分だけ考えたとかだったらまずそこだけ書いて、後から足りないところを埋めていく。タイトルとか冒頭とかね。このスタイルだと最終的に全部の文章を見直すことが必然的に校正や編集の役割を果たすので、結果としてまとまりが良くなる気がします。
誤字・脱字は気にしないけど誤認識には気をつける
ひらがなの文章を多少入れ替えても意味は通じる、なんてエントリーが以前話題になりましたが、多少の誤字脱字もそんなもんで、意味は十分通じるもの。誤字脱字おそれすぎてエントリー書く意欲が薄れるくらいなら、ある程度の誤字脱字は込みで書いちゃったほうがいいと思う。もちろん間違ってることは事実なので、指摘いただいたらありがたく反映させていただきます。
ただし、事実の誤認識だけは読んでくれる人にとっても悪影響なので、そこはきっちりやるようにしてます。端的に言うと「裏を取る」っていう言葉に近いけど、ネットで流れる話題をそのまま鵜呑みにはしないし、「この人が言ってるから正しい」なんてこともできるだけないように、ほんとはどうなのかを調べるようにしております。このあたりは職業病かもしれませんが・・・・・・。
はてブは気にするよ
PVは気にしないけどはてブは気にする。なぜならそこにはコメントという意見があるから。友達がコメントくれたり、もしくは検索でたどりついた人がコメントしてくれることもあるけど、そういった直接のフィードバックっていうのは非常に大事です。ただそういう意味でははてブの数ではなくてコメントの内容ですね。
RSSリーダーはガンガン使う
ちょっとブログから話題は外れますが、イベントでその手の話があったので。個人的にRSSリーダーは相当のヘビーユーザーで、登録フィードも1000を超えてるくらいほどであり、自分の中ではTwitterより大事な情報源です。
というのはRSSリーダーもブログと同様にコミュニケーションのツールだから。人気の話題を追いかけるだけならTwitterで十分ですが、友達のブログだったり、好きなマンガ家のブログだったりという情報はとてもTwitterには流れてこないので、RSSリーダーできっちり読むのが大好きです。
言いたいことは言う
仲のいい友達であっても、尊敬する人であってもツッコミどころがあったらきちんと言う。なんか日本は議論がそのまま人格否定につながりがちですが、議論は議論、人は人なので、仲良かろうとなんだろうと言いたいことは言います。イメージとしては河原で殴り合ったあと笑顔で握手する番長のイメージですかね。イメージ古い?
ただ、当然のことながらつっこむのは意見であって人格否定ではない。ここをごっちゃにするとすごく残念なことになりがちなので、明確に切り分けるようにしています。
ネガティブなことを書きそうになったらいったん寝かせよう
とはいいつつもつい熱くなって意見が強くなりすぎなこともあるので、自分でその危険を感じたら一晩寝かせて次の日に読むことにしてます。そうすると「いや、ここまで書かなくても」とか冷静に見られたりしますし、その結果公開を一切しなかったエントリもいくつかありますな・・・・・・。
ダラダラ書いてるととんでもなく長そうなのでとりあえずこのあたりで。あと、せっかくなので勉強会に参加していただいた人のまとめページとブログパーツも貼っておきます。
AMNブロガー勉強会 ブログの書き方 イベントレポート
http://agilemedia.jp/report/20090619/review_14_0.html
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