Xperiaの2014年冬モデルを体験しに、先日開催されたXperia アンバサダーミーティングに参加して参りました。
イベントのオープニングはスペックの細かな紹介から。
今回のXperiaの特徴は大きく3つ。1つがカメラへのさらなる注力。もともとXperiaはカメラ機能に定評がありますが、今回は今まで以上に力を入れているらしい。個人的にもカメラ機能が一番気になっていたのでこの後の体験が楽しみです。
もう1つがハイレゾ再生。今までは周辺機器を接続して対応していたのが、本体とハイレゾ対応ヘッドフォンのみでハイレゾが再生できるようになります。
そして3つ目がPS4との連携。XperiaがPS4とネットワーク接続することで、PS4のゲームをXperiaで楽しむことができます。同様の機能はPlayStation Vitaにも搭載されていますが、Xperiaの場合は別途コントローラを用意することで、PS4の操作そのままでプレイできるところが魅力ですかね。
本体サイズも前モデルから大幅に改善。縦横厚みすべてにおいて小型薄型を実現、重量もかなり軽くなりました。
そして今回一押しかつ個人的にも興味津々だったカメラ機能は、「カメラでスマートフォンを再定義します」とまで言う力の入れよう。
ISO12800という高いISOを実現しており、わずかな光でも撮影できるほど暗さに強いのが売りとのこと。
Xperiaの特徴とも言える多彩なカメラ機能も今回は健在。
こちらはインカメラを使って自分の顔も一緒に撮影できる機能。角度とかの調整が大変そうですが、写真撮ってばかりのお父さんもちょっとは写真に写れる機能ってことですかね。
手ぶれにも強く、走りながらでもぶれないというインテリジェントアクティブモードを搭載。某光学手ぶれを搭載したスマートフォンよりも上! と自信満々でした。
説明を一通り聞いたらいよいよ本命のタッチ&トライ。
会場には至るところにXperia Z3とXperia Z3 Compactが並べられており、触りたいのに待ち時間が長い! なんてこともありませんでした。100人規模のイベントでこれだけ端末揃えてもらえるのはありがたいですね。
お目当てだったのはコンパクトサイズのXperia Z3 Compact。フラッグシップモデルのXperia Z3と比べてその名の通りコンパクトサイズのため画面サイズが小さく握りやすいのが特徴。その一方でメモリはZ3が3GBに対してCompactは2GB、ストレージは32GBに対して16GBと小さくなっているのが違いです。
カラバリは4色。白、黒のスタンダードな色に加えてオレンジと緑があるのは選択の幅が広くて嬉しいところ。
画面が元々小さいので端から端まで手が届く。さらにキーボードを左右に寄せれば手の小さい人も使いやすい。大きいスマホが苦手な人はかなり魅力的なサイズです。
期待のカメラ機能は静止画と動画を同時に撮影できるほか、右下のボタンからさまざまなカメラ機能を選ぶことができます。
こちらがカメラのメニュー画面。1画面に収まらない多彩な機能ですが今回の注目は画面中央のマルチカメラと右側のフェイスインピクチャーです。
こちらがフェイスインピクチャー。左下の丸い部分にインカメラに移った自分が表示され、被写体と自分をまとめて撮影できます。景色とか取るときに撮影者の顔も入れておくっていうのは記念によさそう。
そしてもう1つの期待であるマルチカメラは、Xperia同士、またはソニーのネットワーク対応カメラを複数接続し、複数のカメラ画像を1画面で撮影できるというとんでもない機能。こういう変な機能わくわくするタイプです!
