家族で共有するのにぴったりなタブレットをiOSとAndroidで比較


NTTドコモが実施中の「タブレットアンバサダープログラム」でモニターしているタブレット。

タブレットアンバサダープログラム?| ?NTTドコモ
http://nfr.nttdocomo.co.jp/

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このモニターのテーマは「 家族のタブレット活用術!」なんですが、現在お借りしている富士通の「Arrows Tab F-03G」は、まさに家族で使うためにうってつけのタブレットなんですよという観点から、家族も含めて複数ユーザーで利用するタブレットについてお送りしたいと思います。

1台を複数ユーザーで利用するのに向かないiPad

最近は低価格Androidに押されつつあるものの、いまだタブレットとしては人気かつ大きなシェアを誇るiPadですが、自分もいろいろと試した中でiPadは、1台を複数のユーザーで利用するというシーンにおいてもっとも向かない端末だなーと思います。というのもiPadは1台1アカウントしか設定できず、いわゆるPCのように「家族がそれぞれのアカウントでログインする」ということができないから。

例えばYouTubeなどの動画サービスを見る時家族それぞれが好きなときに使いたい、という場合は、全員がパスワードも共有して同じように使うしかない。父親が仕事のメールを見ようとGmailやメールを設定した場合、家族で他の人が端末を使うとその内容が一切合切見えてしまう。プライバシーの問題ももちろんあるけれど、年端もいかない子供が親のメールを間違って操作してしまったら……、ということを考えるととても家族の共有端末にメールは設定できません。

iOS 8からはファミリー共有といういかにも家族で使うための機能が搭載されたのですが、これは1台を複数で使うという機能ではないんですよね。

Apple – iOS 8 – ファミリー共有
https://www.apple.com/jp/ios/whats-new/family-sharing/

自分も使うまで勘違いしていましたが、これは家族で買った有料コンテンツを家族内で利用できる、というものなので、1人1台それぞれiOS搭載端末を持っている前提の機能です。それもアップルのアカウントで購入した有料コンテンツなら共有できますが、Kindleだと結局Kindleのアカウントを共有しなければいけないから現実的に利便性は低い。

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アップルのアカウントで音楽や動画を購入しており、家族がみんなiOSを使っているという場合は便利ですが、少なくとも今回のように「1台を複数ユーザーで使う」という面では使いにくいというのがiPadの現状です。

複数ユーザーでログインできるAndroidタブレットは「ファイル管理」に課題

一方、Nexus 7などに代表されるAndroidタブレットは、バージョン4.2で複数ユーザーの利用が可能になったほか、4.3では特定のアプリだけをアクセスできる「制限付きプロフィール」という機能が搭載されました。

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ざっくりいうと複数ユーザーの利用は完全に別のユーザーとして1台を利用できるので父親と母親など大人向け、一方の制限付きプロフィールはブラウザやGoogle Playなど特定のアプリを利用禁止できるため子供向け、という位置づけになっています。

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詳細はこちらの記事がわかりやすいのであわせてご参照下さい。

【清水理史の「イニシャルB」】 何が制限されて、何が許可されるのか? Android 4.3の制限付きプロフィールを試す – INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/shimizu/20130903_613668.html

アカウントを別管理できるため、自分のアカウントではメールやブラウザなど自由に使いつつ家族共用のアカウントを用意しておけば家族内での共有はiPadよりはるかに便利。

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ただし、ファイル管理には課題があって、アカウントが別になるとファイルも別管理になってしまうため、同じファイルでも別々にダウンロードしなければいけません。

たとえば電子書籍アプリのファイルも別扱いになってしまうため、自分のアカウントではダウンロードした電子書籍も別のアカウントやプロフィールだと再度ダウンロードしなければいけなくなって手間なのです。

また、同じAndroidタブレットでも携帯電話キャリアが販売する端末と、Nexus 7やNexus 10のようにメーカーが販売する端末では仕様に違いがあり、なぜかキャリアモデルではこのマルチユーザーや制限付きプロフィール機能が利用できません。

