左手デバイス「Orbital2 STERNA」でポッドキャスト編集の腱鞘炎とさよならしよう


この記事は「ポッドキャスト配信について語る Advent Calendar 2022」の3日目です。

ポッドキャスト配信について語る Advent Calendar 2022
https://adventar.org/calendars/8177

先日も書いたとおり、今年は比較的ガジェットを買わない年だったのですが、その中でも変化が大きかったのはポッドキャストの編集体制。中でもLogic Proはポッドキャスト編集の効率化に大幅に役に立ちました。

ポッドキャスト編集でAudacityからLogic Proに乗り換えたらとんでもなく効率が上がった3つの理由 – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2022/06/08/17829

3万近い高価なソフトということもあり、音楽関係の人からは「ポッドキャストにLogic Pro使うの?」と驚かれたりもしましたが、ポッドキャスト編集の大幅な効率化に役立っており、趣味に投じる金額としては十分にコストパフォーマンス高いと実感しています。

そしてもう1つ、ポッドキャスト編集の効率化に役立っているのが、このエントリーの本題であるBRAIN MAGICの「Orbital2 STERNA」です。

クリエイティブ制作をより楽にする左手デバイス「Orbital2 STERNA」 – Just another Orbital2 Products BRAINMAGICサイト site
https://brainmagicproduct.com/orbital2-sterna/

ポッドキャスト編集は、音を分割したり移動したりと細かなコマンド操作が必要です。大抵のコマンドはキーボードショートカットが用意されていますが、複数のキーを同時押しするのはわずかながらも負荷が高く、連続してキーボードショートカットを使っていると疲労も蓄積してきます。知人にはポッドキャストを編集しすぎて腱鞘炎になってしまったという強者もいました。

そこで活躍するのがこのOrbital2 STERNA。「左手デバイス」という触れ込みですが、要は利き手以外の手で操作するデバイスで、いろんなパソコン操作を割り当てることができます。

Orbital2 STERNA

大きさは手のひらサイズのコンパクトなデバイスで、中央のジョイスティックは8方向に倒せるほか、スティックを左右に回転することも可能。さらにスティックの脇には8個のボタンが用意されています。

手のひらサイズ
接続インターフェイスはUSB Type-C
8方向に押して操作

こういう片手操作のデバイスはいろいろと世の中に出ているのですが、Orbital2 STERNAが面白いのはこのジョイスティック型の機構で、上下左右と斜めの全8方向に機能を割り当てられる上に、どの方向にどの機能を割り当てたのかが画面に表示されるので「どの機能をどこに割り当てたっけ?」というのを覚える必要がないのです。

どの方向に倒したか、どの機能が割り当てられているかが一目瞭然

ボタン型のデバイスは自分でどのボタンにどれを割り当てたかを覚える必要がありますが、Orbital2 STERNAなら画面を見ればいいのがとても便利。そうしてて操作していくうちにいつしか画面を見ずに操作できるようになっていくので、学習コストという点でもパフォーマンスが高いです。

割り当て方法も多彩で、スティックの方向に加えて、周囲のボタン8個にも機能を割り当て可能。スティック操作も8方向に機能を割り当てるジョイスティックモードに加えて、8方向に倒した後に左右の回転を割り当てることで、24通りの操作が割り当て可能な「Orbital Engine」モードの2タイプから選択できます。

8方向+無方向に加えて左右回転に機能を割り当てられるジョイススティックモード
8方向それぞれにボタンと回転を割り当てられるOrbital Engineモード
スティックの後、ボタン押しと左右回転に機能を割り当て

自分の場合、Logic Proでよく使う操作は分割の「Command+T」、指定した時間より後ろの音声をまとめてつかむ「Shift+F」、あとは削除とやり直しなので、それぞれを4方向に設定しつつ、左右のスクロールをスティック回転に割り当ててみました。

作成サンプル。上下左右によく使う機能、左右回転にスクロールを割り当て

実際の操作はこんな感じ。キーボードを操作することはほとんどなく、マウスやタッチパッドとOrbital2 STERNAだけで編集操作を完結できています。

割り当てられる機能はキーボードやスクロールだけでなく、複数キーボードの同時押しや順番押しなどいろんな設定が可能。さらに設定をプロファイルとして複数残せるので、「Logic Pro用」「PhotoShop用」などと設定を使い分けることができます。

設定めんどくさいなーという人向けにプロファイルも公開されているので、最初は推奨プロファイルを使うのもあり。どのプロファイルはどんな割り当てされているのかがダウンロード前にわかるといいのですが、自分でイチから作るよりはだいぶ楽そう。DaVinciはまだ設定作ってないのでこのプロファイル試して見ようかな。

Orbital2 Portal | BRAIN MAGIC
https://brainmagicportal.com/views/ja/downloads/profiles/mac/

贅沢を言うとちょっと本体の作りが軽く、スティックを押す時の手応えが弱いのですが、2万円以下のエントリーモデルなのでそこは仕方なし。上位モデルの「Orbital2」の操作感がちょっと気になっている今日この頃です。

クリエイターのために作られた、進化し続ける左手入力デバイス「Orbital2」 – クリエイターを科学するミライの左手デバイス「Orbital2?」
https://brainmagicproduct.com/

ポッドキャスト以外にも画像編集や動画編集など、キーボードショートカットを多数使うアプリケーションにはとても便利。導入することで編集効率が上がるだけでなく手首の負担も軽減できるので、気になる方は是非お試しください。


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