1.5mから100インチを投影。狭い部屋でも大画面が楽しめるBenQの短焦点プロジェクター「HT2150ST」レビュー【AD】

この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

BenQのプロジェクター記事広告2記事目は、ハイエンドモデルの「HT2150ST」。基本的なスペックは1記事目の「HT1070」を踏襲しつつ、細かなところで独自の機能を搭載した上位モデルともいうべきプロジェクターです。

BenQのプロジェクター「HT2150ST」
BenQのプロジェクター「HT2150ST」

HT2150STは、国内で「W1080ST+」という型番で販売されたプロジェクターの系譜を受け継ぐモデル。並行してレビューしている「HT1070」が海外では「W1090」という異なる型番で販売されているのに対し、本機は海外でも「HT2150ST」という型番でそのまま発売されています。なお、W1070とHT1070の関係と同じく、本モデルはW1080ST+で搭載された横補正は対応しておらず、補正できるのは縦方向の台形補正のみとなります。価格はオープンプライス、市場想定価格は12万5,000円前後で、12月20日に発売。

本体サイズは380.5×277×121.7mm(W×D×H)、重量は3.6 kg。PS4初代モデルと比較してみるとかなりの大きさ。

PS4とのサイズ比較
PS4とのサイズ比較

こちらはiPhone 7 Plusとのサイズ比較。

iPhone 7 Plusとのサイズ比較
iPhone 7 Plusとのサイズ比較

1.5mの距離から100インチサイズで投影できる短焦点モデル

HT2150ST最大の特徴はフルHD対応の短焦点モデルということ。「短い」という言葉にネガティブな要素を感じる人がいるかもしれませんが、この短焦点は文字通り焦点が短い、つまり投影するスクリーンや壁に対して短い距離で大画面を映し出せるという意味で、本機はスクリーンから1.5mの距離で100インチフルHDの映像投影が可能です。同じ音の文字でもデジタルカメラの「単焦点」とは違ってズームやピントも調整できるのでお間違いなく。

プロジェクターの中には短焦点を超える「超短焦点」というモデルもあり、これらの超短焦点モデルはスクリーンから1m以内、中には10cm程度の距離で映し出せるモデルもあります。ただし、これらの超短焦点プロジェクターは、壁から近いこともあって大画面で出すことが難しく、画面サイズは80インチ程度で、解像度もフルHDより下。ホームシアターとして「フルHD」の解像度を楽しみたいけれど、スクリーンとの設置距離をできるだけ短くしたい、という人にとっては、HT2150STクラスのプロジェクターがお勧めのモデルということになります。

実際に設置してみたのがこちら。我が家の場合レイアウトの関係でプロジェクターを映せそうな壁が寝室奥の1カ所しかないのですが、寝室のドアを開けると壁に対しての距離は結構な長さが取れるため、HT1070、HT2150STともに置き場その違いこそあれ問題なく設置はできました。

部屋の壁から1.5mの位置に設置
部屋の壁から1.5mの位置に設置

ただし、使い比べて感じたのが、プロジェクター設置場所の違いによる圧迫感。HT1070は100インチの表示に2.5mの距離が必要なため、スクリーンを見るために座る位置とプロジェクターの位置が近く、いかにも「プロジェクターで映し出している」感があります。一方でHT2150STはスクリーンの近くに設置でき、画面を見る位置における存在感が控えめになるため、より「映画館で見ている」感が強まる。プロジェクターの設置位置だけでこれだけ臨場感が変わるのだなというのは1つ新しい体験でした。

手前がHT1070の設置位置。視聴位置により近い配置
手前がHT1070の設置位置。視聴位置により近い配置

そもそもとしてプロジェクターを設置したい部屋が狭く置き場所が限られる環境であれば、この1.5mという短い距離で設置できるというのが嬉しい。映画をより没入感ある環境で楽しみたい、プロジェクターを導入したいがあまり長い距離が取れないという人には圧倒的にお勧めなモデルです。