カメラの映像をWi-Fi経由で伝送するという負荷がかかるため、長時間の利用では温度が上昇するというアラートを表示。4Kもそうですが、こういうハイスペックな使い方はどうしても仕方ないところなので、前もってアラートだしてくれるのはいい配慮ですな。
設定はNFCに対応しており、マルチカメラの設定画面からXperiaまたは対応カメラをタッチするだけ。
こちらは手持ちのQX100を接続し、2つのカメラ画像を同時に表示しているところ。若干わかりにくいですが左に移っているのがXperiaの画面、右に移っているのがQX100からXperiaを映した画面です。使うシーンは限られそうですがやり方次第で面白い絵が取れそう。最近手に入れたばかりのQX100がなかなか楽しいのでこれはいろいろ遊べそうだなー。
一点残念なのがカメラの向きで、縦横には対応するけど逆さには表示できません。某ピヨピヨな人が提唱するシャッター上持ちにしてもカメラは横向きになっちゃう。このあたりは上下左右自由に撮影したいところです。
一通りCompactを堪能したところでこちらはXperia Z3。機能はほぼほぼ同じですが画面がフルHDの5インチクラスなのでかなり大きめです。
文字入力も反対側の行へ指を伸ばすのがちょっと厳しめ。
とはいえこちらも文字を横寄せできるので文字入力は安心です。問題は画面の上のほうの操作ですかねー。
本体は大きいながら割とバランスがよく、片手でもしっかり持ちやすい。
ストラップホールも左下にあるので、いざというときに備えてストラップしておけばより安心。やっぱりストラップホールはスマートフォンには必須だよなー。
防水モデルながらイヤフォンはキャップレス。
一方でMicrro USBはキャップ付。防塵対策だとこうなるみたいですが、防塵よりもキャップレスのほうが嬉しいなあ。なんだかんだ外出中などはモバイルバッテリー使ったりでMicro USBよく使うので。
会場ではご自慢の手ブレ補正も動画でデモンストレーション。
こちらがサンプルの比較動画。確かに歩いているだけでもはっきり手ブレの効果がわかります。何より動画でもちゃんと手ブレ補正が効くってのが嬉しい。
ハイレゾが売りということで音楽体験コーナーも用意。
普通の音源とハイレゾ音源で同じ楽曲が入っているため、どれだけ音質が違うかを試すことができます。ただ、ハイレゾはまだまだ汎用性に欠けるので個人的には時期尚早かなと思っているのと、そこまで音質にこだわらないからDRMフリーのAACがあれば十分かな・・・・・・。
暗闇に強いことを体験するコーナーもあったので取り比べてみました。まずこちらが1インチセンサー搭載のDSC-QX100。
一方こちらがXperia Z3。
そして手持ちのARROWS NX F-05F。うん、みんな明るかったな・・・・・・。部屋の明かりが入らない暗室で、居酒屋くらいの明るさにはなるようちょっとだけ光を入れた状況で撮影してたのですが、どれもわりと満足の仕上がりでした。
カメラに関してはさすがのXperia、今までは「カメラ機能が多彩なAndroid」というイメージだったのが、「多彩な上に写真もいい」まで上り詰めた感あります。画質そのものはもともとよかったけれど、光学手ブレ補正がよく効いていて、動く被写体を撮る人にはかなり良さそう。
正直に言ってしまえばXperiaはカメラと動画・音楽がひたすらいい、それ以外は普通のAndroid、というのが自分の中の位置付けなのですが、いまやコミュニケーションの手段となっているカメラにここまで注力するというのは、スマートフォンを欲しい人のニーズから考えれば納得の方向性。iPhoneみたいにシャッター切るだけでいい写真撮れるのもいいんだけど、ちょっとした設定を自分でいじったり多彩なカメラ機能で遊んだりというのもスマートフォンならではの魅力なんですよね。
一方で端末に関しては本体サイズが大きくて手に余るZ3、コンパクトなのはいいけど内蔵ストレージが16GBしかないCompactとどっちも一長一短。いくらmicroSDカードで容量を増やせるとはいえ、アプリをたくさん入れたり本体で撮影したりするとちょっと16GBは物足りない。カメラの写真もmicroSDだと保存スピードが遅くなるから、できるだけ本体内蔵ストレージで保存したいので、せめても32GB欲しかったかなあ。
今まで回りでもカメラ性能を気にする人にはXperia勧めてましたが、今回もカメラに関してはかなりのデキ。特に動く被写体を撮影することが多いお父さんお母さんにおすすめなんではないかなと思います。