食べ物に好き嫌いはない私ですが、中でも大好物なのが大根の煮物。大根てすごいよね、単体でももちろんおいしいんだけどそこまで主役にならない陰の存在なのに、煮物にするとだしの味をすっかり自分のものにして一番おいしくなってしまう。中でもぶり大根のうまさときたら、ぶりのうまさを大根にぎゅぎゅっと濃縮することでぶりを食べるよりもぶりらしい味に仕上がるという美味しんぼでおなじみの絶品料理であり、私の中では好きな野菜ナンバーワンに堂々輝く存在であります。
そんな大根好きだった子供の頃の夢は「お金持ちになったら大根まるごと1本煮ることができる特注鍋を作る」ことだったのですが、大人になってあるときそんな話をしたところ「それ寸胴鍋で縦に煮ればいいんじゃない」という神のような助言が。そうかそれならいつか作れるな・・・・・・、と実現に一歩迫った夢を胸にいだいていたところ、まさにこの料理を実現する機会に恵まれました。
そのきっかけはとあるこのブログ。
むねさだブログ
http://munesada.com/
同じ飲み会では他の人を押しのけて自慢のデジイチで写真を撮りまくり、おいしいものを食べようというイベントの集合時間に買い食いしながら登場したり、商品ほしさにコンビニのジュースやお菓子を大人買いすることで「わんぱく」との名を欲しいままにしているこのブログですが、とある飲み会で「真のわんぱくを決めよう」という話になり、「自分がこれぞわんぱくだと思う料理を作りあおう」というイベント、通称「W-1グランプリ」を開催する運びに。美味しんぼ好きの方におかれましては文化部恒例「究極の裏メニュー」「飯の友」みたいなイベントだと思っていただければわかりやすいかと。
このイベント開催が決まったときから「こんな機会でもなければ作ることはない」と作る料理は今回のぶり大根に決定。まずは大根を丸ごと煮ることができるだけの寸胴鍋を買いつけにかっぱ橋まで行ってきました。しかしかっぱ橋ってあれ楽しいね、時間あったらもっとじっくり歩いてみたかった。
そして購入してきた高さ30cmの寸胴鍋。
大きさ比較。こうやって見ると破壊力ありますな・・・・・・。
料理のために取り揃えた調味料。レシピサイトをいくつか見て量を計算したら、単位がリットルになってたときの驚愕ときたら……。
もちろんぶりのアラもキロ単位。これだけのブリ買うのに理由説明したら「がんばって」とレジの人に応援されちゃったよ。
そしてメインアクターとなります大根。ピーラーで大根丸ごと1本の皮を剥くのってなかなかの快感でした。
あとはどこのご家庭でも普通にある寸胴鍋でひたすら煮込む!
でかすぎて落としぶたに使えるふたもないのでクッキングペーパーにて代用。
さらに放っておくと大根が浮いて来てしまうので上からフライパンで押さえつけてます。
そしてできあがったまるごとぶり大根がこちら。首回りは筋が出てしまって見た目がちょっと微妙になってしまいましたが無事に味も染み込ませられました。
ナイフで切って取り分けたところ。予想以上にしっかり味がしみ込んでました。ボリューム多すぎるためにあまり試作もできなかったので本番まで味が心配だったのですがぶりの味もちゃんと染みててよかったよかった。
子供の頃からの夢をついに叶えることができた嬉しさのあまり、クックパッドも人生で初めて投稿。しかし初めて使ってけどクックパッドってすごい投稿しやすいのねえ。これは確かにレシピ作成ハマるのもわかるわー。
大根まるごと一本使った究極のぶり大根 by kai3desu [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが137万品
http://cookpad.com/recipe/2080562
続いてはW-1グランプリにエントリーした他の選手の作品たち。手作りか買ってくるかは関係なく、「いかに自分が思うわんぱくを表現できるか」というテーマに基づいてさまざまな食べ物や飲み物が集結しました。
トップバッターはこちらのぴーなっつ最中。
ジャンボサイズの最中をまるごとほうばって食べるわんぱくさがテーマです。
合わせ技のまるごとほうばる系サンドイッチ。小ぶりながらも高さのあるサンドイッチ、わんぱくタイトルホルダーのブロガーはしっかり一口で食べきってましたよ……。
続きましてはお刺身の盛り合わせをすべて薫製に仕立てあげるというわんぱくメニュー。薫製の香りと味わいはついつい日本酒が欲しくなりますねえ。
ボリュームで勝負の明太子。1kgもの明太子は通常の1人前で換算すると66倍とのこと。「たべてもたべても終わらない!』という嬉しい悲鳴に反して、味の安定度から当日は1、2を争う人気メニューでした。
こちらは子供の頃のお弁当を大人のボリュームに再構成したわんぱくメニュー。ボリュームというわんぱくさにかわいさまでトッピングするというニクいあんちくちょうな感じのメニューです。
わんぱくお弁当とナイスなタッグを組んだのは牛と豚両方が味わえる肉巻きおにぎり。わんぱくと言えば一口!という慣習でもあるのか、一口でギリギリ食べられるちょうどいい塩梅のサイズで丁寧に作られております。
わんぱく弁当のおやつはみかん一袋。これもわんぱくだぜ……。一品ではなくコースでわんぱく度を提案するという新しいコンセプトのわんぱくが垣間見れました。
ウィンナーはタコじゃなくカニ仕様。蟹座でデスマスクな私としては普段から不遇の扱い受けているカニさんがフィーチャーされているだけでテンションあがりまくりです。
調理時間がわんぱくなこの牛すじ煮込みはなんと3日間も手間ひまじっくり煮込まれた一品。しかも煮込みと冷ましを交互に行なったり、ゆで卵は半熟を維持したりと大変に手間ひまがかかった一品。3日も煮込んだ牛すじは大変とろとろでおいしゅうございました。
そしてタイトルホルダーであるわんぱくブログ(当時暫定)のエントリー作品がこちら。ぎょうぎょうしいまでのアルミホイルをはがすとそこには……
ぎょうぎょうしいほどの餃子!!! なんじゃこりゃああああああああ!!!!!!!!!!!!
あまりに大きすぎるので包丁で切り分け。
わんぱく餃子の断面。なんだか知らない国の料理みたい……。
ビッグボリュームがテーマの料理で記念ショット。携帯電話がまるでミニチュアのようです。
わんぱく料理のトリを務めたのは手作りのお餅。パン焼き機で作れるというだけで練習もなくその場で初めて作ったという経緯がわんぱくな一品です。
会場で大人気だった明太子と夢のコラボレーションも実現! しかし明太子がマルチに活躍しまくりでした。
ずらりならんだわんぱく料理はスタッフでおいしくいただきました。うまいもの食べるのが至福の時間!
おいしい食事の最後はめいめいがわんぱくと思う料理に投票し、2013のわんぱくナンバーワンを決める決選投票!
わんぱく餃子がトップの座を守り、名実ともにわんぱくナンバーワンとあらせられました。
おしくも決選投票では敗れたものの、子供の頃からの夢だった丸ごとぶり大根を作れたので悔いはありません。そして2014年こそわんぱくのタイトルを奪うべく新たな料理を研究していきたいと思う次第です。
“大根1本をそのまま煮込む「まるごとぶり大根」を作ったぞ!” への1件のフィードバック