画質の面でも、HT1070は輝度が2000ルーメン、コントラスト比が10,000:1に対し、HT2150STは輝度が2,200ルーメン、コントラスト比は15,000:1とスペックは上。ただ、実際にはHT1070も十分に美しい画質なので、実際に両モデルを試用した体験からすると、数字の差をそこまで気にしなくてもよさそうです。

応答速度の速さはゲーム向け、ということで、遅延が一番気になりそうなゲームも体験しましたが、液晶テレビと比べて違和感もほとんど感じません。これはHT1070でも触れたとおり、1/30フレームの違いを体感できるトップクラスの格闘ゲーマーならひょっとしたら多少の遅延が気になるかもしれませんが、一般ゲーマーが普通にプレイする分にはほとんど問題なし。

超有名格闘ゲームも違和感なくプレイ
超有名格闘ゲームも違和感なくプレイ

 

グラフィックが凝りに凝りまくっている「ファイナルファンタジーXV」も違和感なくプレイ。100インチの大画面はゲームプレイに最適で、美しいグラフィックがまるで別の世界にいるかのような大迫力。プロジェクターというと映画鑑賞のイメージが強かったけれど、世界観に没入するという意味ではむしろゲームのほうが向いているのかもしれません。

グラフィックが美しいファイナルファンタジーXもさらに高まる臨場感
グラフィックが美しいファイナルファンタジーXもさらに高まる臨場感

 

もう1つ、HT1070との違いはスピーカーで、10W×1のW1070に対し、HT2150STは10W×2のスピーカーを搭載しています。スピーカーを2基搭載しているだけに音は圧倒的にHT1070より大きいのですが、その大きさゆえか近くで音を効くとスピーカー1基のHT1070のほうがいい音に感じました。また、自分のような机置きではなく天井にプロジェクターを吊る場合は音が聞こえる距離も遠くなるので、HT2150STなみの音の大きさが必要かもしれません。

スペックや使い勝手はHT1070とほぼ同等。リモコンやキャリーケースも同梱

短焦点以外の基本的なスペックはHT1070とほぼ同等で、入力インターフェイスはHDMI×2(片方はMHL対応)、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、コンポジット、RCAの音声入力、ステレオミニの音声出力および音声入力を搭載。USB Type-Aによる1.5Aの電源供給機能も搭載しています。

HT2150STの背面
HT2150STの背面

本体上部はボタン配置こそ違いますが機能はほぼ同等。

本体上部に操作ボタン
本体上部に操作ボタン

ただ最初ちょっと悩んだのが画面のピント合わせ。プロジェクター慣れしていないこともあり、映像を映し出したはいいものの文字がボケていてどうしたものか……、と思っていたら、本体前面のフタの中にピントとズームがおいでになられました。

蓋をあけるとフォーカスとズームレバー
蓋をあけるとフォーカスとズームレバー

本体の高さ調整もHT1070と違うデザインながら上方向に角度を付けることが可能。

下部のスタンドで表示する高さを調節
下部のスタンドで表示する高さを調節

設定メニューもほぼ同等。イラストもあってわかりやすいのでさほどここで困ることはないでしょう。

初期設定はグラフィカルでわかりやすい
初期設定はグラフィカルでわかりやすい

次の画面ではすぐに日本語を選ぶことができます。

2ステップ目で言語を選択
2ステップ目で言語を選択

ボタンを押すと真っ赤に光り暗闇でも使いやすいリモコン、多彩な映像・音声モードの切り替えなどもHT1070と同様。ただ細かな点では、HT2150STは「Game」と「Game(Bright)」2つのゲームモードが搭載されています。「Game(Bright)」はその名の通り明るいところで投影するときのモードで、普通は部屋を暗くしてプレイする時に最適化されている「Game」に対し、テレビを視聴するのと同等の環境での明るさでも視認性が得られるとのこと。

真っ赤に光るリモコンはHT1070と同じモデル
真っ赤に光るリモコンはHT1070と同じモデル

また、H1070のレビューでも触れたとおり、映像モードを切り替えると画質だけでなく音質にも効果があり、特にスポーツや映画、ゲームではそれぞれに最適な音質が設定されます。画質以上にわかりやすい変化なので、映画やスポーツなどカテゴリの決まった映像を見るときはぜひモード切り替えもお試し下さい。

