競技かるたトップクラスの選手が集う「ちはやふる小倉山杯」観戦してきた


好きなマンガベスト5に入ると言っても過言ではない愛読マンガ「ちはやふる」の名を冠した競技かるたイベントが開催されるということで、3連休は京都まで足を伸ばして大会を観戦してきました。いやあ楽しかったし感動した!

ちはやふる小倉山杯は令和2年2月23日、嵯峨嵐山文華館にて開催!
https://ogurayama.chihayafund.com/

ちはやふるという作品自体はマンガそのものはもちろん、実写映画にもアニメにもなり、それぞれがシリーズとして続くくらいの人気を誇っているので作品としての知名度は高いと思いますが、競技かるたの世界を描いたマンガです。2008年から始まった連載は現在43巻まで続く大人気連載に。

ちはやふる|BE・LOVE – 読むとハッピーになる – 講談社の女性漫画誌
https://be-love.jp/c/chihaya.html

このマンガの好きなところは、競技かるたという世界を丁寧かつ魅力的に描く一方、ラブコメとしても完成度が高いという2つを両立していること。

昨今は何か1つのスポーツや業界に特化したマンガが1つのトレンドとしてあるのですが、スポーツものや業界ものはその描写が丁寧であればあるほどラブコメが雑だったり、ラブコメ要素が強いと業界の描き方はそこそこだったりすることが多いものの、ちはやふるに関しては競技かるたも恋愛もどっちも熱いのがすごい。

登場人物の1人1人がとても愛すべきキャラクターで、主人公を取り巻く恋愛模様に43巻までやきもきさせられつつ、触れたこともない競技かるたの世界がとても熱く感動させられる。しかも43巻まで来て中だるみもないという、本当に恐ろしい作品です。

作品愛を語ると長くなりすぎるので本題の小倉山杯ですが、競技かるたに興味が沸いてネットで動画見たり本を読んだりはしていたものの、肝心の競技観戦は未経験。そこにきてちはやふるの名を冠した上に日本トップレベル、いや日本トップレベルと言うことは世界トップレベルの選手が一同に集う様子を目の当たりにできるという機会を逃す手はない!

観戦自体は抽選なのですが、近くの会場で試合を見ながら解説してくれるライブビューイングも併催されるとのことで、3連休の京都旅行も兼ねて大会に申し込み。せっかくだから優勝の瞬間を見届けたいという思いで倍率も高そうな3回戦に応募したところ無事に当選しました。

大会が開催されたのは京都は嵐山の嵯峨嵐山文華館。京都はちょくちょく行ってたのですが嵐山に来るのは初めてだったのでそういう意味でもいい経験でした。阪急電鉄の嵐山駅を降りて長い渡月橋を渡った先が嵐山の観光エリア一帯です。

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せっかくなので観光もしようと町中を歩いていたら、ちはやふる小倉山杯のライブ中継を実施してたり。観光の人が「あーかるたのマンガね」と口々に言ってたのでやはり知名度は高いんだな。

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近くで嵐山と言えばの豆腐料理をいただいたり。

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竹林を歩いたりして時間を潰しつつ。

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受付時間が迫ってきたのでいざ文華館へ。来るまで気がついてなかったんだけど文華館ってあの時雨殿がリニューアルした建物なのね。任天堂ファンとしてはDS連携の展示をいつか見に行きたいと思いつつ足を運ぶ機会がなかったのがこんなタイミングで来ることになろうとは。

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観戦の当選者は文華館の入場料が必要、ということでチケットを購入。券売機がクレジットカード対応していてとても便利でした。Alipayも対応しているあたりインバウンドの影響大きいんだな。

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余裕を持って早めに着いたので隣接のカフェで一休み。

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開放感あふれる大きな窓で庭の様子を展望しながらカフェを堪能できます。時間のながれがゆったりとしてとても過ごしやすい場所でした。

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ドリンクメニューも凝ってちょっとしたご飯も食べられる。嵐山の観光エリア中心からちょっと離れていることもあって、ゆっくり休憩したくてカフェだけ来るのもよさそう。

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おむつ交換台付の個室もちゃんと用意されているのでお子様連れでも安心。

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カフェで一息ついたら、ライブビューイングも見ておきたいねということで別会場へ。こちらは文華館の入場券があれば無料で観戦できます。

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ライブビューイング会場は左右2画面で試合の模様を楽しめる上に、センターでは解説つき。

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ライブビューイングはYouTubeにも同時配信され、1500同時視聴くらいの人気ぶりでした。元ライブ配信クラスタとしてはどんな機材かも気になっていたのですが、ライブビューイング会場のはなれと本会場を結ぶ本格的なプロ機材で運用されてました。点数もちゃんと表示されるしこれは相当すごい。ライブの模様は以下リンクからどうぞ。

上記は全試合ぶっとおしなので、試合ごと見たい人はこちらから。

ライブビューイングはほんのちょっとしか見られなかったけど、素人ではわからない場の流れを細かく解説してくれるのでわかりやすい。試合観戦の臨場感もよかったけど、解説ありで楽しめるのもいいなあ。

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そして前知識なかったんだけど、解説の前田さんがどうにも原田先生っぽいなあと思っていたら本当に原田先生のモデルだったw いやー話し方からオーラから何から何まで原田先生だったよ。

そうこうしているうちに受付時間が近づいてきたのでライブビューイング会場を後にしていざ受付へ。

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申し込むまでいろいろ熟慮したのでそこまで早い番号ではないかな……と思いつつ実際に呼ばれてみると番号では3番目、人数では4番目という好位置をゲット。なんという僥倖……!

