独断と偏見による「俺のマンガ大賞2013」


Modern Syntax連動企画!

毎回毎回楽しみにしているマンガ大賞ですが、今回のマンガ大賞2013は大賞対象のマンガを全部集めて読んでみました。

マンガ大賞2013ノミネート作品はどれだけ電子書籍で買えるのかを検証 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2013/01/25/8458

そして迎えたマンガ大賞2013の発表!

マンガ大賞2013
http://www.mangataisho.com/

私の想定とは全く異なる展開が待ち受けていたものの、せっかくなのであくまで俺好み俺仕様の感想を全作品につけてみたいと思います。

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)
暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

「魔人探偵脳噛ネウロ」の作者による新作。ネウロの頃はキャラの設定上ダークな感じのマンガだったけど、暗殺教室は暗殺がテーマなのにそういったダークさがなく少年ジャンプの王道的マンガへと大成長した感じ。なんか「バクマン!!」で主人公たちが邪道から王道を目指した流れを彷彿とさせます。もはや定番クラスだけど今全力でオススメするマンガの1つかも。

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

今回のマンガ大賞を受賞した海街diary。読み方は「うみまちダイアリー」です。BANANA FISHなどで有名な吉田秋生の作品ですが、4姉妹が主人公というところとヒューマンドラマなストーリー展開が柴門ふみの「華和家の四姉妹」を彷彿とさせる作品。こういうヒューマン系ドラマは好きなのですが、「これは面白い!」と全力で勧めるというより、肩の力を抜いて読みたい良作という感じ。ちなみに毎回コミックのサブタイトルが違うんですが、表示のデザインがサブタイトルメインなので本屋で探しにくいw

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

「エマ」の作者森薫による作品。中央ユーラシアの民族を舞台として「嫁」をキーワードに描かれる物語。最初は「ふーん」くらいだったのだけれど、読み進めていくと個性的なキャラが登場し始めて引きつけられました。登場キャラクターでは全力でパリヤさん推しですはい。とはいえこちらもものすごいドハマりするというよりゆっくり読み進めたいマンガかな。個人的にはあとがきが本編より面白いw

俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)
俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)

ピュアピュア恋愛物語。ゴリラのようにごっつい体と顔だけどいい奴がかわいい女の子とピュアピュア恋愛するという王道ストーリー。身の回りでの評価も高く大賞候補かなと思っていたけどさほど票は集めませんでした。「このマンガがすごい!」女子部門で1位になってるしなー。

個人的にはあんまり評価が高くなくて、登場人物のキャラ設定がいまいちしっくりこない。主人公たちがただただいい人なので個性がないというか、あまりキャラクターに引き寄せられないのよね。その点では「君に届け」のほうがキャラ設定しっかりしていて好みです。「君に届け」は2人がくっつくまで時間かかったのに、こちらはあっさりと早くくっつきすぎで感情移入できないってのも理由かも。

山賊ダイアリー(1) (イブニングKC)
山賊ダイアリー(1) (イブニングKC)

今回のノミネート作品に多いマイナージャンルのHowto要素を含んだ作品。山賊と書いてあるけれど実際には作者が現役猟師としてさまざまな猟に出た模様を綴る日記的マンガ。こういう猟にもともと興味があったので大変引き寄せられるしぐいぐい読んでしまう。だけれどマンガとして見る場合、こういう作品はテーマありきというか、自分の知らないジャンルの情報そのものが楽しかったりもするので、「マンガ大賞」としての判断は難しい。とはいえ非常に面白い作品だし、生きること、食べることを改めて見つめ直すことのできるいいマンガです。

テラフォーマーズ 1 (ヤングジャンプコミックス)
テラフォーマーズ 1 (ヤングジャンプコミックス)

ここ最近いちばんドハマりしているマンガで、今回のノミネート作品で最も推している作品。火星で生息している進化したゴキブリと人間が戦うという荒唐無稽な設定ながら、ゴキブリと戦うために虫の力を得て戦う人間と、その虫の細かな設定、そしてこれでもかというくらい重要人物があっさり死んでいく情け容赦ないストーリーが大変引き込まれます。一方でゴキブリがテーマということで女性にはかなり不人気ですが、「ゴキブリがイヤなのに面白くて困る! こんなの紹介するな!」というツンデレな感想もいただいたりもしていることと、進化したゴキブリは人間形状であってロコツにゴキブリではないので安心してお読みください。