映像モード切り替えは音質向上にも効果有り(画像はHT1070)
映像モード切り替えは音質向上にも効果有り(画面はHT1070)

設定についてもH1070同様、ランプ電源を「SmartEco」に切り替えることで、通常3500時間のランプ寿命を7000時間まで延ばすことができます。試した感じ、画質が大幅に変わるということもないので、メニューを詳細に切り替えた上で「ランプ電源」からSmartEcoを設定することをお勧めします。

SmartEco設定でランプ寿命を倍に延ばせる(画面はHT1070)
SmartEco設定でランプ寿命を倍に延ばせる(画面はHT1070)

上位モデルということで、HT1070よりも応答速度が速い、という特徴もあるとのことですが、HT1070も十分に応答速度が速いので正直言ってさほど違いがわかりませんでした……。どちらを選んでも映像そのものに不満はないと思います。

投影距離以外の大きな違いは本体サイズで、HT2150STはHT1070よりも一回り以上大きい。ただ、プロジェクターという製品そのものが置き場所の面積をある程度必要とするため、大型テレビの大きさと違ってこの程度の本体サイズはあまり違いにならないかもしれません。

左がHT2150ST、右がHT1070
左がHT2150ST、右がHT1070

むしろ一番大事なのは適切な投影距離にどちらのプロジェクターを置くことができるのか。1.5mで100インチという距離の短さはとても魅力的ですが、家具の配置の関係でその距離にそもそもプロジェクターを置くことができないようなレイアウトなら、むしろ遠くから映し出せるHT1070のほうが便利かもしれない。家の中のどこにプロジェクターを置きたいかを考えてから、どちらのモデルにするかを選ぶといいでしょう。

本体が大きくて持ち運びにくいためなのか、HT2150STはキャリーケースが付属。外出時に持ち歩く機会は少ないにしても、リモコンや電源など一式をまとめて収納できるのは、プロジェクターを常設するわけではない家庭でも嬉しい配慮。また、HT1070はレンズが剥き出しなのに対し、HT2150STはレンズカバーが付属していてレンズを保護できるのも地味に嬉しいポイントです。

本体がすっぽり入るキャリーケースが付属
本体がすっぽり入るキャリーケースが付属

DLP方式は滑らかで美しい映像。レインボーノイズも発生せず

HT1070、HT2150STともに10万円近い価格帯のプロジェクターですが、フルHD解像度で楽しめるプロジェクターというとそのほとんどがこの価格帯。この価格帯よりも安い製品は解像度がフルHDではないか型落ちかのいずれかで、この価格帯の製品はホームシアターを楽しみたい人にとってのエントリーモデルという位置付けです。

また、このエントリークラスのプロジェクターは、映像の投影方式としてLCDとDLPという2種類があります。BenQが採用しているのはDLP方式で、テキサス・インスツルメンツが開発した「DMD」という仕組みを用いているのが特徴。こまかな技術についてはそこまで触れませんが、大きな特徴としては「滑らかな映像」「黒が綺麗に映る」「残像が少ない」ということが言われているようです。

一方、DLPのデメリットとしてはその仕組み状虹色の模様が画面に浮き出てしまう「レインボーノイズ」という症状が発症します。これ細かく書くと長くなってしまうのですが、レインボーノイズ対策としては「カラーホイールのRGBセグメントを細かく分割する」「回転数を上げる」の2つがあります。今回レビューするHT1070、HT2150STともにRGBセグメントは通常の倍となる「RGBRGB」、速度は6倍速ということで、DLPのレインボーノイズ対策も行われています。

このあたりのプロジェクター投影については下記サイトがわかりやすかったので興味ある方は参考にしてください。

鴻池賢三が解説! プロジェクター投影方式の種類と特徴 – Phile-web
http://www.phileweb.com/review/article/201411/14/1391.html

