2013年冬モデルの富士通スマートフォン「ARROWSシリーズ」を発売前に体験できる内覧会、いろいろと新モデルの仕様が気になって参加して参りました。
スマートフォン・タブレット・携帯電話(「ARROWS新製品内覧会」のお知らせ) – FMWORLD.NET(個人) : 富士通 http://www.fmworld.net/product/phone/topics/20131010.html
今回はドコモ、au、ソフトバンク3キャリアの端末をすべて展示。前回の内覧会はらくらくスマートフォンプレミアムが発売日の関係で展示されなかったりしましたが、今回は無料ですべての端末を自由に堪能できます。
NTTドコモ「ARROWS NX F-01F」
まずはNTTドコモの「ARROWS NX F-01F」から。今回は前機種「ARROWS NX F-06E」から変えずにNX引き継いだのですね。
USB利用頻度の高い人は嬉しいキャップレス防水。今までと違って蓋を閉める必要ないのに防水仕様です。
側面のボタン配置はあまりかわりませんが、ソリッドだった前モデルと比べて背面がカーブを描いており、iPhone 3G/3GSに近いたたずまい。
背面はカメラとライト、スマート指紋センサーが並びます。指紋センサーは四角かった前モデルからデザインを一新、丸形になりました。
上面のSIMスロット、microSIMスロットはさすがにキャップつき。SIMは標準的なmicroSIMサイズです。また、赤外線ポートもこのキャップ内に収容されたので、赤外線通信のヘビーユーザーにはちょっとやっかいかも。まあ、それだけ赤外線のニーズが下がってきたということなんでしょうね。
手持ちの前モデル「ARROWS NX F-06E」と比較。左側が新モデルですが、四隅が丸くなって優しいデザインになりました。
本体幅はあまり変わらないのですが、背面がカーブしたことで以前より手にフィットして持ちやすい。前のF-06Eは片手持ちが若干不安だったのですが、F-01Fは親指を使わず4本指の上に載せた状態でもバランス取りやすいです。
背面比較。赤外線が背面からなくなり、カメラやスマート指紋センサーが丸くなったことでだいぶ雰囲気かわりました。
前モデルは塗装はげとかはすくないものの、ジーンズに入れっぱなしだと結構汚れが付くのが難点だったのですが、F-01Fは背面のコーティングが変わり、色汚れは少なそう。そのかわりちょっと指紋が目立つかもです。
キャップレース!(かたつむりのテンションで)
上面比較すると、F-01Fではフルセグ対応ではあるものの、アンテナが外付け型に変更。よっぽど電波強度がよい場所でない限り、外付けアンテナなしでのワンセグ/フルセグ視聴は厳しそうです。ワンセグ/フルセグっていざというときに便利なので、ケーブル持ち歩きはちょっと大変だなあ。
こちらが外付けのケーブル。イヤフォンを兼ねられるので、音楽をワイヤードで聞く人はこれを常に使っておくといいかも。
本体上部から利用できる設定オンオフのショートカットは一見変わらないようですが、NFCが新たに入ったことで「持ってる間ON」がここから切り替えられなくなりました。え、バッテリー持ちのためにはすごい便利な切り替えだったのに……。これ残念すぎる。
画面が縦に縮む「スライドディスプレイ」は、前モデルだと端の方でつつましやかにたたずんでいたのが、好評だったのかほかのボタンと同じ面積に。以前でも十分使いやすかったけど、周りで「押し間違えやすい」という声もちらほら聞いていたのでこれはいい改善ですかね。
設定画面は黒基調から青と白をベースとしたさわやかなデザインに。
プライバシービューも標準搭載。
なのですが横から丸見えすぎる……。ここ以前からあまり変わらないですね……。
一方NX!エコは地味に変わっていて、画面消灯時のモバイル通信オンオフをここから切り替えられるように。
大好きDLNA/DTCP-IP/DTCP+クライアント「DiXiM for Android」はバージョンが上がって4.1に。
機能はあまり変わらなそうですが、メニューが画面下から右側に移動し、Facebookライクなインターフェイスになりました。
サーバーもグラフィカルでわかりやすい。
以前のモデルからハイスペックだったので、基本的な使い心地はそこまで変わらないのですが、大きく変わったのはスマート指紋センサーのレスポンス。以前のモデルは画面消灯時からスリープ解除する場合、若干遅れて画面が表示され、さらに指紋認証が有効になるまでワンテンポ待つ必要がありました。
個人的にはもう慣れちゃったので指で何度も連続してセンサーをなでることで対応していたのですが、周りのNXユーザーからはそのレスポンスが不評で、一部の人はホーム画面のスリープ解除で指紋認証使わなかったりしているのですが、今回のレスポンスなら大満足かも。
キャップレス防水含め全体的に好印象。テレビアンテナ外付けもまあ許容範囲内なのですが、もっとも残念なのは今回充電クレードル非対応で、充電はかならずUSB経由になること。一度クレードル充電になれちゃうと便利すぎて戻るの大変だな……。
au「ARROWS Z FJL22」
続きましてはauの「ARROWS Z FJL22」。基本的なスペックはほぼほぼ同じですが10分充電で1日使える急速充電が搭載されてたりするところがドコモと若干違います(ドコモは10分で1時間の通話ができる程度)。
カラバリも基本は白・黒・赤の3色ですが若干色味やデザインもキャリアごと異なってます。
auモデル独自のマルチコネクション。auの開発した技術と別ですが仕組みは似ていて、Wi-Fiとモバイルで同時にセッションを張ることで、より快適な通信ができるほうへ自動で切り替えることができます。
大変便利だと思うんですが、毎月のパケット運用に悩んでいる立場としては「Wi-Fiつないでるのにパケット使われるのか……」と消極的になってしまいました。パケットに毎月余裕ある人は便利に使えるかもですね。
