PS VR2購入しての所感とVRゲームの未来について


久々のゲーム機新ハードを買ったので記録がてらと、実際にプレイしていろいろ考えたこと。実際には周辺機器なんだけどこれはもう1つのゲーム機というか、ファミコンにおけるディスクシステム、PCエンジンにおけるCD-ROMくらいの位置なのではないかと。

購入から入手まで

ソニーストアが実施していた予約に申し込み、当選の連絡がちらほらTwitterで上がるのを目にするも自分にはメールが届かなかったので落選かな……、と思っていたら翌日くらいに当選通知を受け取る。しかしPS5やSwitchとは異なり結局当日でも普通に販売してたのと、後述する理由によって予約より当日購入の方が良かったなとは今さら思うところ。

無事に予約できたので当日午前着をもくろみ、事前にいろいろとソフトを購入してPS5本体にダウンロードしておく作戦に。しかし自分が購入したのがHorizon同梱版だったのをすっかり忘れてHorizonをダウンロード購入してしまうという失態。

そして迎えた発売当日、朝から佐川の配送状態をずっと見守るも午前中には届かず。そもそもソニーストアからの発送がばらけていて、発送しましたメールの時間帯を見るに、うちの配送は周回遅れというか他の人より遅く発送されたっぽい。発売日で大変だとは思うものの、せっかく公式で買っているのだからがんばって午前着で発送してほしかったな、これなら予約しないで店頭購入した方が早く入手できたな……、と残念な気持ちになりつつ、外出直前の夕方に届いたPS VR2を受け取るだけ受け取り、帰宅してからようやくプレイできたというのが上記のツイートです。まあ当日にプレイできただけよかったか……。

PS VR2本体

前モデル所有者としては圧倒的によくなった。なによりUSB-Cケーブル1本で接続できるのは最高。取り回しがよくなったし片付けもしやすくなった。画質以上にそれが嬉しい。

有線だけどケーブルがしっかり長いので装着中もそれほど困ったりはしない。Meta Quest 2はケーブルレスでそれはよかったけどこまめにバッテリー充電が面倒だったので、個人的には有線のほうが使いやすいな。

視線トラッキングもすばらしい。これはVRの本質ではないかもしれないけれどゴーグル装着するからならではの技術でもあって、VRメインより視線トラッキングメインのゲームとかもっとあってもいいのかもしれない。

コントローラも既存のPS Moveを無理やり使うコスパいいシステムを諦めて専用コントローラになり、立体過ぎてどこ持つか悩むけど操作性は圧倒的によくなった。一方で充電はUSB-C×2が必要なので取り回しが面倒。なので充電スタンド買っておいたんだけど、これも絶妙に微妙で、マグネットで充電できるんだけどマグネットの装着が繊細で、割と目視できちんとおいて上げないといけない。いいお値段してたのでもうちょい置きやすい仕様にしてほしかった。

ゲームソフトの感想

Horizon

鳴り物入りで一番話題だったんだけど、事前の評価が高すぎたのと、ゲームシステム的にそこまで自分にはハマらなかった。画質はきれいで仮想空間を体験するという点では素晴らしいんだけど、肝心のゲームの中身がひたすらコントローラで壁を上っていくのがメインなので、別に壁上りたいわけじゃ無いんだよなーという思いが強い。

おそらくコントローラ的に足で移動するより手で移動したほうがリアルだからなんだろうけれど、リアルだったらゲームとして楽しいかはまた別なわけで、仮想空間でのリアル体験を求めるあまりゲームとして本当に楽しいのと思ってしまった。途中のモンスターと戦うところとかは楽しかったのでもうちょい戦闘を増やしてほしいんだけど、これ今後増えるんだろうか。

そしていくつかプレイした中で圧倒的に酔ったのもこのゲーム。最初は手の振りに合わせて移動するモードにしてたらあっという間に酔い、次はスティック操作で移動するようにしてゆっくり移動するのを心がけたらだいぶ酔いは収まった。手の振りが自分の思うように移動できているわけではないギャップが酔いやすいのかな。あと立ってプレイのほうが酔わないと聞いたんだけど実際には座ってもあんまり変わらなかった。

グランツーリスモ7

予想外に面白かったタイトル。レースゲームは基本あまり好きじゃ無かったんだけど、グランツーリスモ7はオートマで走れるしブレーキも勝手にやってくれるモードがあるので、コーナリングとか楽しめない初心者でも適当にプレイできる。この難易度のまま最後まで遊べるといいなあ。

ゲーム自体もいろんな車を集めていくクエストっぽい作りになっていてゲームとしてプレイしやすい。VRについてはレースのときだけVRになるんだけどそれでも十分の大迫力。ちょっと酔うけどHorizonほどではないかな。コントローラ操作でも十分に楽しい。

あとこれは設定で解除できたからいいけど、初回時にめちゃくちゃ長いムービー見せられてスキップできず、しかも2回目プレイしたときも初期設定でムービーが必ず再生されるようになってたのは閉口した。初回に強制再生するのは百歩譲るとして、2回目からは省略させてくれー。