と、理屈はいろいろあるものの、実際にプロジェクターで見た絵はそんな技術が気にならなくなるくらい美しい。HT1070のレビューでも書きましたが、42インチのテレビより倍以上大きいサイズなのにピクセルも目立たず、本当に映画館のような美しい映像が堪能できました。他社方式を比べたわけではないのですが、画質は満足こそあれ不満を覚えることはなさそう。DLP方式で発生することがあるというレインボーノイズも上記対策のためか、発生しやすいと言われる黒背景や字幕でも全然気にならず映像に集中できました。まあレインボーノイズは体質もあるらしいので、それでも気になってしまう人はいるかもしれませんが。

2モデルの細かな違いは一長一短。選択の決め手は設置場所次第

今回、HT1070とHT2150STという2機種を体験させていただきました。この記事でも書いたとおり、どちらを選ぶかは正直言って設置場所次第、というのが正直なところですが、両方とも設置できる環境の我が家ではやはりHT2150STのほうが魅力的。映像を楽しむ位置とは離れたところにプロジェクターがあることで薄れる存在感は、そのぶん映画に対して前のめりに集中することができます。

とはいえ本体の大きさやスピーカー周りなど正直なところ選択は一長一短 というのが正直なところ。しっかり設置場所さえ確保できれば、どちらのモデルでも素晴らしいホームシアター生活が送れると思います。本記事がホームシアター作りのためのお役に立てましたら幸いです。

HT2150ST
http://www.benq.co.jp/product/projector/ht2150ST/

BenQアンバサダープログラム
https://form.ambassador.jp/get/BenQ/ambassador/entry

並行してレビューしているHT1070のレビューはこちら。

Huluが「映画」になる100インチスクリーンの臨場感。BenQのホームプロジェクター「HT1070」【AD】
https://bloggingfrom.tv/wp/2016/12/13/14974

Huluが「映画」になる100インチスクリーンの臨場感。BenQのホームプロジェクター「HT1070」【AD】

この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

このたびBenQより記事広告のご依頼をいただき、プロジェクター2機種をレビューすることになりました。おりしも先日仕事で65インチの大画面ディスプレイを見て「ああ、画面が大きいのもいいもんだな」と興味を持ち始めたのタイミングだったので、個人的にはとてもいい機会をいただいた次第です。

今回レビューするHT2150ST(左)とHT1070(右)
今回レビューするHT2150ST(左)とHT1070(右)

見慣れた我が家の壁が映画館のスクリーンになる衝撃

今回のレビューで、初めて100インチクラスの大型プロジェクターを自宅で使ってみたのですが、これが実際に使ってみる前とその後では体感が段違い。今まで我が家は42インチの液晶テレビがあり、映画やゲームは十分に大画面で楽しんでいました。大型プロジェクターを使ったホームシアターは友人の家などで体験したこともありますが、「まあ42インチもあれば十分に大画面だよね」というのが、使い始める前の正直なところ。

しかし実際に100インチを我が家の壁に投影してみるとこれがすごい。あくまで他人の家で借り物感覚の映像を見るのと、自分が慣れ親しんだ自宅の中で大画面を投影するのは受けるイメージが全然違う。陳腐な言葉ではありますが、自宅が映画館になったような感動がそこにはありました。このプロジェクターを使う直前に見た映画が、小規模な映画館でスクリーンがとても小さかったこともあり、「あの映画館で映画見るくらいなら家で見たほうがよっぽど迫力あるかも……」と思うほどに。

100インチのド迫力。画面下は5.5インチのiPhone 7 Plus
100インチのド迫力。画面下は5.5インチのiPhone 7 Plus

いくつか加入しているHuluやdTV、Amazon プライム・ビデオといった映画見放題サービスも、大画面で見ると感覚が全然違う。テレビやスマートフォンで視聴していた時は、時間つぶしに見るくらいの存在感だったのが、100インチの画面で見ると、同じ自宅で見ているのにもかかわらず、ついつい引き込まれてしまう。映画館で映画を見ると集中できるのは他の人と話をできないとか、他にやることがないという環境のせいかなと思っていたのですが、スクリーンの大きさというのも実は大きな要因だったのだなと気がつかされました。

