日本酒をおすすめするときに気をつけていること3つ

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

いまではすっかり日本酒が大好きな私ですが、以前は日本酒が全然飲めませんでした。それは若い頃に飲んだ紙パックの安酒の思い出が強かったせいなのですが、あるときおいしい日本酒飲んだら「こんなにおいしい日本酒ってあるんだ!」と価値観がすっかり変わり、一気に日本酒好きに。

そんな思いもあるだけに、日本酒あまり飲んだことない人もひょっとしたら実は日本酒が好きになるかもしれないと、日本酒を普段は飲まない、飲み慣れない人にも日本酒を飲んで欲しいなと日頃思っています。もちろん好きでもない人に無理強いしてはいけないけれど、ただ単においしい日本酒と出会ったことがない自分のような人が、実は日本酒を好きになるようなきっかけをお手伝いできたらいいなあと。

そんな私が知人に日本酒を勧める時に気をつけていることをいくつか選んでみました。なお、あくまで対象は「日本酒を飲んだことがない」「安酒のイメージしかない」というような人たちで、「日本酒がそもそも好きではない」って人に無理強いするようなお話ではないことご留意くださいませ。

日本酒以外のお酒がある店を選ぶ

おいしい日本酒のお店というのは得てして日本酒中心だったりすることが多く、日本酒を飲み慣れない人にとっては選択肢の幅があまりないということも。なのでできるだけ日本酒以外のお酒も楽しめるお店を選ぶようにしてます。

と口で言うのは簡単ながらなかなかこれを両立するお店は難しいのですが、自分の知ってる範囲だとこんなところ。

「CRAFT BEER MARKET 三越前店」おいしいクラフトビールも日本酒もリーズナブルに楽しめるお店 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2014/05/05/12472

クラフトビールも日本酒もリーズナブル、ご飯もおいしいと三拍子揃ってます。

KRAFTWORK DINNING万事快調
http://ameblo.jp/banji-kaichou/

万事快調 (KRAFT WORK DINNING) – 東池袋/ビアバー [食べログ] http://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13149877/

クラフトビールと無濾過生原酒というこだわりのハイブリッド。池袋はクラフトビールのおいしいお店けっこうありますね。

池袋の居酒屋『池袋の風』飲み放題・宴会・パーティー承ります!
http://www.kazetogenki.com/

ぐるなび – Dining kaze 池袋の風
http://r.gnavi.co.jp/p776500/

同じく池袋のお店ですが、ここはクラフトビールと日本酒に加えて焼酎や梅酒も充実。お酒のラインアップはかなりの数です。

うまい日本酒が楽しめる「お値段以上の大衆居酒屋」神保町・大金星行ってきた – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2012/06/21/7625

大金星 | 朝挽もつ焼き・鉄板焼そば お値段以上の大衆居酒屋 大金星
http://daikinboshi.net/

自ら「お値段以上の大衆居酒屋」と言うだけにお値段リーズナブルながら日本酒も充実、ご飯もおいしくてオススメ。

麦酒と牡蠣とおばんざい『麦酒庵』
http://www.bakushuan.com/

麦酒庵 (バクシュアン) – 大塚駅前/ビアバー [食べログ] http://tabelog.com/tokyo/A1323/A132302/13122240/

大塚にあるその名の通りビールのお店なのですがなぜか日本酒も大量にラインアップ。あと牡蠣も有名なので美味しい牡蠣とお酒が楽しめます。

ぐるなび – SWANLAKE Pub Edo 八重洲店(京橋/ビアレストラン)
http://r.gnavi.co.jp/gcnu700/

日本が誇るクラフトビール、スワンレイクの直営店なのですが、日本酒どころでもある新潟のビールということもあってかちょこちょこ日本酒もおいてあります。日本酒メインというよりあくまでクラフトビールメインで、後半に日本酒堪能したい、という感じかな。

他にもいろいろありそうですがとりあえずこんなところで。日本酒以外のお酒も充実しているお店というのはなかなか貴重なので、他にも「これはオススメだ」というお店ありましたらぜひ教えてくださいませ。