ドコモユーザーとしてうらやましいのがこのクレードル。auは充電クレードル対応なだけでなく、後ろのパネルを外すことでケースをつけたままでも充電できるのです。これドコモにも欲しすぎる……。
ソフトバンクモバイル「ARROWS A 301F」
そしてこちらはソフトバンクモバイルのARROWS「ARROWS A 301F」。他のキャリアと比べて四隅がより丸くなっているのが特徴です。
ドコモ、auがてかてかコーティングなのに対し、ソフトバンクは若干マットなホワイト基調。指紋はつきにくそうですがドコモのF-06Eにあった汚れが気になりますね。
ソフトバンクの3キャリアカラーバリエーション。配色は白基調、黒基調、ピンク基調とキャリア共通なのですが、色味に関してはソフトバンクがより鮮やかでポップな感じ。丸みをおいたデザインも含めより女性向きなイメージです。
こちらもクレードルに加えて10分充電での1日利用に対応。なんか今回、ドコモのスペックが他に比べると若干低い気がしますね……。とはいえドコモのみ省電力のWhiteMagicディスプレイ搭載で、さらにバッテリー容量も3200mAhと多いので(au、ソフトバンクは2600mAh)、1日持ち歩くにはドコモのスペックも魅力的です。
こうした細かな違いに加え、ソフトバンクならではの特徴となるのが、SIMサイズがiPhone 5以降と同じnanoSIMということ。microSIMサイズでSIMを交換して運用している人は若干の工夫が必要そうです。
NTTドコモ「ARROWS Tab F-02F」、au「ARROWS Tab FJT21」
そして実はスマートフォンよりも気になっていたARROWSタブレット。こちらはNTTドコモが「ARROWS Tab F-02F」、auが「ARROWS Tab FJT21」とそれぞれ発売する一方、ソフトバンクからは同等モデルが出ません。
重さはどちらも519gと500gに迫る軽さ。手に持ってみてもそうとうな軽さで逆に違和感を感じるほどです。
気になっていたのがスタイル切替機能で、前モデルでも搭載されていたこの機能は、ユーザーごとにホーム画面を切り替えて使うことができます。加えてAnroid 4.2より標準機能として、異なるGoogleアカウントでログインできるマルチユーザー機能が搭載されており、この2つを組み合わせたらそうとう楽しそうだなー……、と期待していたのですが、なんとSIMを装着したタブレットの場合、Android 4.2のマルチユーザー機能は利用できないそうです……。
電話番号が入っている端末を使い分けることはなかろう、という判断っぽいですが、いやいやタブレットなんて電話番号じゃなくてデータ通信に使ってるんだからそのシチュエーション全然あるだろ……。
というわけでスタイル切替はAndroid標準のマルチユーザーとは独立した別の機能として提供されていますが、前モデルからのバージョンアップとして、スタイルごと指紋認証を使い分けられるようになりました。
前モデルはスタイル切り替えられても指紋認証は共通なので、母親と父親、子供がそれぞれの指紋を登録するとどのスタイルも使えてしまう、という仕様だったのですが、家族間で使い分けるにはかなりいいバージョンアップですね。
とても面白い機能なのですが、セキュリティ面ではまだちょっと課題があり、指紋認証を設定した場合、1つの認証ですべてのスタイルを開けられてしまうので、子供に指紋認証設定してあげたら結局すべてのロックを解除できてしまう。
10インチクラスで最強スペックのAndroidタブレット「ARROWS Tab F-05E」ファーストインプレッション – カイ士伝 https://bloggingfrom.tv/wp/2012/12/29/8296
これがスタイル切り替え。子供向け、高齢者向けのシンプルに加えてユーザーごと個別にカスタマイズすることもできます。
これがシンプルなインターフェイス。かなり使いやすいのでこのホームだけ有料販売してくれないかなー。(スマホはシンプルなホーム画面を富士通が配信しているので)。
タブレットはフルセグおよびフルセグ録画にも対応。内蔵アンテナに加えて同軸の外付けを使うことで、安定したテレビ視聴が可能です。
ディズニー・モバイル「Disney Mobile on docomo F-03F」
そして女性に大人気のディズニーモバイル「Disney Mobile on docomo F-03F」。前モデルは割とシックな本体カラーで男性でも持ちやすかったのですが、今回はより女性に向けたポップなカラーバリエーションになっています。背面もミッキーのアイコンになったのですが、ここは正直前モデルのシンデレラ城のほうがよかったな……。
前モデルに引き続きスマホピアスを搭載。イヤフォンジャックにミッキー型のアクセサリーを装着することでいろいろな機能が利用できます。
フォントもミッキー専用に。矢印アイコンなんかもミッキーの指にカスタマイズされているそうです。
前モデルよりディズニー感を前面に押し出した機能も搭載。マチキャラは7日間異なるキャラクターが表示されるとかで、かなりのこだわりようです。
側面のボタンは白ではなくメタリックピンク。部品までこだわりが違いますね。
そしてF-01FにはないクレードルはなぜかF-03Fには搭載。ディズニーモデルうらやましい……。
すでにハイスペックで使いやすかった前モデルを細かな部分でよりバージョンアップしてきた2013年冬モデル。NTTドコモのクレードル非対応は重ね重ね残念ですが、そのぶんバッテリー持ちもよく、USBもキャップレス防水に対応、そして何より指紋認証のレスポンスが大幅に向上したのが魅力的。iPhoneがついに発売されたNTTドコモで、どこまでこの端末が人気を集めるかは要注目です。