フルHDを100インチサイズで表示できるホームプロジェクターのエントリーモデル

今回レビューする2機種のうち、この記事で取り上げるのは「HT1070」というモデルで、2013年に発売された「W1070」というモデルの後継機。前モデルとは型番ルールが異なり、別エントリーでレビューしている「HT2150ST」と同様、新たに「HT」を冠する型番となりました。なお、海外ですでに発売されているモデルは「W1090」というW型番を継続しており、国内モデルと数字がずれるという若干ややこしいことになっております。

100インチの映像を投影できる「HT1070」
100インチの映像を投影できる「HT1070」

日本での販売価格はオープンプライス、市場想定価格は10万円前後で、発売は12月20日から。なお、前モデルである「W1070」には、型番に+がついた「W1070+」というモデルが2014年10月に発売されています。このW1070+は映像の横補正とレンズシフト機能が新たに搭載されていますが、今回レビューするHT1070はこの機能が搭載されておらず、その意味でもHT1070はW1070の後継として理解するのがよさそうです。

投影できる映像の最大解像度はフルHD(1920×1080)で、スクリーンに対して2.5mの距離で100インチの大画面を表示できる。これより近づければ画面はよりくっきり表示されるけれど小さくなる、遠くなれば画面は大きくなるけど光量が足りなくなって画面が暗くなる、ということになります。

入力インターフェイスはHDMI×2で、片方はMHLをサポート。MHL対応のスマートフォンとケーブルを用意すればスマートフォンの映像を表示することもできます。その他アナログインターフェイスとしてアナログRGB(D-Sub 15ピン)、コンポジット、RCAの音声入力、ステレオミニの音声出力および音声入力と充実。このご時世、ホームシアター用途ならもうHDMIだけに割り切ってもいいのではと思ったりもしますが、ビジネスユースで使うことを考えるとまだまだ必要なんでしょうかね。

HT1070の背面インターフェイス
HT1070の背面インターフェイス

細かなポイントとしてUSB Type-Aを1ポート搭載。このポートは1.5Aの電源供給が可能なので、ChromecastやスティックタイプのWindows端末などの電源供給元としても使えます。先日話題になったニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータもUSBで駆動するので、HT1070で無事動作できました。

HT1070の電源供給でニンテンドークラシックミニをプレイ
HT1070の電源供給でニンテンドークラシックミニをプレイ

本体サイズは346.24×214.81×101.70mm(W×D×H)で、重量は2.75kg。PS4初代モデルと比べて横幅や高さは一回り大きい分、奥行きは小さいくらいのサイズ感。静音性は標準時が34db、エコノミーモード時が29dBで、本体の側にいると結構ファンの音が大きいですが、実際に映像を見ていればさほど気にならないレベル。

PS4とのサイズ比較
PS4とのサイズ比較

こちらはiPhone 7 Plusとのサイズ比較。

iPhone 7 Plusとのサイズ比較
iPhone 7 Plusとのサイズ比較

シンプルでわかりやすい設定メニュー。リモコンも付属

設定は非常に簡単で、電源を入れて本体上部のボタンを押すと初期設定が始まります。

初期設定は本体上部のボタンで操作
初期設定は本体上部のボタンで操作

あとは本体の上下左右ボタンと中央の「OK」ボタンを中心にウィザードを進めていくだけ。わかりやすいインターフェイスなので困ることはなさそう。

わかりやすい初期設定
わかりやすい初期設定

設定は同梱のリモコンから行なうこともできます。一度設定してしまえば大きく変更することはないかもしれませんが、後述する映像モードの切り替えなどを離れた位置から操作できるのは便利そう。また、ボタンを押すと赤く点灯するので暗いところでも操作がわかりやすいです。もうちょっと落ち着いた色のほうがいいなと思いはしますが。

