これまでのエントリーでも言及しております通り、今年は1月からプログラミング学習に精を出しております。
ドットインストールのプログラミングスクール「256times」参加します – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2019/01/16/15950
1月1日から14日間の選考期間を経て、1月16日から開始した256timesのカリキュラム第1弾を提出、約二週間が経過したタイミングで、ここまでの256timesの状況を振り返ってみたいと思います。なお、タイトルは言うまでもなくこちらのエントリーのオマージュであります。
256timesを開講して一週間が経ちました|256times|note
https://note.mu/256times/n/n6af055f9529e
256timesとは何なのか
そもそも256timesというスクールの目的は一体何なのか、というのは募集時の告知にこうあるわけですが
では何をゴールにするかというと「テクノロジーコミュニティで友達が作れるようになる!」を目指します。
『ドットインストール』公式ブログ – 【第0期生募集中!】 少人数スパルタ方式のプログラミングスクール『256times』を始めます
http://blog.dotinstall.com/post/181264803770/256times
最初にメンバー全員が集まるキックオフでは、「大人のクラス替えをしたい」というコンセプトが説明されました。
子供の頃はクラス替えで強制的にコミュニティが変わり、それで新しい友達が生まれたりすることもあるのですが、社会人になってある程度の年を重ねてしまうとなかなか新しい人との出会いも生まれない。それを「プログラムを勉強する」という軸で集まったメンバーで新しくコミュニティを作ることで、大人になってからのクラス替えをやろう、という意味ですね。
この田口さんの思想は、田口さんのこれまでを知っているか知らないかでだいぶ受け止め方がかわるかもしれません。というのも、田口さんはそもそも「百式」というサイトを通じて開催してきた「忘年会議」というイベントで、まさに「大人のクラス替え」的なイベントを実施しているんですよね。
256timesに応募した人たちのほとんどは忘年会議を知らないどころか、田口さんが百式というサイトを運営していたことを知らない人も多く、時代の流れというものを感じるのですが、忘年会議というイベントはその名の通り忘年会シーズンに行われ、Web上で起きているトレンドを田口さんおよび共催者の橋本さんが解説しつつ、イベントの後半には全員参加型の「お題」が提出され、それをグループワークで解いていくことで参加者同士のコミュニケーションを図る、という趣旨のイベントです。
どんなお題が出されるかについては私の過去ブログから引用。これ、256timesの選考をある程度進んだ人だったら既視感を覚えるのではないでしょうかw
どんなイベントだったかという詳細については私の過去ブログをご参考まで。
10周年を迎えた忘年会議2013が相変わらず楽しかった – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2013/12/18/11859
もともと忘年会議は2009年で終了したはずが、初回開催から10周年という理由で半ば無理矢理ぎみに2013年に開催してもらったのですが、当初予定の最終回だった2009年では田口さんが忘年会議のコンセプトを振り返っており、そこではこのように書かれています。
そこで考えていたのが「会議」という形式で「アイデアレベルの交流をしたい」ということでした。アイデアを出し合う場を最初に持つことにより、会社名や見た目だけではない、一歩深いところでの交流が促進されるのでは、と考えたのです。
忘年会議をやり遂げた! | IDEA*IDEA
https://www.ideaxidea.com/archives/2009/12/bounenkaigi_2009-2.html
この「アイデアレベル」のところを「プログラム」に入れ替えたもの、それが256timesの狙いなんだ、と考えると、忘年会議時代から参加してた自分としては「大人のクラス替え」という256timesのコンセプトはとても納得がいくんですよね。
忘年会議は2004年から参加し続けていてとても楽しいイベントではあったのですが、当時からちょっと課題に思っていたのが、アウトプットであるお題のネタは、知識や経験よりも面白さやインパクトが優先されること。これはアイデアソンと呼ばれるタイプのイベントにも共通するのですが、こういうアイディア勝負のアウトプットは大喜利チックになりがちというか、技術的にあり得なかったり効率が悪すぎて実現性がなかったりするものでも、ネタとして面白ければ評価されるという傾向があります。
忘年会議の場合はそもそもがコミュニケーションを目的としているのと、誰でも参加できるイベントとしてのお題としてはそのくらいのゆるさが適しているのですが、先日参加した某社主菜のアイデアソンは、テクノロジー系のテーマだったにもか変わらず「それは技術的にどうやっても無理だろ」みたいなネタばかりが受賞しており、もっと現実にある技術やトレンドを踏まえたお題と選考基準のほうが、より本気で意見を出し合えるのにな、とその時に感じたのでした。
