先日勢いで書いたiPadエントリーを、「デジモノに埋もれる日々」さんに拾っていただきました。こうやってブログでいろいろ書いて意見交換してくのってのはうれしたのしですね。昔はこういうのいっぱいあった気がするけど最近減ったなあ。
デジモノに埋もれる日々: iPadを”窮屈”に思うボクらが意識させられる「立ち位置」のコト
http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2010/06/ipad_personal_computer.html
読んでて「うんうん」と共感することばかり。先日のエントリでも書いてるけれど、決してiPadがダメなんじゃなくて、自分みたいに相当偏った人間からすると必要ないというだけなんですよね。
ただ1つだけ、iPad=Wii節に関してはちょっと違和感を感じるところもあったので、そこだけ抜き出してエントリー。まあこれもあくまで自分はこう思う、という程度の位置づけだとご理解くださいませ。
自分が任天堂大好きユーザーということを差し引いたとしても、Wiiのゲームに対する新しいアプローチはとても斬新で画期的でした。Wiiリモコンによる感覚的なゲーム操作は、今までのテレビゲームとは完全に違う世界を作り出したし、体重計をエンターテインメントにしてしまうという発想とそのクオリティも新しかった。
iPadの前にiPhoneの話をしておくと、こちらもApp Storeというシステムは非常にすばらしいと思っていて、Windows Mobile中心のスマートフォン時代には大変だった機能カスタマイズを非常に簡単にして、手軽に機能を拡張していけるようになった。スマートフォン最大の特徴であるカスタマイズする楽しみをより身近にしてくれたし、カスタマイズのハードルが下がったからこそアプリの世界も充実していくというすばらしい流れが生まれたと思います。
Wiiに関してはXbox、PS3ともに似たインターフェイスを発表。まあPS3は以前から開発してたらしいですが、発表タイミングとして追従となってしまうのは仕方ないところ。一方でApp Storeの思想はAndroidマーケットだけでなく、Windows Mobileすらも過去の遺産を捨ててまで追従してきました。
そうした何かを変える技術や仕組みで行くと、iPadにはWiiやiPhoneほどの革命を感じないんですね。画面が大きくなって使いやすくなり、電子書籍のような新しいコンテンツが楽しめるというのはわかるけれど、システムそのものはiPhoneベースであって、何か新しいものを打ち出したという感がない。
そういう意味では、iPadはむしろDSi LLなんじゃないかなあ。どちらも画面が大きくなることで楽しめるコンテンツが変わってくるという意味では共通。でも基本的な仕組みが変わってるわけではないよねというところで、ゲーム業界の根本を変えたWiiとはちょっと比較対象として違うのかなと思いました。
一方でWiiは最近勢いを落としているけれど、それはWiiの本質とは違うと思うんですね。Wiiの失調はひとえにHD対応のタイミングを見誤ったこと、そして新しいインターフェイスを押し付けすぎたことにあると思います。
Wiiリモコンは確かにおもしろいけれど、普通のゲームをプレイするには不向きすぎて、そうしたゲームをするのにWiiリモコンにケーブル指してオプションコントローラで、というのはやはり面倒。今までゲームをしないユーザーは、結局Wii SportsやWii Fit以外では遊んでくれなくて、普通にお金を使ってくれるゲーム層はPS3を選択した、というのが現状ではないかな。
また、デジタル家電との連携や動画サービスなどを充実しているPS3に対し、DVDドライブなのにDVD-Videoすら再生させないという拡張性の低さもWiiの弱点かも。DVD再生可能なWiiを出す出す詐欺になっている現状も、明らかに対応するタイミングを間違ったことの結果だと思います。
そういう意味で企業的にアップルと任天堂は似てるかもね。インターフェイスに拘りつつ、ともに「これが最高のインターフェイスです!」とユーザーに強制してくるあたりなんかかなり共通なのかもしれない。ともに強烈なファンを抱える企業であることも共通してますが、そういう企業の製品はやはり似た部分あるのかもですね。
と勢い先行のぐだぐだエントリーでした。