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会場は三方向の自由席になっていたのですが、「横に2組並ぶから手前がオススメですよ」という案内の元、中央のいい場所をゲット。最初はカメラにちょっとかぶる位置だったのですが、カメラスタッフが動いた結果、真ん中が開けて両組の対決が見られる最高のポジションをゲット。何という僥倖……!

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ちはやふるの世界で学んだ手順の通りに試合が進んでいく……、と思ったら札を並べたタイミングでなんとデモンストレーションが。観客も近くまでいって写真や動画が撮影できるという、なんともサービス精神旺盛なデモンストレーションでした。

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デモンストレーシヨンの様子はこちら。全部で3回行われたのですが、せっかくなので「ちはやふる」が読まれた回をアップしてみました。「ち」が読まれた瞬間に飛んでいく札がすごすぎる……!

デモンストレーションから15分の暗記時間を経ていよいよ試合開始。素人なので流れもわからず解説もなく、手元の札の数をながめてなんとなくその場の雰囲気を把握するような観戦でしたが、そんな知識レベルでも伝わる迫力がすごい。配置がすべてわかっていなくても、上の句の1文字目が読まれたタイミングで札を取りにかかる、という動作自体は見ていてもわかりやすいので、札を全部覚えていない初心者でも観戦しやすい。

あと、ちはやふるのおかげでもあるのですが、割と百人一首の歌って覚えているものが多くて、上の句を読まれた時点で上の句の続きや下の句が頭の中に浮かんでくる。そして歌そのものもとても心地よい声で読み上げられるので、クラシックコンサートで音楽に浸っているかのような気分も覚えました。まあそうやって油断していると「ターンッ!」って札が飛んでくるんだけどね。

手札が多い序盤ではなかなか勝負が見えなかったけれど、目視でも枚数がわかるくらいの後半戦はもう1枚1枚の取り合いが熱い。特に1位決定戦に関しては、一時は圧倒的大差をつけた山下準クイーンに対して猛追する粂原名人の追い上げが熱すぎた。しかも1位決定戦、3位決定戦ともに残りの1枚となり、どっち見たらいいの……! と手に汗握る展開で、粂原名人が敵陣の1枚をかっさらうと同時に岸田準名人が最後の1枚を取って3位を確定するのが同時だったというドラマが間近で見れたときは思わず叫びそうになりました。叫べないけど。

怒濤の追い上げを見せた粂原名人を交わして優勝したのは準クイーンの山下さん。競技かるたは男女対等に競えるとは聞いていたけれどまさにそれが目の前で体現されました。

そして山下さんのインタビューが実に淡々として面白い。特にインタビュアーからの「今回は応援がたくさんありましたが何か伝わりましたか?」という質問に「特に何も感じませんでした」というツン具合が最高でした。

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キャラ立ってるなーと思ってプロフィール見に行ったら、山下さんだけコメントが載っていないというここでもツンっぷりを発揮。そして他の人のコメントもおもしろすぎる。

ちはやふる小倉山杯は令和2年2月23日、嵯峨嵐山文華館にて開催!
https://ogurayama.chihayafund.com/

特にツボだったのが岸田準名人の「大会前日の過ごし方」なんですが。

自分ルールの禁止事項があります。
-階段を上る(どうしても上る場合は、非常にゆっくりであれば可)
-自転車に乗る(電動自転車ならOK)
-膝を90℃よりも曲げる(正座なんて論外)

ほぼ何でもありじゃねえか! 自宅の自転車が電動だったら意味なさないだろそれ! と思わず突っ込みたくなりますw

優勝者には100万円が贈られたほか、3〜4位もそれぞれ賞金があり、5位以下も奨励金が贈られるという、頑張った人全員が報われる分配がいい案配でした。

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そして気になりすぎたのが、粂原名人が手にしているギガマッシュルーム。優勝と準優勝に贈られた副賞なのですが名前もビジュアルもインパクトありすぎる。これはちょっと気になるぞ……! ロゴの感じからして買えるのここであってるのかな。

WAQマッシュルーム | 美味PETULA
https://www.petula.jp/mushroom/mush.html

初めての観戦、そしてルールも札もしっかりは把握していない素人ではありましたがとても楽しめました。ネットでは伝わらない現場の迫力も楽しい一方、丁寧な解説が楽しめるライブビューイングの楽しさも捨てがたい。前田さんの解説もっと聞いてみたいなあ。

熱戦の模様は先ほども貼りましたがYouTubeから見られます。3回戦は改めて解説ありで見直したい!

基金の足しになればとグッズもがっつり購入。

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そして3試合の裏話が聞きたすぎてまんまとこの本も買ってしまいました。あとでDM送らねば……!

マンガとしてのちはやふるも続きをドキドキしながら楽しみにしつつ、リアルの競技かるたもこのイベントをきっかけに応援したり楽しんでいきたいと思います。とてもすばらしいイベントを運営してくれた方々、そして選手のみなさまありがとうございました!


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