結論から言うと「やっと安心して頼れる全チャンネル録画機」になったという感じでしょうか。
テレビ番組を最大7チャンネル同時に録画できる前モデル「ガラポン弐号機」はモニター発売開始と同時に購入。地上デジタルではなくワンセグを使うことで容量を抑え、2TBのHDDで2カ月近く録画できるという、画質よりもコスパ重視の私にとっては願ったり叶ったりのガジェットでした。
テレビを7チャンネル同時録画して外出先からも見られる「ガラポン」弐号機ファーストインプレッション – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2011/05/02/5451
しかし実際に使ってみるとこれが非常に不安定で、結構な確率で録画に失敗するだけでなく、数日稼働するだけでフリーズしてたりと、ちょっと安心して録画を任せられる環境ではありませんでした。「せめても1日1回、深夜に再起動してくれる機能つけてくれないかな……」と思いつつ電気代節約のために電源からも切り離していたガラポン弐号機でしたが、ここに来て新モデル参号機がついに発売。
製品仕様 全TV番組録画機・全録機「ガラポンTV」 iPhone、iPad、Android、PCからインターネット視聴
http://garapon.tv/portfolio/product
機能そのものは弐号機でも十分満足していて、あとは安定度だけが心配だったのですが、発表会に参加した方から「国産チューナー使ってるので安定度が段違い」という話しを聞きかなり購入方向へ。そのあたりの詳細は下記記事に詳しいです。
チューナも弐号機は国外製のチューナを7つ組み込みしていたのに対し、参号機はシャープ製の8ch/1モジュールを採用した。国外製品に比べると、受信安定性が大幅に向上したという。
【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】第609回:大幅小型化のワンセグ全録「ガラポン参号機」登場 -AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/zooma/20130403_594256.html
最後にだめ押しとばかりに弐号機ユーザーへの割引販売が行なわれ、税抜価格39,800円の定価から15,990円オフ、税込25,000円で購入できるということで即決。発表日にそのまま注文し、その数日後には手元に届いておりました。
パッケージはシンプル。片手で十分萌持てるサイズになっており、製品の小型化を感じさせます。
弐号機と参号機の比較。どっちがどっちか、言うまでも無いですな……。
横幅だけでなく奥行きも大変なサイズ感だった弐号機に対し、参号機は本当にコンパクト。アンテナ接続が必要なので必然敵にテレビ回りに置くことになる機器としてこれだけ小型なのは嬉しい。
本体前面。左下には見えにくいですがランプが3つあり、動作状況を確認できます。前面はHDD接続用のUSB。
背面には電源スイッチ、HDD接続用USB、LANポート、同軸アンテナ端子。なお、USBは前面と背面に2つあるけど接続できるHDDは1つまでとのこと。参号機からは本体に500GBのHDD搭載しているので、2TBを1台追加するだけで容量は十分そう。
全体的に小型化で嬉しかったのですが唯一困ったのはアダプタで、横のコンセントを干渉するサイズになってました。まあ延長ケーブル買えばいいだけの話なのですが、すぐにでも設置したかったのでガラポン参号機つなぐために電源周りを全部見回すことに。あれ地味に大変なのよね……。
設定マニュアルはヘルプページからダウンロード可能。しかし一見ではどこにヘルプあるのかわかりにくい。ここ「マニュアルのダウンロード」くらいボタン欲しいところですな。
ガラポンTVサポート ? ガラポンTV参号機ご利用中のお客様向けのサポートページです。
http://garapon.tv/gtv3help/
初期設定はLANケーブルやらアンテナやら必要なものをつないで電源を入れ、ランプが正常な状態に点灯したらWebで登録を行なうという二段階作業。ただここちょっとマニュアルがわかりにくく、「ランプ点灯中は絶対に電源を切ったりしないこと」と書いてあるのに、正しいランプ点灯になっていない時にどうすべきかの指示がないため、割とここで手詰まりになる。仕方なく電源切るしかなく、それでネットワーク環境リセットしたりユーザーID入力し直したりしてなんとかなったのだけれど、ここはすべてのランプの点滅状況を丁寧に説明した上で、「それ以外の時は電源切っちゃだめよ」っていう流れが嬉しいかな。
