ファーストインプレッションでも触れましたが、ARROWS V F-04E全体はほぼほぼ気に入っているものの、本体周りの機能として唯一気になっているのがGPS感度。1年前のモデル「ARROWS X F-05D」に比べると多少感度はよくなっているかなと思うものの、以前まで愛用していたGALAXY Note SC-05DのGPS感度が非常に高く便利に使っていただけにちょっとこの点だけが不便に感じます。
体感だけでは微妙な判断なので、実際にGPSアプリ「GPS Status & Toolbox」を使い、ARROWS VとGALAXY Note、そしてARROWS Xを比較してみました。
GPS Status & Toolbox – Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.eclipsim.gpsstatus2&hl=ja
こちらがARROWS V F-04EのGPS測定結果。右下の「4/9」という数字にご注目いただきつつ、次のGALAXY Note SC-05Dに行ってきましょう。
というわけでこちらがGALAXY Noteでの測定結果。あ、圧倒的じゃないか……。
そしてこちらは1年前のモデル「ARROWS X F-05D」の測定結果。画面下部の測定結果が読み込み中になってますが、これ3機種同時に測定始めたのに5分経ってもこの状態なのであきらめてしまいました。まあ実感としてこのくらい読み込み遅いってのはわかるかなと。
道に弱いことを自覚しているがゆえに道案内アプリは手放せない自分としてはGPS感度は非常に重要な問題。GALAXY Noteがかなり高性能だっただけに、ARROWS VのGPSは相対的に弱く感じてしまいます。とはいえ以前のARROWS Xよりはだいぶ改善されているので、いつまで経っても現在地を捉えられないということはなく、ある程度屋外を歩いていると補足はしてくれるのでギリギリ実用範囲内かな。
むしろ困るのは愛用しているNAVITIMEの仕様。先日のアップデートにより、なぜか徒歩ナビは設定しておいた駅からではなく現在地から計測するようになりました。
これがどれだけ使いにくいかというのをわかりやすく説明すると、上記の地図のように半蔵門線を使って渋谷から押上までいき、そこからスカイツリーを目指したとします。その場合徒歩ルートは短いながらも押上駅からスカイツリーのルートだけでいいので、スタート地点も当然押上駅から始まればいい。今までのNAVITIMEアプリもそうなっていました。
しかしリニューアルされたNAVITIMEでは現在地からすべてのナビをスタートしようとするため、地下鉄でずっとアクセスした場合は渋谷の現在地から地図をスタートしようとする。当然ながら明らかに位置が違うのでGPSの位置捕捉がすべてやり直しになってしまい、結果としてスタート地点で現在地をつかむのに大変な時間を要してしまうのです。
Googleマップだと捕捉の時間はもう少し早いのですが、NAVITIMEに比べると道の情報が適当で、必ず道をルートに指定するNAVITIMEと違って建物の上とかも歩かせようとするため実用度はNAVITIMEのほうが上。今まで通りのインターフェイスだったらARROWS VくらいのGPS感度でも十分困らなかったのですが、どうしてNAVITIMEはこうも使いにくい方向にユーザーインターフェイス変えていくんだろうな……。そろそろ「ここが変だよNAVITIMEのAndroidアプリ」というエントリーでもしたためたくなるほどです。
とまあ最後はNAVITIMEアプリの話になってしまいましたが、GPS感度については感度がよすぎるGALAXY Noteほどではないものの以前の機種よりは感度が上がっている、といったところで実用性は十分かな。むしろ繰り返しですがNAVITIMEの実用にそぐわなすぎるインターフェイスの改善を心から望む次第です。