「ペリーがパワポで提案書を持ってきたら」に見る発想力の突き抜け方

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

なんだかちょっと感動したので勢いエントリ。

とりあえずは本日2月21日に公開されたこの抱腹絶倒エントリをご覧ください。はてなブックマークもTwitterもどえらい数になっており、今日はオリンピックよりもデイリーポータルZのほうがネットの話題を埋め尽くしたと言っても過言ではないかも。

@nifty:デイリーポータルZ:ペリーがパワポで提案書を持ってきたら
http://portal.nifty.com/2010/02/21/b/

ネタ自体もすごいんだけど、さらに感動したのがその発想力。というのもオープニングはこんな文章で始まるからです。

最近知ったのだが、いまセンター試験って国立大学だけじゃなくて私立大学もたくさん参加しているのだ。

で、このネタに行きつくまでの流れがこう。

  • センター試験は国立大学だけでなく私立大学も参加している
  • 私立大学へセンター試験の提案書を持って回った人がいるだろう
  • きっとそれはパワーポイントで作ったA4横の資料
  • センター試験の提案ができるならなんでも提案書ができそう
  • 日本でいちばんメジャーなあの交渉ごとで提案書を作ってみよう

昔、就職活動をしているころに「あ、いいこと思いついた、と思った時点で100人は同じこと考えている奴がいる」というアドバイスをいただき、実際に就職活動をしたり実際に社会人になってみてその言葉を痛感しました。ほんと、ちょっと面白いこと考える人なんて世間にごろごろいて、井の中の蛙もいいとこだったりするんですよね。

ただ、「井の中の蛙大海を知らず」の後に「されど空の青さを知る」と続くように、就職割譲中にいただいたアドバイスも「だからそのアイディアが、その100人の中の1人になるようにアイディアを練り込むんだ」とたびたび叱咤激励されたものです。単に「同じこと考えている人はいっぱいいる」であきらめるんじゃなくて、「だったらもっともっと面白いこと考えるためにアイディアを練らなければ」という。

そういう観点から見ると今回のネタの練り方はほんとすごい。そもそも私立大学がセンター試験導入したことを「きっとセンター試験を提案して回った人がいる」という発想もおもしろいのに、「それはきっとパワーポイントだ」「パワーポイントすごい」「じゃあペリーにやらせよう」ってところまで突き詰めることでこれだけの面白さが生まれた。もちろん「開国のご提案」という冒頭文や、「ハリスによる24時間サポート」とかこまごまとしたところまで細かくネタがしこまれてることも面白さなんだけど、こういう発想が身の回りに起きている当たり前の事象から生まれるところに感動を覚えたのでした。

いやしかし林さんはほんとすごいね。今までもピエロシリーズやら青いZくんやら大ヒットたくさん量産してますが、なんか今回のネタが作られるまでの過程を見て、その発想ができるようになるとは言わないまでも、発想ができあがるまでの世界観にちょっと触れられた気がした。

とかこんだけ書いといて「いや実はあの前振りは後付けなんですよね」とか言われたら涙目だwww


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