R-1ぐらんぷり2017準決勝行ってきた

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

気づけば決勝が放映されてしまうというタイミングということで、もはや10年以上のライフワークとなりつつあるR-1ぐらんぷり準決勝、今年も参戦してきました。

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毎度のフレーズですが40組以上のピン芸人を3000円のチケットで見られるコストパフォーマンスのよさは半端ない。しかも準決勝ということは3回は勝ち抜いているという実力もあるわけで、安心して見られるお笑いが多いのも嬉しいところ。

そんなこんなで長らく通い続けている1年に1度のお楽しみですが、今回はいろいろと変更が。まずここ数年ラフォーレ六本木だった会場がメルパルクホールに変更し、東京と大阪だった会場も今回は東京のみに。東京都民としては今まで画面でしか見られなかった人を生で見られるのは嬉しいけれど、大阪の人は残念だろうなあ。

さらにスポンサーもマルちゃんでおなじみ東洋水産からサイゲームスに変わったと思ったら今年は準決勝にスポンサーの枠はなし。決勝はテレビ放映するのでさすがにサイゲームスの名前が出るんだろうけれど、スポンサーもつかないイベントになったのかというのはちょっとさみしかった。

そして最大の変更は会場審査がなくなったこと。おそらくこれはスケジュールの問題で、準決勝が終わった夜には決勝進出者を発表するという流れだったために、会場審査は反映できなかったのでしょう。これが定番になるのかどうかは謎ですが、会場審査楽しかったので来年は再開して欲しいところ。

唯一といってもいいいつもと同じだったのはMCがはりけーんずだったところ。とはいえ10年以上も見続けているとはりけーんずも10年は若かったわけで、いつの間にか年を取ったなあとちょっとしみじみ。

というわけでいよいよ本題の準決勝感想です。すべては個人の独断と偏見によるもので、笑いのツボは人によって違うという大前提でよろしくお願いします。

AMEMIYA
ごはんのおかわり自由です。冷やし中華はじめましたの別バージョンで安定感ある。トップバッターとしてきっちり仕事していった感あり。

あばれる君
あばれる君の第二ボタンが2人の女の子で取り合いに。何度か見たことある鉄板ネタ。これまたある程度売れてきた人の安心ネタ感。

石出奈々子
なんとなくジブリのヒロインっぽい子が大阪に行ったら。確かにジブリっぽいんだけどそのジブリっぽさを使ったあるある感に欠けた感。前回のコンビニ店員後半のほうがジブリあるあるがうまく出ていて好みだった。

キャプテン渡辺
鬼を見たときの話。その鬼はバイトの鬼。安定の漫談だけど、クズの話に比べるとちょっと弱かったのと、そんな意図はないままあとあと出てくる人にいいとこ与えちゃった感。

西村ヒロチョ
ロマンティックネタなんだけどいつもより振り切っていた。前までは単にロマンティック推しだったのが、振り切りきった結果自虐も取り入れることに。わかりやすくはなったんだけど、ロマンティック貫くスタイルが好きだったので若干のさみしさはある。

霜降り明星・粗品
フリップ芸の中ではナンバーワンだったというかこれはもう個人の嗜好が色濃くでるのですが、予想を裏切ってくるネタ運びが大好きで毎回楽しみにしてしまう。印籠とか速度制限とかよかったなー。

サンシャイン池崎
これまた安心のサンシャイン池崎。もう見慣れて笑えなくなっちゃったかなと思ったけど、一番笑ってしまった人でした。3年前のR-1準決勝で見たときからすると完全にブレイクしていて嬉しいと共に一抹のさみしさが残るのがファン魂だろうか。ドルフィン!

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中山功太
おかしなラジオのCMに突っ込む。ただちょっと予想の範囲内過ぎるかなーと思うのと、この人のネタは音声に対して突っ込むのでいつも時間が倍取られてしまってもったいないなあという気がする。

バイク川崎バイク
野球のピッチャーネタ。いつものバイク川崎バイクを捨てたしっかりしたネタなんだけど、1つのボケまで時間がながいのと数は少なくて笑いどころがもったいなかったかなあ。とはいえ前回の扉ネタよりよっぽど面白かった。

藤崎マーケット・田崎佑一
カリスマ居酒屋店員のお話。まさかの道具活用で絵的な面白さはあるけどネタとして何か面白いというよりは道具に頼っている感。テレビ受けしやすそうかなーという感はある。