本体側の初期設定が完了したらあとはユーザー登録を行ない、本体同梱のレジストリKEYを入力するだけ。インターネット経由で視聴するときに必要だったポートフォワード設定は、今回UPnPを使うことで自動で行なってくれるのでだいぶ楽になりました。この設定が使えるのはルーティングを1回しかしていない場合ですが、たいていの家庭はルータが1個だと思うので普通の人は問題ないでしょう。ルータ2個も設置する知識がある人は自分でやろうw
なお、参号機が初の人は問題ありませんが、弐号機から使う人は以前使っていたレジストリKEYを削除する必要があります。これもマニュアル記載なくてえいやっとやっちゃったけど、できれば一行でいいので追記欲しいところですね。まあ発売からしばらくたっているので今更弐号機から乗換える人も少なそうですが。
というわけで一通りセットアップも終わったところで、以下は参号機からの新機能を踏まえつつ使い勝手など。弐号機までは7チャンネル同時録画でしたが、参号機では8チャンネル同時録画かつ、録画中の番組も追っかけ再生が可能に。対応するUSBの容量も弐号機は最大2TBだったのが参号機では内蔵のHDDに最大3TBのHDDを追加できるため、8チャンネルでも最大3ヶ月の録画が可能になりました。
番組は容量の限り撮り続け、容量がいっぱいになったら古い番組から消えていきます。残したい番組がある場合は「お気に入り」登録することで残せる仕組み。
番組は日付やジャンルでソートできるほか、タイトルでも検索可能。事前情報通り録画が大変に安定していて、やっとこさ安心して録画環境を預けられます。なにがすごいって弐号機ではあった「録画失敗した番組」っていう確認機能がもはや存在しないというねw
アクセスはブラウザベースなので、スマートフォンはもちろんPCでも視聴できます。PCだと画面サイズ的にちょっと小さいですが、サイドバー的に置いておいて使うなら十分かな。また、前述のUPnPによる設定をしておけば、インターネット経由で宅外からも視聴できます。これ割とテレビ視聴の革命だよなあ。
これが再生中の画面。さすがシャープ製チューナーと言うべきか、画質もかなりいい感じ。弐号機より圧倒的に美しいです。
さらに今回からは番組の持ち出し機能も。イリーガルな機能ではなく、ダビング10の仕組みに準じてダビング回数を減らすことで持ち出せるシステムですね。とはいえ基本的に容量いっぱいになったら消えていく番組なのだからダビング回数もさほど気にならない。
実際の持ち出しにはWebサイトで変換を行なった上で、専用のiPhoneアプリからそのファイルをダウンロード。いまのところ対応はiPhoneのみのようで、早急なAndroid対応を期待したいところです。
こちらは絵が美しいと評判の進撃の巨人。画面が小さいとはいえ、ワンセグでも十分綺麗な画質で見られています。いやー、チューナーってほんとに大事ですなあ……。
画面が小さくテレビを楽しむことをメインで考えるならガラポンよりもレコーダーで録画した方がいいですが、ガラポンの魅力は「録画し損ねた番組を後から見られる」こと。番組改編期にありがちな録画したい番組の重なり、録画し忘れや設定ミス、知らなかったけれど録画すれば良かったと後悔するような番組などもガラポンがあれば見ることができる。失われた時を手に入れるタイムマシンと思えばこれほどすばらしいマシンはありません。
地上デジタル系の全録レコーダはお値段も高く容量も大きいのでモバイル視聴には適していない一方で、ワンセグを使ったガラポンなら画質は劣るものの手軽に視聴できるのもいいところ。ワンセグと言っても電波ではなく同軸ケーブル経由なので画質も安定していて、携帯電話のように電波が途切れる心配もありません。おりしも4月の改変期、さっそくガラポンにいろいろと助けられております。
そういう意味でガラポンはレコーダを置き換えるものではなく、見たい番組はレコーダ、見逃し番組のサポートにガラポン、という組み合わせが一番しっくりくる。テレビ番組の見逃しが多い人、お仕事でテレビたくさんチェックしたい広報業務の方々などはマストバイアイテムなのではないかと思う次第でありますはい。
初めましてガラポンだいぶ前から気になってました。
まだまだ実用的じゃないなぁって思っていたら
ガラポンTV参号機発売。そして意外とよさそう?と思って
レビューさがしてました。
2週間じゃ少ないですがHDD追加で最大3ケ月ならいい感じですね。
我が家は電源周りやネットケーブルなどがごちゃごちゃで困りそうですが。
iPhone持ち出し機能とか魅力的です。
会員になって380円払うとかいうのはなくなったんでしたっけ?