1つめがちょっと長くなったところで2つ目はこちら。

できるだけ飲みやすい日本酒を勧める

そもそも日本酒が合わない人に無理させる必要はないですが、おいしいと思える日本酒に出会えてないというケースの場合、できるだけ飲みやすい日本酒をすすめるのが大事。それも単に飲みやすいというより「こんな日本酒あるの?」という出会いのほうが経験上日本酒を好きになってもらいやすいと思います。

そういう意味でやはりおすすめは発泡系。その代表格たるすず音とかは間違いない一押し。

すず音 一ノ蔵
http://www.ichinokura.co.jp/syohin/t/suzune.html

最近好きな発泡系は五橋の「ねね」。すず音に比べるとあまり見かけないかもですが、とても優しくて美味しい発泡系日本酒です。

発泡純米酒 ねね-純米酒/日本酒ショップ 五橋
https://shop.gokyo-sake.co.jp/junmai/junmai10.html

このあたりは1年通じて手に入りますが、シーズンによって買える系では亜麻猫スパークリング、雁木スパークリングなんかもかなりのオススメ。亜麻猫はスパークリングじゃなくても飲みやすくて日本酒慣れしてない人に受けがいいです。

亜麻猫スパーク
http://www.kanese.com/SHOP/amaneko-spark720.html

雁木 スパークリング – 山口県の酒
http://10yondai.blog67.fc2.com/blog-entry-432.html

お手頃に入手できるという点では「澪」もおすすめ。こちらは後から炭酸を詰めるタイプの発泡日本酒ですが、コンビニでも買えるお手頃な価格が嬉しいところ。瓶内発酵の日本酒はおいしいけどやっぱりお高いので、この値段で手軽に飲めるというのはとてもありがたい。周りにも「日本酒苦手だったけど澪はおいしい」という声をちょいちょい聞きます。

松竹梅白壁蔵「澪(みお)」MIO スパークリング清酒 | 宝酒造株式会社
http://shirakabegura-mio.jp/

日本酒が苦手な人にも試して欲しいお手頃価格のスパークリング日本酒「澪」試飲イベント行ってきた – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2013/07/23/10933

発泡系ではないけれど甘くてすっきり飲みやすい日本酒も割と受けはいい。王道はやっぱり獺祭ですかね。ただ獺祭は人気すぎて入手が難しくなっているのとお値段がちょっとお高いのが難点。それでもワインに比べたら激安といってもいい価格ですけれど。

獺祭の蔵元|旭酒造株式会社
http://www.asahishuzo.ne.jp/index.php

最近受けがいいのは上のスパークリングでも出てきた新政酒造の亜麻猫。亜麻猫はほんのり酸味があってとてもおしゃれな味に仕上がっていてとても受けがいいです。新政の酒は亜麻猫に限らずNO.6もクリムゾンもビリジアンもどれ飲んでもだいたい間違いが無い。

新政 あらまさ 秋田県 日本酒 新政酒造 亜麻猫 ヴィリジアン クリムゾン NO6(ナンバーシックス) R S X 佐藤卯兵衛 亜麻猫 日本酒 地酒専門店 東京池袋 升新商店
http://www.masushin.co.jp/aramasa_.htm

おそらく獺祭以上に入手困難なのが而今。たぶんお店で買うのはよっぽどのことがないと無理です。ただお店ではちょこちょこ見かけるので、この変わった文字を見かけたらぜひ飲んでみてください。

而今
http://www.kanese.com/SHOP/122604/list.html

新潟の山間と書いて「やんま」と読むお酒もほんとにうまい。こちらもあまり東京では見かけないんだけど目にしたらとりあえず注文しとけといいたいクラス。

山間 仕込み13号 純米大吟醸 無濾過原酒… – 清水酒店営業後ブログ
http://shimizu-saketen.tumblr.com/post/101461551512/13

逆のアプローチとして「洋酒は飲むけど日本酒は・・・・・・」という人はこういう甘い酒よりがっつり濃い酒が喜ばれます。この太陽は15年も寝かせたため、色もほんのり黄金色がついていてすごいどっしり感。