脳みそ夫
縄文時代だってアラサーいるっつーの。聖徳太子が神過ぎたので、あれをベースにネタを展開するとどうしても劣化感は受けてしまう。

クロスバー直撃・前野
自動販売機の解体ショー。自動販売機のあるあるで攻めるのかなと思いきや、自分の世界満載で若干のもう中学生っぽさ。自動販売機ならではの「あー、わかるわかる」みたいな共感が欲しかったところ。

パーマ大佐
つっこみアンサーソング。童謡に突っ込んでいくのだけれど突っ込みがとても普通で「そうきたか!」感に欠けるなあというのが正直なところ。一番の笑いどころも「来るだろうなー」と読めてしまった。

平野ノラ
バブリーコント。テレビだと途切れ途切れなバブリーネタをフルで見られただけで満足。

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マツモトクラブ
雪のホームで、線路の向こうの上司と大声でやりあうサラリーマン。今までのマツモトクラブネタに比べると若干パワーダウン感はあり。ただこの人は持ちネタいっぱいあるのでもっと他のネタに期待したい。

もう中学生
回転寿司のネタ。完全なるもう中学生ワールドなんだけど、手作りの小道具に変わったギミックがほとんどなく、世界観だけでの勝負だったのでちょっと弱かった感が。とはいえ卵の下りでぼそっと発した「egg jr」はちょっとツボった。

守谷日和
全日本表現力選手権。ハナミズキの歌に合わせて歌詞を踊りで表現。バカバカしい系なんだけど会場では結構笑いが起きていた。今までやってたネタからするとかなりせめて来た感。「100年続きますように」の部分は会場で一番笑いが起きていたシーンかも。あ、これJASRAC方面からなんか言われるやつかな。

横澤夏子
3児のおかあさんネタ。前にも見たことあるいつものネタだった。あまりこういう女性のなりきりネタがツボらないのだけど、前回のプロポーズネタは良かった。

ルシファー吉岡
歴史の授業。これまた前回の先生ネタに比べるとパワーが弱い感じ。信長の下りは最高だったんだけど、あれくらいのフレーズがもうちょっと早めかつ数が多いと嬉しかった。

ゆりあんレトリィバァ
いろいろ迷走したのか、さらりと暴言吐くという2年前に見たネタのシンプルバージョンっぽい仕上がりだった。ただ2年前に初めて見たときの英語っぽく聞こえる大阪弁、という面白さが今回はないので、初見を超えられていない感。最初のネタが良すぎたためにその後が大変そうな感じ。

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藤崎マーケットトキ
あえて感謝状。感謝してないものをあえて感謝していじる。スタバの下りとかはなかなかおもしろくて、ただ感謝状のスタイルにしたために1つのネタが長くなっちゃってもったいない感じも。1枚1枚にかける時間を少なくしてもうちょっといろいろみたかった。

ZAZY
転校生。めくるめくZAZYワールドで個人的には絹恵ネタより好きだった。

エハラマサヒロ
うたのおにいさんのステージ。ネタというより歌だったんだけど、歌詞もうまいし最初の客席よびかけもおもしろかった。同じ童謡をネタにするという点でパーマ大佐とかぶるんだけど、エハラマサヒロならではの味が出ているのがさすがのベテラン感。ただ歌もよかったんだけど、もうちょっとボケがいっぱいみたかった。

おいでやす小田
なんでもまじめに返してしまう彼女。前回の履歴書がすごすぎるバイトと同じなんだけど、必ず言葉通りに返すために先が読めてしまうのでもうちょっと裏切りが欲しかった。

紺野ぶるま
中国人の占い。中国人っぽい口調で女性をDISるんだけどそのしゃべり方とDISり方が結構ツボった。もうひとネタ見てみたいところ。

アキラ100%
絶対見せないdeSHOW。笑ってはいけないで結構ブレイクしていたために、最初フリップが見えて「フリップ芸に転向しちゃうの……」と思っていたら安心のアキラ100%。むしろ丸腰刑事を超えてきた感ある。