ボタンを押すと赤く光るリモコン
ボタンを押すと赤く光るリモコン

設定が一通り終わったら、本体レンズ上部のダイヤル部分でピントを合わせます。また、設置位置から画面のサイズを大きくしたい時はズームレバーで調整が可能。

フォーカスとズームレバーで映像を調節
フォーカスとズームレバーで映像を調節

プロジェクターを映し出したいスクリーンに対して高さがたりない場合、何か台を使うのもいいですが、本体下部の足を伸ばせば本体のみで多少の角度調整も可能です。

下部のスタンドで高さを調整
下部のスタンドで高さを調整

というわけで一通り設定が終わり、無事にプロジェクターが映し出されました。さすがに100インチの迫力はものすごい。画面下に写っているのは大画面スマホでおなじみiPhone 7 Plusですが、あれだけ大きくて手に余るiPhone 7 Plusですら小さく見えてしまうこのインパクトと来たら!

Windows 10の壁紙をそのまま投影。下は繰り返しながら5.5インチのiPhone 7 Plus
Windows 10の壁紙をそのまま投影。下は繰り返しながら5.5インチのiPhone 7 Plus

輝度は2,000ルーメン、コントラスト比は10,000:1。2,000ルーメンという明るさは、日中窓の光が直接当たるような壁面では若干見にくいものの、カーテンを閉めるなど室内の明るさだけであれば十分に視認性が高いレベル。もちろん、部屋の照明を落とすことでより迫力ある映像を楽しむこともできます。下記は日中、窓際のカーテンを開けた明るい部屋で表示したところですが、若干色は薄くなるものの視認性には問題なし。もちろん、映画を没頭して楽しむにはカーテンや照明オフなどで部屋を暗くする方がより映像を堪能できるのは間違いありません。

日中の明るさでも視認性は十分
日中の明るさでも視認性は十分

ランプの寿命を倍以上に延ばせる「SmartEco」設定

初期設定が終われば基本的にほとんどやることはないのですが、ちょっと気をつけておきたいのはランプの設定。というのもプロジェクターはランプの寿命がつきもので、長時間使い続けるとランプが使えなくなってしまうのですが、本製品は設定を変えることでランプ寿命を延ばすことができるのです。

ランプ寿命の設定はデフォルトの簡単メニューからは行えず、メニューを「詳細」に切り替えた上で「ランプ電源」から切り替えられます。

ランプ設定は詳細メニューから
ランプ設定は詳細メニューから

ランプ寿命は標準で3000時間、省電力モードで4500時間、SmartEcoモードで6500時間。省電力モードは全体的に輝度を下げて寿命を延ばすのに対し、SmartEcoモードは映し出される映像によってランプの消費電力を調整する機能で、省電力モードよりも明るさを損なわずにランプの寿命を延ばせるとのこと。

3000時間あれば2時間の映画が1500本も見られるので十分な気もしつつ、SmartEcoモードならさらにその倍以上もランプが持つというのは嬉しいところ。実際にSmartEcoモードにして映画を視聴したりもしましたが、あまり自動的に暗くなっている感覚はなかったので、購入したらすぐオンにしておいたほうがいいかもしれません。

ランプ設定を3種類から選択できる
ランプ設定を3種類から選択できる

大画面ながら滑らかで美しい画質。スピーカーは標準利用では必要十分

画面は大きくなっても映像のソースは同じフルHDなので、テレビよりも解像度が倍以上の巨大スクリーンではピクセルのつぶつぶ具合が目立つのかな、という心配もあったのですが、気にならないどころかむしろ42インチのテレビよりもピクセルが目立たないのでより映像にものめり込める。この大画面でファイナルファンタジーXVをプレイしたらとんでもない大迫力でした。そこまで精密な操作が要求されるゲームではないものの、遅延もほとんど感じることがなかったので、臨場感あるゲーム体験にも一役買いそうです。

