Z Ultraの再来!? 21:9の超縦長大画面スマホ「Xperia 1」が面白い


Xperia Aceの感想はこちらをどうぞ。

Pixel 3aの強力なライバル登場。低価格ながら充実スペックのコンパクトモデル「Xperia Ace」 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2019/05/17/16160

Xperiaの新端末を発売前に体験できるブロガーイベント参加してきました。ブロガーイベントとか久々だなー。

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5月16日(木)開催 「Xperia(TM) 新製品タッチ&トライ」ブロガーミーティング応募フォーム
https://ac-form.ambassadors.jp/form/sonymobile/xperia/event190516/

イベント告知の時点ですでにワールドワイドではXperia 1が発表されていたので、このイベントに申し込んだ誰もが「ああXperia 1の体験イベントですよねわかります」というつもりでいたのに対し、当日になってまさかの伏兵、NTTドコモオリジナル端末の「Xperia Ace」も発表に。

Xperia(エクスペリア) 1 | ソニーモバイル公式サイト
https://www.sonymobile.co.jp/xperia/xperia1/

Xperia(エクスペリア) Ace | ソニーモバイル公式サイト
https://www.sonymobile.co.jp/xperia/ace/

せっかくなので体験した感想は端末ごとわけることとして、まずはハイスペックなフラッグシップモデルのXperia 1から。こちらのモデルはNTTドコモ、au、ソフトバンク3キャリアからリリースされますが、今回体験したのはNTTドコモモデルでした。他の人はauとかソフトバンクとかだったりしたのだろうか。

21:9という超縦長比率のディスプレイを搭載した大画面モデル

本製品の特徴はなんといってもこの長細いディスプレイ。その画面比率は21:9という、小学校だったらおいまだ3で割れるぞ7:3だろうと突っ込まれそうな画面比率ですが、一般的な画面比率である18:9と比較して縦に長いよ、ということを教えるための表現ですね。

21:9シネマワイド™ディスプレイ
映画のような迫力に一瞬で引き込まれる。

映画とほぼ同じ比率のシネマワイドディスプレイ™を搭載。
21:9の映画視聴時に上下に黒帯が入らず、画面いっぱいに大迫力の映像を堪能できます。

Xperia(エクスペリア) 1 | ディスプレイ | ソニーモバイル公式サイト
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背面にして持ったところ。ディスプレイ側を見るより長細さが伝わるでしょうか。

これだけ長いので手にしたときのバランス感が気になったのですが、これが意外と手にしっくりときて持ちやすい。こういうのは大きさよりもバランスのほうが大事ですね。たださすがにここまで長いと、尻ポケットに入れたときに往年の名器VAIO P並みに飛び出しそうで、座ったときのケツ圧で割れたりしやしないだろうか……、と余計な心配してしまいます。

背面のカメラは3眼で、1倍、2倍のほかに超広角とレンズを切り替えられます。

ソニーのカメラテクノロジーを結集した、
トリプルレンズカメラ。

Xperia(エクスペリア) 1 | カメラ | ソニーモバイル公式サイト
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なお、カメラ機能は後述しますが、写真や動画などはまだ開発機で調整中のため掲載NGとのことでした。そこが一番気になってただけにちょいと残念。

背面下部にはドコモのロゴ。ソフトバンク、auモデルにはキャリアロゴは入っていないらしいのですが、個人的にロゴとかあまり気にしないのでそこは割とどうでもよし。

右側面にはボタン類が集結。諸事情ありましてXperia 1の指紋センサーは以前のような電源ボタンを兼ねるのではなく別に搭載されており、上から音量ボタン、指紋認証センサー、電源ボタン、少し飛ばしてカメラボタンが配されています。

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底面の充電端子はUSB Type-C。2019年にもなるとさすがにType-Cが一般化しつつありますね。手持ちの端末もType-Cが増えてきているのでこれはありがたい。

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こちらは本体上部。中は開けてませんがSIM/microSDスロットですかね。

外観はこれくらいにして本題の使い勝手に。まずはXperia 1の注目ポイントである21:9ディスプレイで、自分のブログを表示して実際にどれくらいの表示領域なのかを確認してみました。一番左が手持ちのHTC U11、真ん中がXperia 1、一番右がXperia Aceです。

