アプリや周辺機器を自由に開発できるオリンパスのレンズスタイルカメラ「OLYMPUS AIR A01」が自由度高くて面白い


オリンパスが発表した新コンセプトのカメラ「OLYMPUS AIR A01」、発表会当日に開催された体験イベントにご紹介いただき、発売前の製品をいろいろ触ってきました。

 

このOLYMPUS AIR、誤解を恐れずに言えば、ソニーのレンズスタイルカメラ「QXシリーズ」のような使い方をするカメラ。ディスプレイなどは一切搭載せず、スマートフォンと連携することでスマートフォンの画面をディスプレイにしたり、各種設定をスマートフォンで行ったりという、スマートフォンとの連携を前提としたカメラです。

スマホ連携レンズ交換カメラ「OLYMPUS AIR A01」 – デジカメ Watch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150205_686814.html

マイクロフォーサーズを採用し、レンズは好きなものと交換して使える仕組み。そういう点ではソニーのレンズスタイルカメラの中でもレンズ交換型の「QX1」がかなり近い存在でしょうか。

ソニーのレンズスタイルカメラ「QX100」の現役ユーザーとして、こういうスマホ連携が前提となるカメラはメリットもデメリットもある程度理解しているつもりですが、このQXシリーズユーザーでも「あ、これはいいな」と思えるところがたくさんある興味深いカメラでした。

まず第1にデザイン。筐体デザインというのは好みが別れる部分なので一概にどちらが上とは言えないものの、自分の中では圧倒的にOLYMPUS AIRのほうがスッキリしていてかっこいい。さらに本体上部の押しやすいシャッター、スマホが斜めになって画面が見やすいスマホホルダー、本体カラーがブラックだけでなくホワイトも用意されているなど、細かなところでもかなり丁寧に作られていて好印象です。ホワイトモデルかっこいいなー。

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本体とスマートフォンの接続はWi-Fiに加えてBluetoothも対応。1度BluetoothでペアリングしておけばWi-Fiだけで接続するより起動が速いということでこのあたりも便利。NFCもなんだかんだ時間はかかるしな……。スマートフォンに表示されるプレビューはWi-Fiのため、今回のデモのようにWi-Fiが飛び交っている環境ではかなり映像が乱れましたが、現状Wi-Fiよりも最適なワイヤレスソリューションがないだけにここは仕方ないかも。

公式のアプリは8種類を提供予定。基本的な操作アプリはもちろんエフェクトや動画編集など多彩なアプリが用意されています。

豊富なスマートフォンアプリ A01 | オープンプラットフォームカメラ | オリンパス
http://olympus-imaging.jp/product/opc/a01/feature.html

そしてソニーとの違いでもあり、このOLYMPUS AIR最大の特徴でもあるのがオープンプラットフォームであるということ。もともとこのカメラは「オープンプラットフォームカメラ」というコンセプトで開発が進められており、製品化時も「OPC Hack & Make Project」というプロジェクトを立ち上げ、APIやSDK、本体の3Dデータなどを惜しみなく公開。これらデータを使ってOLYMPUS AIR対応のアプリやWebサービス、周辺機器などをユーザーが開発することができます。

オリンパス OPC Hack & Make Project
https://opc.olympus-imaging.com/

イベントではOPC Hack & Make Projectによる成果がいくつか披露されました。こちらはカヤックから独立してフリーになったセオ商事の瀬尾さんによる「Spy Camera!」。ブラウザからインターネットを経由し、遠隔でOLYMPUS AIRのシャッターを操作したり、エフェクトをつけたりすることができます。

 

会場の上にスマートフォンとOLYMPUS AIRを設置したデモも。今のところはシャッター操作のみですが、API的にはズームも操作できるとのことで、そこまでできるとかなり面白そう。CerevoのLiveShellシリーズも似たような仕組みがあるので、これうまいこと連携できたりしないかな。

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こちらはAPIではなく、本体の3Dデータを活用した「movement」というプロジェクト。

 

OLYMPUS AIRを装着できる車を天井に敷設したレールに取り付け、カメラではなく車のほうをリモートで操作することで、カメラの位置を遠隔から自由に操作できます。これとSpy Camera!を組み合わせたらかなり自由自在なカメラワークが楽しめそう。

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こちらは「ウェアラブルモバイル・プリクラ・スタジオ」。体中に電飾やガジェットを取り付け、Ustreamしながらマラソンしたりという活動を行なう「ランニング・アーティスト」のジョセフさんが考えた、OLYMPUS AIRで取った写真をそのままプリクラの写真にしてしまうアイディアです。すごいけどこれ装着できるのジョセフさんくらいだろw

 

個人的に興味深かったのはファインダーを装着できる3Dプリンタ製のアタッチメント。QX100を使っていると、スマートフォンを使わない限りどんな絵が取れるかわからなくて、すごくシンプルな機構でいいからファインダーのアタッチメント欲しいなーと思っていたのですが、このサンプルはアタッチメントを使ってオリンパス公式の周辺機器であるファインダーを装着できます。

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機構としてカメラと接続しているわけではないため、見える絵はあくまで参考程度なのですが、これがあるとないでは使い勝手が全然違ってくるのでぜひ公式に展開して欲しい。

そのほか、本体をデジタルカメラっぽく使えるアタッチメントもいくつか展示。前面のパネルは取り外し可能になっていて、好きなデザインに差し替えることができます。こういうのも3Dデータが公開されているから自由に作れるのが嬉しいところですね。

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レンズ交換型なのでマイクロフォーサーズのレンズを装着することも可能。あまりレンズ沼にははまらないようレンズ関連には近づかないようにしているのですが、カメラ好きな人には嬉しいでしょうね。

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こちらはOLYMPUS AIRを顕微鏡にしてしまうユニークな事例。カメラを垂直に取り付け、ビーカーの上に置いた10円玉を拡大した画像をiPadで表示しています。この使い方はなかなかおもしろい。

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現状利用しているソニーのQX100は非常に面白いコンセプトではあるものの、写真を取るまでのスマホ設定に時間がかかってしまいシャッターチャンスをのがしたり、レンズだけで使おうとすると構図を適当に決めるしかなかったり、アプリもいまいち使いにくかったりと結構難がありました。

その点このOLYMPUS AIRはAPI公開でさまざまなサービスやアプリの可能性があるし、周辺機器も簡単に作ることができる。特にファインダーを装着できるアタッチメントはかなり気に入りました。これ、DMM 3Dプリントとタッグ組んでいろいろやったりしたら面白そうだなー。

こうしたアタッチメントはほぼ試作のレベルで販売予定はまだないようですが、一部のものはすでに型も起こしているそうなので、クラウドファンディングで欲しい人が集まったら発売というのもよさそう。型さえあえれば原価だいぶ抑えられるから原価プラスアルファでさくっと作れそうだし、このカメラ買う人だったら欲しがるアイテムだろうし。クラウドファンディングというのはプラットフォームとして存在するのもありだけど、メーカーやメディアが自分の製品やコンテンツとうまく連携する仕組みとしてもすごく有効だと思います。

こちらはおまけのパンクIPA。当日のイベントは飲食も用意していただいたのですが、大好きなパンクIPAがあってテンション爆上がり。ごちそうさまでした!

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