Xiユーザーは9月以降プラン変更しないと月々の支払いが多くなるかどうかはアナタ次第

※この記事は5年以上前に書かれたため、情報が古い可能性があります

こんなことしているひまがあったらアストルティアに帰りたいのですが、身の回りでちょっとした誤解も少なからず起きているようなので10分間のショートエントリー。

表題は下記のエントリーについて。

ドコモのXiユーザーの方は9月中にプラン変更しないと月々の支払いが多くなります。 | A!@attrip
http://attrip.jp/68453

内容は嘘とは言わないまでも大風呂敷というか少なくともXiユーザー全体が対象、のように言うと大いに語弊があるのでいったんこのタイミングでまとめます。

上記エントリーを産業まとめしますと。

  • 9月いっぱいでXiキャンペーンが終了し、10月からはXiパケ・ホーダイ フラットが月額5,985円になる
  • 10月から同時に始まるXiパケ・ホーダイ ライトは月額4,985円と1,050円安い
  • 新プランなので自動では移行されない。みんなライトに切り替えないと損!

というところでしょうか。まあ料金だけを取り出すとそう言えないこともないですが、実利用を考えると必ずしもライトがオトクとは言えないというのが難しいところ。というのもライトの場合は容量が上限3GBになっていて、3GBを超えると速度が128kbpsに制限され、制限解除したかったらプラス2GBで一気に2,625円も高くなってしまうから。

わかりにくいので表にするとこんなかんじ。

料金プラン 月額料金
3GBまで 5GBまで 7GBまで 7GB以降
Xiパケ・ホーダイ フラット 5,985円 5,985円 5,985円 追加2625円
Xiパケ・ホーダイ ライト 4,935円 7,560円 10,185円 追加2625円

まあ3GB行ってなければ問題ないのでありますが、3GBって結構微妙なライン。Xiは料金プラン内でPCにもつながるテザリング使えますが、テザリングを数回使ったらたぶん3GBは余裕超え。テザリング使わなくて動画見なくても、TwitterやFacebookを定期的に更新してたりアプリを直接ダウンロードしてたりすると意外に通信してたりもします。

なので確実に3GBを抑えられる! という人ならオススメですが、利用量が安定してない人の場合、1度でも3GB超えると速度が128kbpsに低速化され、いつも通り使うためには追加申し込みした上で2,625円高くなってしまうのはなかなか使いにくいプラン。逆にプラス4GBをまとめて1,000円で買えるという意味ではフラットのコストパフォーマンスもなかなかに高いです。

たとえるなら「レンタルビデオは当日返却が一番オトク! どうせみんな通勤の時通るから返せるよ!」ってのは確かに真実だけど、返却期限の10時を1分でも遅れると追加料金大変なことになるぜー、ってのに近いかな。よくレンタルビデオの期限超えてしまう私には涙無くしては語れないたとえ話ですが……。

で、要は自分の通信量をきちんと確認して最適なプラン選びましょうというのが最適解でありまして、そのためにはMy docomoがとても便利です。1度もMy docomo設定使ってない人はここから新規登録もできます。

My docomo(マイドコモ) ホーム | NTTドコモ
http://www.mydocomo.com/web/home/

ログインしてから左サイドメニュー「ご利用料金の確認」を選ぶと当月の通信データを表示。過去数ヶ月のデータ量もチェックできるので、ここ数ヶ月の利用状況を見て自分のプラン決めましょう。

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契約したばかりという人は直近3日間のデータを表示することもできるので、ここ数日の利用状況を思い出しながらチェックするといいかと。

FOMAパケット/Xiデータ通信量確認(3日間)(要My docomoログイン)
https://www.mydocomo.com/dcm/dfw/bis/guide/charges/gkyap001.srv

繰り返しながら3GB全然行かないという人はいいですが、直近の数ヶ月で3GB近く使ってる人は追加で2625円も必要になってしまうということを考えた上でライトプランをご検討ください。個人的にはプラス1000円で7GB使えるフラットのほうがパケット気にせずごりごり使えてコスパいいかな。

しかしながらユーザーがいちいちこうしたデータ通信料気にしないと料金プラン決められない、というのはなかなかに残念な現実。特に今回の料金プランについては、7GBきっちり使ったフラットの人より、3GBちょっと超えちゃったライトの人のほうが料金高くて、それが単に契約してるプランが違うだけだからというのはユーザー的に納得いかないところ。

FOMAの時も似たような料金プランはありましたが、あちらはせめても料金差が500円とか1000円程度でした。今回は1度ライトプラン選んだ人がフラットなみに使うと5000円以上の差がついてしまうというのは、ちょっとユーザー軽視でないかなあと思う次第であります。

あとエントリーついでにもう1つ。前述のエントリーでは

さらにこの新プラン「Xiパケホーダイ ライト」(月額4,935円)はFOMAユーザーも利用ができます。現在「パケホーダイ フラット」(月額5,460円)を利用中であれば通信料金を下げることができます。ただし、FOMAからXiへプラン変更すると割引サービス「月々サポート」が受けられなくなりますので、「月々サポート」を利用中の方はどちらがお得か比べる必要があります。

とあるんですがこれもまた実利用上は難しいところで、そもそもFOMAが携帯電話の場合はXi契約するよりパケ・ホーダイ ダブル選べば4410円で済みます。

パケ・ホーダイ ダブル
http://www.nttdocomo.co.jp/charge/packet/pake_hodai_w/index.html

スマートフォンだった場合も確かにパケ・ホーダイ フラットの月額5,460円だけと比べると安いのですが、FOMAプランの場合は無料通話プランを組み合わせることで通話料金を実質無料化できるのに対し、Xiでは無料通話という概念がなくなったんで、電話をそれなりに使う人にはむしろFOMAプランのほうが総合的に安い場合もあります。

例えばFOMA最安値のタイプSS バリューはファミ割効かせることで月額980円の無料通話が1,050円なので、月に1,050円までの通話しても月額980円に追加料金はなし。一方のXiは無料通話がないですから、基本料金のタイプXi 2年の780円にそのまま通話料金が追加されるので、月1000円通話しちゃったらFOMAプランのほうが全然安い。

さらにこれは通話料金がもっとも高いバリュープランとの比較なので、通話料金が30秒21円で固定のXiに対し、上位プランなら30秒ごとの料金が安くなるFOMAプランは、通話が多めの人にはXiより安いです。

Xiは相手先がドコモなら通話料無料というオプションもあるのですが、それはそれでプラス700円かかるんで、元を取るには結構電話しないといけない。いろいろややこしい料金体系ではありますが、それゆえに必ずオトクとは言い切れないことご理解いただけますと幸いであります。

ただし、これもテザリング使わない前提の話であって、テザリング使うとFOMAは料金はねあがるんで、テザリング利用する人は通話料金考えずにXiのほうが割安、かな。

ああ、結局長くなっちゃった……。


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