三浦マイルド
言葉研究家。前に見たことあるネタだけど、言葉選びが本当にうまい。しかしR-1は優勝してもほんとに売れないなあ……。

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ニッチェ近藤
日本アラサー大賞。アラサーあるある自虐ネタなんだけど、こういう女性の自虐ネタはあまりツボらない。
パタパタママ木下
芸人なのにバイトをしすぎるとこうなるネタ。正直ネタとして面白いところはなかったけど、バイト仲間もお笑いばかりで、仲間内で初の準決勝進出という点と、キャプテン渡辺が作ってくれたバイトの鬼ネタをうまくいかして会場の共感を得ていた。決勝行ったところを見てみたいけどネタとして面白いわけではないのが悩ましい。

ヒューマン中村
同じ意味で違う言葉。毎回フリップネタ変えてくるのはすごいんだけど、パワーダウンしている感が否めない。ことわざ辞典が歴代で最高だったなー。

中村涼子
何度も続く間違い留守番電話とのやりとり。最後のボケまでが長くて、それ以外に笑いどころがなかったのがちょっと惜しい。

ナオ・デストラーデ
10年連続営業成績ナンバーワンのサラリーマン。鉄板のネタをちりばめたわかりやすい笑い。オチは見えるんだけどそれをパワーで超えてくる感じ。ただ王道過ぎてあまり好みではなかった。

とにかく明るい安村
相撲の行司風に言うと力士の名前っぽく聞こえる言葉。ただそれっぽい言葉を選んでいるだけなのであまり面白みは無いんだけど、途中英語でちょっと方向変えてくるあたりはよかった。選んでいる言葉がそりゃ相撲っぽいに決まってるというのが多かったので、もっと全然違う言葉を拾って欲しい。

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スリムクラブ真栄田
私の近況、DJ知念ゆたかへのハガキ投稿。スリムクラブ真栄田っぽい独自の世界が結構ツボった。

アイデンティティ田島
野沢雅子の物真似。コンビでやる時に比べてパワー不足だった。もっとエロネタをふんだんにつかうコンビのほうが面白かったので改めてコンビネタで見たいな。

まとばゆう
手短に名作アニメ。名作アニメを短くまとめてぶったぎるんだけどそのぶった切り方が面白い。

ブルゾンちえみ
女です。おもしろ荘などで見せるいつもの世界観を1人でやるんだけど、あれは後ろの男性がいるから活きるので、完全に1人でやるとパワーダウン感は否めない。でもいまブレイク中だからまあ決勝は確定だろうねという感じ。

ぶらっくさむらい
TAKINO BEST。今回一番ツボったネタではあるんだけれど出オチ感は否めないので、同じネタで2回は難しそう。他のネタも見てみたいな。

レイザーラモンRG
トランプネタだけど最後は意外な着地。これも面白さというよりいつもの安定感あるRGでした。

全体的に例年よりパワーダウンしていて、すごく面白いとおもえるネタは少なめ。R-1見過ぎてネタになれてしまったというのもあるかもだけど、ぶっとんだ人が少なかったかなあ。

決勝の女性4人はもうテレビのための演出だなあと思いつつ、準決勝ではそこまで爆発しなかったルシファー吉岡がもう1ネタ見られることに期待。あとは敗者復活枠だれが来るかですかねー。

これまでのR-1ぐらんぷり参戦歴はこちら。

カイ氏伝: R-1見てきたよ
http://blogging.from.tv/archives/000015.html

カイ氏伝: 「R-1ぐらんぷり2007」準決勝見てきました
http://blogging.from.tv/archives/000333.html

R-1 2009準決勝行ってきた
https://bloggingfrom.tv/wp/2009/02/09/1699

R-1ぐらんぷり2010準決勝とって出しレポート
https://bloggingfrom.tv/wp/2010/02/09/3356

R-1ぐらんぷり2011準決勝見てきたよ
https://bloggingfrom.tv/wp/2011/01/31/4897

R-1ぐらんぷり2012準決勝見てきたよレポート
https://bloggingfrom.tv/wp/2012/03/03/7305

R-1ぐらんぷり2013準決勝見てきたレポート&R-1ぐらんぷり決勝所感
https://bloggingfrom.tv/wp/2013/02/18/8500

R-1ぐらんぷり2014準決勝行ってきた
https://bloggingfrom.tv/wp/2014/02/22/12181

R-1ぐらんぷり2015準決勝行ってきた
https://bloggingfrom.tv/wp/2015/02/02/13980

R-1ぐらんぷり2016準決勝行ってきた
https://bloggingfrom.tv/wp/2016/02/27/14742


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