電話番号が設定されている端末を共有しないだろうというのがAndroidの見解っぽいですが、これだけデータ通信専用タブレットが増えている現在それはちょっと古い発想だよな……。この機能は非常に便利なだけにキャリアモデルでもぜひ対応して欲しいと願う次第です。

標準のマルチアカウント非対応ながらも実は便利なARROWS Tab F-03Gの端末共有

そして今回のテーマであるARROWS Tab F-03Gは、NTTドコモが販売するキャリアモデルなので前述の通りAndroid標準のマルチユーザーは非対応です。しかし、富士通が独自で搭載するスタイル機能を活用することで、実は標準のマルチアカウントにはできない便利な使い方が可能になるのです。

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それは何かといえばダウンロード済みのファイルを家族で共有できるということ。Nexus 7の場合、ユーザーを別にするとファイルも別々にダウンロードしなければいけないため、家族がそれぞれのアカウントで同じ電子書籍をダウンロードしなければいけないということになりますが、F-03Gならダウンロード済みの電子書籍をとめて家族内で回し読みすることができます。これ地味に結構大きな違いなんですよね。

ちなみに「電子書籍って買った人以外が読んでもいいの?」という疑問もありそうですが、1台の端末を家庭内で読む分には問題ないとのこと。このあたりは以前に書いたエントリーもご参照下さい。

Kindleで買った電子書籍を友達に読ませるのはライセンス違反なのか問題 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2013/11/09/11665

とはいえ、マルチユーザー非対応のキャリアモデルでは、Gmailなどのアプリを設定すると他のユーザーにも見えてしまうのですが、それを独自の手法で回避しているのが「スタイル切替」という機能。この機能に加えて富士通ならではのプライバシーモードをうまく組み合わせることで、端末やダウンロード済みのコンテンツは家族で共有しつつ、プライバシーは守るということが可能になります。

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スタイル機能というのはホーム画面を家族それぞれで使い分けられる機能で、スタイルに自分の指紋を登録しておくことで、自分好みのホーム画面で端末を利用できます。

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また、子供用にはキッズスタイルという設定も用意されており、子供が使ってはいけないアプリをここで指定することができるので、「電子書籍はいいけどブラウザはだめよ、だめだめ」という使い分けができるようになります。

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ただし、アプリ自体はロックできても、アプリの通知は出てしまうので、メールアカウントを設定していた場合はメールの件名が通知で見えたり、Facebookメッセージがかなりの部分まで通知エリアで読めてしまったりします。

そこで組み合わせたいのがプライバシー機能で、メールアプリやFacebookなどはプライバシー設定しておくとアプリの通知も非表示にすることが可能。さらに「通知があると電池アイコンが変わることで件名は表示されないけど通知があることだけはわかる」という、実に配慮の行き届いた機能も用意されています。

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このあたりの機能は前モデルである「ARROWS Tab F-02F」も同様の仕様になっているので、以前のレビューもご参照下さい。

家族や子供と共用できる「スタイル機能」が強化されたハイスペックAndroidタブレット「ARROWS Tab F-02F」 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2014/01/14/11939

この機能も万全ではなく、あくまで端末に設定できるのは1ユーザーのみなので、利用スタイルとしては「父親とそれ以外」といったように1人のメインユーザーとその他、という形になります。「父親と母親、そして子供」みたいに使い分けたかったら、ダウンロードの手間はあれどキャリアモデルでないAndroidのマルチユーザー機能のほうが便利かな。

とはいえ現実問題として、家族の中で一番ITリテラシ高い人がメインで使っているタブレットを家族で使えるようにする、というのはかなり多くの家族シーンに当てはまりそう。プライバシー機能の併用など難しい部分もありますが、「家族で共用」というテーマにおいてF-03Gは非常にお勧めの1台です。


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