タッチ操作に注力したF-01Bの頃からケータイ会議の定例企画である、タッチ操作のみで1日過ごす企画。今回もF-09Cでタッチ操作のみの利用にチャレンジしてみました。
今までのタッチ企画はこちら。
F-01Bのタッチパネルで24時間戦えますか – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2010/01/20/3264さらに快適になったF-04Bのタッチ性能をチェック – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2010/05/06/3689
F-06Bタッチパネルのブラウザと文字入力をチェック – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2010/07/14/4040
結論から言ってしまうとすべてをタッチパネルで操作するのは操作性からすると効率がよくない話で、せっかく10キーがついているんだからあるものは使った方が便利。ただし、タッチパネルの反応速度が向上し、タッチ周りの機能が向上したことで「タッチだけで十分使える」シーンもかなり増えています。
何より便利になったのはブラウジング。F-06Bの時も個人的には十分なタッチ感度だったのですが、唯一の難点はメニュー表示。せっかくの画面サイズがメニューで埋められてしまい、確認できるエリアが画面の半分程度というのはとてももったいない仕様でした。
しかしF-09Cではメニュー画面を小さく表示することで、閲覧できるエリアが大幅に広がり、スマートフォン的な使い方も可能になりました。個人的にはこの仕様変更だけで十分過ぎるほど使いやすくなっています。
ただ1つ気をつけた方がいいのはメニュー画面で、一画面に表示しきれないほど項目があるメニューではタッチでメニューを動かさないと先が見えない。最初これに気がつかなくてちょっと苦労しました……。ここは画面のインターフェイス的に「メニューに続きがあるよ」ってもうちょっと見せてもらったほうがよいかな。
もう1点残念なのは感度がよすぎるあまり、文字入力エリアをちょっとでも触ると文字入力画面が表示されてしまうこと。ただ単にドラッグ操作で画面を移動したいときも、文字入力エリア触ってしまうと画面切り替わってしまい、元に戻すのが若干面倒。ここはもうちょっと感度の調整するなり、長押しだと文字入力エリアでも画面変わらないなどの工夫が欲しかったかな。
リンクのクリックもかなり認識率がよくなっていて、思ったところをタッチするだけでいい。この点については十字キーで動かしていく10キー操作よりも圧倒的に便利なところです。一方、リンクが多くて細かい部分はなかなかタッチでは難しいですが、そういう時はメニューから十字ボタンを表示して操作することも可能。スライドして10キー使ってもいいのですが、「10キーをわざわざ使うほどでもない」操作の時に便利です。
このタッチ操作が一番快適に感じるのはやはりTwitter。Twitterアプリの「jigtwi」とタッチ操作の相性がとてもよく、スマートフォン感覚でぐいぐい呼んでいけます。こういうクオリティの高いiアプリ使うと、スマートフォンとフィーチャーフォンの差は言うほどないよなあと思ったり。
文字入力はソフトキーボードを10キー的に使ってもいいし、フリック入力も可能。フリックはiPhoneやAndroidのような上下左右フリックではなく斜めフリックという変速入力ですが、慣れてしまえばわりとスムースな入力が可能です。iPhoneとAndroidのOpenWnn、ATOKという3つのフリックを使い分けている身としては、今更1つフリック入力が増えても大差はなし。むしろ新しいフリックに慣れるのが頭の体操的に楽しかったりもします。
斜めフリックは「い」が左下、「う」が左上、「え」が右上、「お」が右下で入力
ただ残念なのはフリックがさほど作り込まれていないこと。メインである五十音は問題がないのですが、10キーではボタンで入力できる半角スペースがソフトキーボードでは「記号」を呼び出して入力する必要があったり、フリック入力で入力した半角英文字はなぜか大文字との切り替えボタンで切り替えられなかったり(全角英文字は切替えボタンでの切替えが可能)、細かいところで詰めが甘いなーという印象です。
これを左下の「a/A」で大文字にしようとしてもできない(全角英数だとなぜかできる)
ほとんどの機能はメニューから呼び出せますが、よく使う機能は待受画面に貼り付けしておくと便利。Twitterや乗換案内など利用頻度の高いものをメニューにまとめて使っております。
アプリに関してはjigtwiのように対応したアプリはタッチ操作が可能ですが、非対応アプリではソフトキーボードで入力する必要あり。さすがにアプリのソフトキーボードは操作が大変なので10キー使った方が便利かもね……。とはいえアプリの中でも圧倒的に利用頻度が高いjigtwiとナビタイムがタッチ操作に対応しているので、たいていのシーンはタッチだけでこなせます。
カメラ撮影はサイドキーから呼び出すかメニューから立ち上げればOK。メニュー操作も一通り行なえるのですが、好きなところにタッチしてフォーカスし、そのままシャッターを切る機能がないのが残念。F-01BまではあったのにF-06Bから無くなってしまった機能なのでこれは復活して欲しかったなあ……。
カメラはワンタッチでフォーカスからシャッターまでやってくれる機能がないのが残念
機能の細かな設定も、これまではマルチタスク呼び出して行なっていたのが、画面の上部をタッチすれば一通りの機能を呼び出せる。これもタッチ操作の利便性向上に一役買っています。ただ、jigtwiのように画面に全体表示しているとこの機能は呼び出せないので、マルチタスクから利用する必要があり。アプリとの兼ね合いもあって難しいところですが、マルチタスク表示中だったらタッチできるとかあってもよかったのになあ。
タッチパネルの応答速度向上によってタッチ操作そのものが快適になり、メニュー表示の改善なども含めてタッチ操作のみでも十分に使いやすくなったF-09C。細かいところではまだまだ課題もあったりしますが、今までに比べると飛躍的に使いやすくなり、タッチだけでも本当に一通りのことができるようにありました。
実際、通勤時などTwitterをだらだら見たいだけの時は待受画面のショートカットからjigtwiを呼び出してタッチでぐいぐい読んでいくのがとても便利で、あまりスライドを引き出して使っていません。スライドというタッチ操作に相性のいい機構もあり、細かいところで改善してほしいところはあれど、タッチパネルの良さが引き出された端末だと思います。
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