一目瞭然なのですがさすが21:9のディスプレイは縦に長い。うちのブログTOPはスマートフォンだと1記事くらいしか見えないのですが、Xperia 1だと2記事は並びます。実際にWebサイトを閲覧するときもこれだけ縦に長いと情報量が多く、ページをスクロールする手間も少なくてすむので読みやすい。これWebサイト読むには便利だなあ。

超縦長だから活きる2画面表示

また、この長さをさらに活用するための機能が「21:9 マルチウィンドウ」という、1画面に2つのアプリを表示するための機能です。

2画面表示というのはAndroid標準の機能であってXperia 1だけの独自機能ではないのですが、これだけ縦に長い画面だと分割画面も表示領域が広がって視認性が上がるという特徴に加え、2画面を簡単に呼び出せるショートカット的な機能として搭載されているのがこの21:9 マルチウィンドウ、ということのようです。

Android標準の手法でも呼び出せるのですが、この21:9 マルチウィンドウはウィザードに従って操作するだけで簡単に2画面に表示されるアプリを指定できます。

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前述の通り、このアプリがやっているのはAndroid標準の2画面機能を呼び出しているだけなので、機能としてはAndroidに準じており、2画面表示非対応のアプリは当然ながら2画面で利用することはできません。

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よく使う2画面設定はペア登録しておくことも可能。上がブラウザ、下が地図とか、上がSNS、下がブラウザとかある程度テンプレート作ると便利そう。

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実際に2画面で表示してみました。

ニュースなどである程度情報は把握していましたが、実際に使ってみるとさすが21:9の2画面は使いやすい。もともと2画面は結構好きでちょいちょい使ってたのですが、やはり画面が狭くなってしまい見るのに多少の我慢を強いられる要素がありました。

しかしこのディスプレイなら、2画面にしてもそれぞれの画面が十分に広くて見やすい。しかも標準機能だと呼び出し操作が面倒なところを、21:9 マルチウィンドウでさっと呼び出せるのも便利。この端末なら2画面がより活用できそうです。

本体タップで機能を呼び出せる「サイドセンス」

そしてこの2画面をさらに生かすためのパートナーが「サイドセンス」。端末の左右両端をダブルタップするとショートカットが呼び出せるということで、単にアプリを起動するのはもちろん、21:9 マルチウィンドウもここから呼び出すことができます。

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できる操作は「ダブルタップ」のほか「上にスワイプ」「下にスワイプ」の3種類。それぞれに機能を割り当てることができます。

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ただこれが操作結構難しい。体験会の短い時間内にいろいろ試したのですが、そうとう意識して操作しても3回に1回は失敗してしまいました。これポケットからさっと取り出して使う、というところまで使いこなすのにはけっこう練習が必要そう。幸いにしてサイドセンスを練習するための機能も用意されているので、これで多少慣れておいた方がいいかもしれません。

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サイドセンスは感度調整もできるので、体験会では時間なくて試せませんでしたがここカスタマイズするともうちょいうまく呼び出せるのかも。

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なお、似たような名前の「エッジ・センス」という機能が、今使っているHTC U11には搭載されているのですが、こちらは「両端を握る」という操作なので簡単だし誤動作も少ない。なかなか他社と同じ機能入れるのは難しいと思いますが、エッジ・センスに比べてしまうとサイドセンスはまだちょっと使いにくいかな……、というのが正直な感想です。

世界初の4K HDR対応有機ELディスプレイを搭載

ディスプレイの大きさばかりに注目してしまいましたが、ディスプレイの美しさもXperia 1の特徴。世界初という4K HDR対応有機ELディスプレイを搭載しており、美しい映像が堪能できます。

世界初4K HDR対応の有機ELディスプレイを搭載。
漆黒と光、色彩が織りなす美しい映像が、大画面のすみずみまで広がります。

Xperia(エクスペリア) 1 | ディスプレイ | ソニーモバイル公式サイト
https://www.sonymobile.co.jp/xperia/xperia1/display.html

会場では4Kディスプレイとの映像比較が展示されていました。写真ではわかりにくいと思いますがこれは確かにきれい。画像の美しさだけで見るとほぼ遜色ないくらい鮮やかな色合いでした。

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21:9だとゲームも大迫力だよ、ということで、3つのゲームアプリがプリインストール。

