在宅ワークのイヤフォンは「耳穴空き」「マルチポイント」が大事


この記事は「買ってよかった Advent Calendar 2022」の3日目です。

買ってよかった Advent Calendar 2022 – Adventar
https://adventar.org/calendars/8230

年末といえば恒例の買いもの振り返り企画、なんですがコロナ禍でのリモートワーク環境整備が急務だったことと、ちょうどそのタイミングでフリーランスに転身したということもあり、割と昨年までの2年間で大きな買い物は終わっちゃったんですよね。

という詳細は以前のブログエントリーをお読みいただければと思いますが。

コロナ禍の2年間で買ってよかったもの、いまいちだったものを1万字超で説明する

とはいえ2022年もちょこちょこと細かい買い物をしており、1年通して振り返ってみると、やたらとイヤフォンをいろいろと試した年でした。特に在宅ワークやリモートワークを意識してイヤフォンをいろいろと試した結果、在宅ワークのイヤフォンに求められるのは「耳穴空き」「マルチポイント」の2点だなという結論に達した、というのがこのエントリーの本題です。

耳穴空きというのは読んで字のごとく、耳の穴を塞がないタイプのイヤフォン。一般的なイヤフォンは耳の穴を覆ってしまうので外音が聞こえにくく、どうしてもドアホンの音のような外部の音が聞き取りにくくなります。最近の高性能なイヤフォンは外部の音を取り込む機能も取り込んでいるのですが、耳穴を塞がないタイプに比べると聞こえる度合いは雲泥の差。音質が落ちる、音漏れしやすいなどの課題もありつつ、在宅には耳穴を塞がないタイプが一番お薦めです。

もう1つのこだわりポイントがマルチポイントで、これはワイヤレスイヤフォンを2つの機器で同時に接続できるという機能。例えばスマートフォンとパソコンの2台につなげば、スマートフォンの音楽を聴いたり、パソコンでビデオ会議したりを1つのイヤフォンでこなせます。パソコンで音楽聴いている時にスマートフォンにかかってきた電話も受け取れますし、外出や帰宅時にわざわざイヤフォンをパソコンにつなぎ直す必要もありません。

そんなマルチポイントについては以前記事を書いたのでこちらをご覧ください。

イヤフォンで注目「マルチポイント」ってなに? スマホとPCをシームレスに – Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1455719.html

そしていよいよ本題ですが、今回は上記の「耳穴を塞がない」「マルチポイント」という2つの条件を満たしたイヤフォンのうち自分で実際に試した製品の中でベスト3をお届けします。なお製品リンクは一身上の都合によりAmazonは使わず楽天でお送りいたします。

3位:ソニー「LinkBuds」

 

ワイヤレスタイプの耳穴空きイヤフォン。発売時はマルチポイント非対応だったのですが、先日アップデートでいきなりマルチポイントに対応しました。そんなのアップデートでできるんだなー。

耳穴空きの割には音質も良く使いやすいのですが、個性的な形をしているので人によっては耳にうまくはまらずボロボロと落っこちます。そういう点でも外で使うより在宅向きかな。外で使うときも若干音が小さく、人通りの多い道とかだと音が消される感あります。

2位:Shokz:「OpenMove」

 

在宅ワークでは定番にもなりつつあるAhftershokz改めShokzの耳かけイヤフォン。片耳ずつ装着する完全ワイヤレスイヤフォンに比べて取り外しが楽なのと、軽くて装着している負担も少なめ。バッテリーは最大6時間で1日装着し続けるにはもう一息なのですが、お昼ご飯食べる時だけ充電、とかすると1日ほぼつけっぱなしで運用できると思います。

1位:オーディオテクニカ「ATH-CC500BT」

 

2位のOpenMoveとは一長一短だなーと思いつつ、2つ持っていてもメインで使っているのはこっちなので1位ということで。形は2位のOpenMoveに似ていますが、OpenMoveが骨伝導なのに対して、こちらの製品は軟骨伝導というちょっと違った仕組みを採用しています。

そのあたりの詳細は以前にレビューを書いたのでそちらをお読みいただいて。

【ミニレビュー】“軟骨伝導”ヘッドフォンはホントに高音質。オーテク「ATH-CC500BT」を試す-Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/review/minireview/1450048.html

OpenMoveに比べると聞こえる音は圧倒的に良く、一方で音が小さい、マイクの音量も小さい、装着感がいまいち、という課題もあるのですが、音が小さいのは在宅なら問題ない程度、マイクはそもそも別で用意しているので使わない、装着感は装着方法にコツをつかんだらそこまで負担なくなりました。

そんな課題よりも音質がよく、仕事のながらで音楽を聴いたり動画を楽しんだりというときに重宝するので僅差での1位に。バッテリーもマイクのノイズキャンセリングをオフにすると10時間持ちます(音を聴く方のノイズキャンセリングではないのでご注意を。そもそも耳穴空きモデルで聴く方のノイキャンは難しそうですが)。

以下は番外編で耳穴空き、マルチポイントどちらかに対応した個性派モデルもご紹介。

耳穴空き:ビクター「HA-NP35T」

 

ビクターの新ブランド「nearphones」の第1弾。マルチポイント非対応の上に本体がやたらデカいのですが、そのぶん最大7時間というバッテリー持ちと、しっかりした装着感に加えて、1万円前後で入手できるという手頃な価格が魅力。在宅では大きさもさほど気にならないので、自宅のサブマシン専用に割り当てて愛用しています。

マルチポイント:テクニクス「EAH-AZ60」

 

パナソニックのオーディオブランド「テクニクス」の完全ワイヤレスイヤフォン。音もいいしノイキャンもいいしで普通に完全ワイヤレスイヤフォンとしてもお薦めなのですが、特徴的なのはマルチポイントの仕様です。

一般的なマルチポイントは、パソコンで音楽を聴いている時にスマートフォンでポッドキャストを聞こうとしても、パソコンの音楽を止めないとスマートフォンに切り替わらないのですが、AZ60はもう1台の機器にかかわらず問答無用で操作した側の音声を優先するので、スマホを操作すればスマホの音が、パソコンを操作すればパソコンの音が流れます。

そのぶんパソコンでビデオ会議やってるのにスマートフォン触ってしまってスマートフォンの音楽が流れる、なんてトラブルも起きかねないのですが、実際に使って見るとAZ60の仕様のほうがマルチポイントとしては使いやすいなーと。外出時はもちろん、自宅でも外の音を気にしなくていいときはAZ60を愛用しています。

耳穴空き、マルチポイントとも便利なんだけど世の中には今ひとつ普及していない感ありますが、とても便利なので在宅ワークでのイヤフォン探している人は一度お試しくださいませ。


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