その点で256timesは、きちんとプログラムについて学習し、しっかりしたアウトプットを出すためのカリキュラムがテーマとなっているので、コミュニケーションももっと深掘りできる。1年に1回知らない人とも出会う忘年会議と、決まったメンバーで3カ月みっちりコミュニケーションする256timesではコンセプトが違うのも当然ではあるのですが、個人的には「ネタで勝負しない忘年会議」というのが、受講して二週間経っての経験でした。
カリキュラムについて
選考の課題は非公開ですが、256timesのカリキュラムについては公開してよいとのことなので以前に投稿したこちらをご覧下さい。
#256times 0期のお題、他の人もできるようにまとめておきますね
「5年後の自分」のプロフィールサイトを制作(1/30まで)
・HTML/CSSを活用
・レスポンシブ対応
・BootstrapやjQueryは禁止
・サイトはオンラインで公開(Firebase/レンサバ何でも可)
・他の参加者全員からレビューしてもらうこと— カイ (@kai4den) January 20, 2019
2回目のお題は他のメンバーが投稿してくれているのでこちらをどうぞ。
新課題はペアワーク。自分のアプリを20%完成させる→その20%までの作り方をペアで教え合う→習った"相手のアプリを作る過程"を、ドットインストール的な説明動画を収録して提出。締切は2/12 24時。アプリ完成までの温かいサポートを受けている実感。 スパルタだからこそ。#256times
— m.fukuda (@comelounge) January 29, 2019
https://twitter.com/sachi_180822/status/1090987481938292736
第1回、第2回ともに、田口さん初めとするドットインストールメンバーが何か教えてくれるわけではなく、お題に対して自分で調べて自分で作り、どこまで作り込むかも自分次第。もちろんわからないところは質問すれば丁寧に教えてくれるのですが、課題提出までの線路はまったく引かれておらず自分で道筋を作っていく必要があります。RPGでいうならドラクエ型ではなくロマサガ型ですね。
なので正直に言えば256timesに参加しなくてもほぼ同じことが学べるわけですが、何が違うかと言えばそこはやはりコミュニティの存在。今までもドットインストールを初めとしたプログラム学習サイトや本を使ってプログラム学習に挑戦したことは何度もあれど、ついつい仕事やプライベートにかまけて学習が止まってしまう自分のようなタイプにとっては、提出の締切があり、同じカリキュラムに挑戦している仲間がいるということは何よりもの励みになるのです。
実際、第1回の提出については「締切直前にだせばいいか」とのんびり構えていたのですが、他のメンバーが早々に課題を提出していき、そのアウトプットが自分では考えもしないようなアイディアだったり機能を実装しているのを見て「これはがんばらねば!」と奮起させられました。こういう効果はやはりコミュニティならではですね。
また、基本的には1人作業だった第1回課題に対して、第2回は「自分が作ったプログラムを相手に教える」という要素が加わっているのも面白い。大学受験の時も思いましたが、勉強は自分だけでやるより、友達同士で教えながらやった方が圧倒的に身につく。自分で読み書きしただけだとなんとなく覚えた気がするのですが、いざ人に教えてみると自分でも全然理解できていなかったり、教えることで暗記がはかどったりという経験があるだけに、「他人にプログラムを教える」という課題はしっかりと身につけるためにとてもありがたい試みです。
前述の通り256timesの目的はコミュニティであり、プログラムの実力をつけることが主たる目的ではないのですが、そうはいっても本気で取り組まなければコミュニティも面白くならない。サッカーでつながるコミュニティは本気でサッカーを楽しむように、プログラムでつながるコミュニティは本気でプログラムに取り組んでこそ。そういう意味で、毎日のスケジュール調整が大変ではあるものの、本気でプログラムに向き合うという点では、今までの独自学習とは比べものにならないはかどり方を体感しています
アウトプットについて
今まで自分のスキルはHTMLは一部分だけなんとなく書ける、CSSは調べながら部分部分を書き換えられる、程度だったのですが、低レベルながらも1からプロフィールサイトを作り上げることで、HTML/CSSがある程度体系立てて理解できた感があります。他の人の提出物を見るのもとても勉強になって、デベロッパーツールを見てサイトを分析、自分のサイトに取り込むという一連の流れがだいぶ身についてきました。
おそらく今までも同じようなことはやれたんだけど、必要なところだけ検索で調べては反映、だと自分の身にはついていなくて、HTMLもCSSも自分で位置から書いて完成させる、という行程をクリアしたからこその学びなんだろうなという実感はあります。同じサイトをまったく見ないで再現できるか、というとそこまでではないのですが、書いたコードの1つ1つが「こういう理由でここにpaddingしてるんですよ」というのが自分ですべて理解できているのは大きな成長かな。
しかしHTML/CSSはそこそこ読めるレベルだったのですが、お次はいよいよJavaScript。ちょこちょこドットインストールで勉強してたものの、HTML/CSSに比べると圧倒的に知識も経験もないだけに、期間内どこまで勉強の時間を取れるかに勝負がかかっていそうです。
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以上、256timesの現状など報告してみました。最終報告会までまだまだ先は長いので楽しいメンバーと一緒にがんばっていきたいと思います。
それでは、続きは次回に(ry