レースゲームでは16:9よりも横幅が広がるのでゲームの迫力が増しますよ、とのこと。これは確かに面白そうなんだけど、現実問題としてどんなゲームが21:9に対応してくれるかどうかが鍵でしょうか。

カメラはまだ調整中。画質は期待できるものの画像サイズは少なめ

Xperiaの代表的な機能でもあるカメラについては冒頭でも説明したとおり、実際の写真を掲載できないのですが、掲載できないものの撮影した写真は結構いい感じでした。赤がくっきり出るあたりいかにもなXperia写真だなーというイメージ。

夜景も強いとのことだったのですが、手持ちのHTC U11と比較してみるとU11のほうが明るくとれました。ただ、U11は明るくしすぎて色飛びしちゃうきらいがあるので、写真としてのトータルはXperia 1のほうがよかったかな。このあたりは実機で実際のクオリティを試したいところです。

なお、気になったのはカメラの画像サイズ。もともとXperiaは画像サイズのバリエーション少ない印象なのですが、今回はせっかくの21:9という大きい画面なのに撮影サイズがこの3種類しかない。ファイルサイズを抑えたい人のためにも比率だけでなくバリエーション欲しいところです。

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あと、せっかくの21:9なんだから「21:9」という画面比率も遊びで入れて欲しかった。実際には上下カットして無理矢理21:9にするだけだとは思いますが、あの横長比率で写真撮影できたら楽しそうなので。

なお、標準のカメラとは別に、映画のような動画が撮影できるという「Cinema Pro」アプリも搭載。

ソニーの映画撮影用プロフェッショナルカメラ開発チームが画作り、操作画面を監修したシネマ撮影専用機能「Cinema Pro」を搭載。映画さながらの画作り・質感・色表現を楽しめます。

Xperia(エクスペリア) 1 | カメラ | ソニーモバイル公式サイト
https://www.sonymobile.co.jp/xperia/xperia1/camera.html

こちらも素材は掲載できないのですがせめてものUIだけ掲載。実際に撮影した感じ、4Kの24フレームで本当に映画っぽい動画が撮れるのでこれはちょっと実際に試してみたくなる。

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世界初という瞳オートフォーカスや、10fpsの高速連写などいろいろカメラは魅力的なので、これは実機触ってみたいところですなー。UIレベルでは体験できたとはいえやっぱり実際の写真見ないとここは判断くだせないので。

一応サンプルとして素材もらったんですけど、プロが撮る写真はまたちょっと違いますしね……。

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興味ある人はもらった写真全部アップしたので以下のリンクからどうぞ。1倍、2倍、超広角とかの比較もありますよ。

Xperia 1作例

実用レベルに落とし込んだ超縦長ディスプレイはXperia Z Ultraの再来?

21:9ディスプレイはなかなか面白い。正直なところ電子書籍や動画などを見るときには無駄なスペースできてしまうのかなという面もありつつ、Webサイトを見るときは圧倒的に便利だし、2画面が使いやすさまでしっかり追求されていたりと配慮が細かい。

ディスプレイも美しく、映像コンテンツ楽しむにもよし。カメラは体験会で試した限りと、Xperiaシリーズのこれまでのクオリティ考えればそこは期待してよさそうかな。

全体的に感じたのは、これ往年の大画面端末「Xperia Z Ultra」を彷彿とさせるなと言うこと。

大画面と薄型軽量を両立した「Xperia Z Ultra SOL24」徹底レビュー – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2014/01/22/11953

画面の横幅こそ狭いですが、縦幅だけだとXperia Z Ultraの179mmに対してXperia 1は167mmと12mmしか変わらない。解像度自体はXperia 1のほうが高く、あの頃よりも狭額縁化が進んでいることを考えると、縦方向の体験についてはZ Ultra並みなのかも。

Z Ultraは大画面が魅力でしたがそのぶんポケットには入らないし首にかけるのは重い(大画面マニアの人は首からかけてたりしましたが)。その点、横方向はポケットサイズまでスリム化し、縦方向は2画面の使い勝手も含めて大画面を維持したという点で、Z Ultraをより実用的にスリム化したのがXperia 1ではないか、という考え方もできそう。

実用レベルで大画面を突き詰めつつ、マルチウィンドウなどの使い勝手も配慮し、カメラや映像、音質にもこだわったXperia 1は、今シーズンのハイスペックモデルにおいて異質な注目端末かなと思います。


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