話題の”熟成”を日本酒でも! 2つの古酒をブレンドした秘蔵の日本酒を販売 | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/news/2014/08/05/161/

ウィスキー好きに本当に喜ばれるのがこの越後侍 ナポレオン。アルコール度数は46度とすでに日本酒の域を超えているためジャンルはリキュールですが、この濃いお酒をオーク樽で寝かせることで日本酒なのにウィスキーの味わいがあるというおそるべき酒です。

さむらいナポレオン | 玉川酒造株式会社
http://www.yukikura.com/product/samurainaporeon.html

ちょっと脇道にそれましたが、本題に戻って飲みやすい系のお酒である発泡系日本酒が飲めるお店。すず音が飲めるお店はいくつもありますが、酒とさか菜はいろんなタイプのすず音が飲めるのが面白いところ。ラインアップは若干日本酒よりなので、より日本酒に興味ある人向けではありますが、琥珀エビスや焼酎、日本酒もあるのと、何よりご飯がとてもおいしいです。

日本酒はもちろん料理もうまい!! 渋谷で全力オススメのお店「酒とさか菜」 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2013/04/26/9038

渋谷 日本酒専門店 酒とさか菜
http://www.saketosakana.net/

同じ渋谷では道元坂にある米心が発泡日本酒のラインアップが豊富。ご飯もおいしいし日本酒もたくさん取りそろってます。こちらも酒とさか菜と同様、日本酒寄りのお店ですね。

米心 (マイシン) – 渋谷/居酒屋 [食べログ] http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13159399/

意外な日本酒という意味では日比谷Bar系列のSAKE HALLは多種多様な日本酒カクテルが楽しめます。「これほんとに日本酒なの!?」という驚くようなカクテルはもちろん日本酒も飲めるし、ビールも普通のカクテルも多数揃ってますよ。

銀座の贅沢な個室で日本酒の接待 | SAKE HALL HIBIYA BAR
http://www.hibiya-bar.com/shop/sake_hall/

そして最後はお店やラインアップというより態度的なおはなし。

日本酒のうんちくをぶつけない

ここは温度感あって難しいのですが、得てして知識を相手に伝えるときは相手が全然興味を持ってくれない場合かえって逆効果になってしまうなと。もちろんうんちくすべてが悪いというわけではなくて、相手に求められているうんちくならいいけど、相手の興味を超えるうんちくというのはあまり好まれないかなというバランス感のお話です。

そもそも自分自身、日本酒は好きだけど下手の横好き的な知識であって、ぶつけられるようなうんちくを持ち合わせてないんですけどね。北風と太陽みたいなもので無理に知識をおしつけるよりは相手が興味を持つようなアプローチのほうがいいなというところを割と気をつけるようにしています。

なので日本酒にあまり慣れてない人に対しては吟醸がどうした無濾過がどうしたとかいう話より「甘いのがいいかすっきりしたのがいいか」程度にとどめておいて、むしろ「気になる名前でえらんじゃえ!」くらい雑なアプローチにしています。というより自分自身、覚えやすいように変わった名前のお酒頼みがちなんですけどね。だって酔っ払うとおいしくても忘れてしまいがちなんだもの……。

もちろん日本酒にすごく興味を持っている人であれば詳しい話も楽しいものだし、要はTPOということなんだけど、得てしてあまり日本酒に興味ない人にあまり熱意をぶつけすぎると空回りしてしまいがちなので、このあたりは割と気をつけています。

お酒自体飲み過ぎればどうしても酔いが回り記憶力も低下するものなので、無理して味にこだわるよりその場が楽しいのが一番。だから日本酒も無理強いはしたくないけど、日本酒そのものが好みでないならともかく、昔飲んだ日本酒の悪いイメージでそのまま飲まず嫌いになってしまっている、というのは実にもったいないので、相手に迷惑に思われない範囲でこれからも少しずつ啓蒙活動していこうと思います。


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