人間仮免中
人間仮免中

なんというか、今回のノミネート作品の中でぶっちぎりの衝撃作であり問題作。元AV女優で、借金や夫の死、統合失調病や自殺未遂といった苦しみを経験した作者が自らの近況を振り返ったマンガなのですが、何を説明してもこの作品の良さを損なってしまいそうな気がしますので、「自分の精神が元気な時、明るいうちに読め!」とだけ言っておきます。すばらしいマンガなのでとってもオススメしたい一方で、非常に精神的にくるものがあるしんどいマンガでもあるので、読む時はしっかり覚悟してからにしてくださいはい。

ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)
ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)

古き良きゲーセンを舞台としたマンガ。ゲーセンのネタがそうとうに濃くて、ストIIで青春を送った人は必読といっていい。「そこでインド人を右」とか細かいゲーマーネタがちりばめられていたり、コインを置いてストIIの順番待ちする話とかはまさに当時を知ったものにはぐいぐい来る内容です。

ともするとそうした「わかる人だけがわかる」ネタになりがちなのですが、読み進むにつれてゲームを絆とした恋物語に発展していくあたりがすごくうまい。ストII世代のゲーマーじゃないとそもそも面白くないかもしれませんが、該当する世代はぜひぜひ読んでほしいコミックです。個人的にはこれが大賞候補だと思ってたんだけど、冷静に考えたら男子力高すぎるな……。

ぼくらのフンカ祭 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
ぼくらのフンカ祭 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

青春群像劇的なお話。邦画でこういう青春映画あるよねえ、みたいなのをコミックで読むみたいな味わいです。あまりこういう青春ノリのマンガがぐっとこないので人によるのかなあ。「若い頃ってこういうムチャするよねえ」みたいなところで共感できないとあんまりしっくりこなかった。

ボールルームへようこそ(1) (講談社コミックス月刊マガジン)
ボールルームへようこそ(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

社交ダンスをテーマにした熱血マンガ。昴とめ組の大吾を足して2で割った感じかな。社交ダンスの魅力や世界観が伝わる大変に面白い作品なのですが、ちょっと設定を急ぎすぎに感じるところがあって、キャラ描写とかが「あれそういうキャラなの?」みたいな印象を受けるところがあったり、「なんでそういう感情抱いたの?」という説明が足りないところもちょいちょいとあるかな。とはいえそれ以上に社交ダンスの熱が伝わってくる面白い作品です。額縁のエピソードはいいよねー。

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)
九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

今回のノミネートはこの短編集なのですが、実際にはこの前の短編集である「竜の学校は山の上」を先によむことをオススメします。どちらもファンタジーやおとぎ話の世界が現実にあったら、というのがテーマになっていて、話しのつながりはまったくないのだけれど、「竜の学校は山の上」は正直言って「ファンタジーと現実を混ぜました」で終わっているのに対し、「竜のかわいい七つの子」はファンタジーと現実を混ぜた上でさらにストーリーがしっかり練られているので読み応えがあります。そういう意味でマンガとしては「竜のかわいい七つの子」のほうが面白いのだけれど、2つの作品の成長と違いを感じるという意味では「竜の学校は山の上」から入るとまた別の楽しみがあるかなと。

竜の学校は山の上 九井諒子作品集
竜の学校は山の上 九井諒子作品集

今回の独自予想は「ハイスコアガール」が大賞の本命、「俺物語!!」が対抗だったのだけれど、冷静に考えると前述の通りハイスコアガールは男向けだし、俺物語!!は「このマンガがすごい!」を受賞しているだけに審査員としてもどうしても意識はしてしまうだろうなあと考えるとちょっと予想が甘かったですかね。いずれもノミネートされるだけのことはあってすばらしいマンガばかりなので、この機会に是非読んでみてください。個人的オススメをラインアップするなら「暗殺教室」「テラフォーマーズ」「山賊ダイアリー」、覚悟を決めた上での「人間仮免中」ってところでしょうか。


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