Rez

Rezは前にプレイしてたからアップデートしようと思っていたけどプレイしてたのはMeta Quest 2だったので、結局PS5では新規購入になってしまった。それはさておきゲーム自体は大きな違いは無いんだけど、PS VR2ならではの視線トラッキングで敵をロックオンできるのは面白い。敵が横にいるときとかは首を結構左右に振る必要があって、それがリズムを刻んでいるっぽい楽しさがある。ただ、ロックオン自体はボタン押すのが必要なので、視線だけでロックオンできたらさらに楽しそうだなー。

ファンタビジョン

個人的にはPS VR2でもっとも当たりのゲーム。ゲーム自体はPS2のルールをそのままグラフィックをきれいにしただけで、VRモードは自分が空中に浮いた状態でプレイできるだけ。でもそれが逆に楽しく、花火を同じ高さで見ているような浮遊感で操作できるのが楽しい。ただこれもムービーに難ありで、ゲームの操作を説明するのが動画のみで、YouTubeに上がっているわけでもないのでゲームプレイ時に見ないといけない。ゲームしたいのに動画見ないと行けないのは苦痛なんだよなー。

スターウォーズ

スターウォーズの世界に入れるという意味ではすばらしかった、んだけど、体験版でスタート地点から何していいのかわからなくなって頓挫。もうちょっと調べてプレイ再開はするかも。

VRゲーム所感

VRはほどほどの興味でプレイしており、初代PS VRもMeta Quest 2も持っているけど、ゲームの画質や操作感は向上する一方で、なんだか手段が目的化してるなーという感じも相変わらず受けた。

Horizonが特徴的なんだけども、VRの世界でいかに現実っぽい動きをするかに主眼が置かれている結果、ゲームとしてただの壁上りゲームになってしまっている気がする。その壁上り自体は非常にリアルなんだけど、繰り返しながらVRゲームでやりたいことはリアルの追体験なんだっけ? という気がしてならない。リアルがゲームとして上ならウイニングイレブンよりリベログランデのほうがいいみたいなことになっちゃうわけで。

一方でファンタビジョンに感じる「VRは只の演出、メインはパズル」というのは潔くて楽しかった。ただのパズルゲームを空中でプレイする、これだけで十分楽しいし世界に没入できるし、ゲームを楽しんでいるなという感じがある。

グランツーリスモもそれに近くて、オートプレイでもコントローラ操作でも十分にゲームとして楽しい。もちろんグランツーリスモはハンコンとか揃えたらもっとリアルな体験できるんだろうけど、まずレースゲームとして楽しくて、その演出としてVRがある、というほうがゲームとしては好みだな。

今までいくつかやったVRゲームの中で最高に好きだったのは本編じゃないんだけどダンガンロンパのVR版で、最後の学級裁判をVRの世界で体験するのは鳥肌立つくらい楽しかった。

サイバーダンガンロンパVR 学級裁判
https://www.danganronpa.com/vr/

同じような話で、例えば逆転裁判とかも左右に弁護士と検事がいる状態で裁判するのもいいし、探偵モードの時に視線トラッキングで調べたいところを調べるとかも楽しそう。そのためにVRで作り込む意味があるのかというところにコストとかいろいろ課題はありそうだけども。

あと酔い対策として三人称のVRゲームももうちょいほしい。VRというと一人称ゲームが多いけど、三人称のほうが酔いが少ないというのはデータとしてもあるみたい。

一人称視点で自由移動をすると、どうしても激しいカメラの動きになっていまいます。三人称視点にするとゆるやかなカメラ移動にでき、一定の酔い対策になります。好例としてはOculus RiftにバンドルされているLucky’s Taleがあります。

VR酔い対策について – フレームシンセシス
https://framesynthesis.jp/tech/motionsickness/

上記記事にもある通り、三人称だと疑似体験の要素は薄まるけど、疑似体験するのが目的なのか楽しいゲームが目的なのかでいうと三人称はありなのではないか。たとえばゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドがリンクの姿が見える三人称のままVRにしたらそれはそれで楽しいよね、というのがNintendo Labo:VR Kitで体験できたけど、手で押さえなきゃいけないとかめちゃくちゃ酔うという課題はあったものの、三人称のVRも圧倒的な没入感あるなーと思った。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:『Nintendo Labo:VR Kit』で遊ぶ | Nintendo Switch / Wii U | Nintendo
https://www.nintendo.co.jp/zelda/botw/labo/index.html

個人的にVRに期待するのは圧倒的なエンタメの世界であって、その点では数々の名作を生み出したゲームの世界から出てくるVRが一番期待している世界線なんだけど、だからこそ疑似体験ばかりにこだわるのではなく、VRをいい感じに道具として使って「ゲームとして楽しい」が最優先のVRが出てくると嬉しい、そしてPS VR2の性能はそういうゲームがこれから期待できそうな品質だなと思いました。

しばらくはちょこちょこテスト的にPS VR2のゲームを試していきたいと思いますので、お薦めのゲームがあったら教えてくださいませ。


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