ただ、映像がすばらしい一方で気になってしまうのは音。本体には10Wのスピーカーが1基搭載されており、それ自体も十分いい音ではあるのですが、この100インチの映像を見るとさすがに物足りなさを感じてしまう。決してスピーカーが悪いわけではなく、映像が迫力ありすぎるがゆえの体感ではあるものの、バラエティ番組やドラマを見るくらいであればさほど違和感はないのですが、作り込まれた映画を見ると、まるで映画館のような臨場感の映像に対して音がさみしく感じてしまいます。

幸いにしてHT1070にはステレオミニの音声出力があるので、自宅で使っているソニーのスピーカー「SRS-X77」をつないでみました。このスピーカーも手軽に持ち運べるのがコンセプトなので、ホームシアターに合わせるようなスピーカーとしては力量不足ではあると思いますが、それでも音の臨場感がぐっと高まる。家で本格的に映画を楽しむなら、スピーカーもあわせて考えることをお勧めします。

外部スピーカーの組み合わせでより高音質の環境も実現。写真はソニーの「SRS-X77」
外部スピーカーの組み合わせでより高音質の環境も実現。写真はソニーの「SRS-X77」

とはいえこのスピーカーがまったく役に立たないのかというとそうでもなくて、前述の通り1基とはいえかなりしっかりしたスピーカーを搭載しているので、普段使いの音なら十分に聞こえる。また、本機には映像ソースに合わせて画質と音質を設定を切り替えるモードがあるのですが、これが映像以上に音声への効きがすごい。

スポーツの実況中継は全体的に迫力が上がり臨場感が伝わるし、映画なら人の声がしっかり聞こえる落ち着いた感じになる。ゲームだとすべての音が忠実に聞こえてくる感覚かな。映像自体も絵にあわせて明るさを落ち着かせたり、原色系を強めにしたりという調整が細かく入るのですが、それ以上に音がかなり違ってくるので、本体のみで使う時はこまめにモードを変えることをお勧めします。

画質以上に音質面で効果の高い映像モード切り替え
画質以上に音質面で効果の高い映像モード切り替え

スポーツ鑑賞のための「スポーツモード」を搭載

また、このモード切替のうち、本機が売りとしているのは「スポーツモード」。選手の顔を見やすくしたり、芝の緑の再現性を高めたことで、よりスポーツが見やすくなるとのことです。

 RGBRGBの6倍速カラーホイールを採用したホームシアタープロジェクタ。新機能として選手の表情を見やすくし、芝の緑色の再現性を高めた「スポーツモード」を搭載した。

ベンキュー、スポーツモードを備えた約10万円のフルHD DLPプロジェクタ – AV Watch http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1034089.html

それでは試しとばかりにスポーツをいくつか見てみたのですが、正直言ってしまうとそのすごさは体験できませんでした……。もともと家にプロジェクターもなく、他社製や過去のモデルと比較したわけでもないので、明らかなスポーツモードのメリットは認識できなかった、というのが正直なところ。

スポーツが見やすくなる「スポーツモード」
スポーツが見やすくなる「スポーツモード」

ただそれ以上に大きな画面の迫力がすごい。スポーツを試合会場で見ているよう、というと言い過ぎかもしれませんが、42インチのテレビとは明らかに違う迫力が感じられる。映画もゲームも何をプレイしても、100インチクラスの大画面は明らかに体感が違います。

100インチの大迫力はスポーツにも最適
100インチの大迫力はスポーツにも最適

 

自宅にいながら大画面で映画を鑑賞する快感

全般的に非常に満足なのですが、細かいところで気になるポイントを。前述の通り本機はW1070の後継でありW1070+の後継ではないため、W1070+で搭載された横補正やレンズシフトといった機能がありません。横補正があると、プロジェクターをスクリーンに対して正面に置けない場合でも、斜めから投影して横のずれを補正することができます。また、レンズシフトはレンズの位置を変えることで、スクリーンに対してより正面にレンズを調整し、ゆがみのない映像を映し出せるという機能です。

とはいえ、我が家の場合はプロジェクターを正面から置く場所も取れること、台形補正でも十分に綺麗な絵が楽しめるので、この点はさほど気になりませんが、プロジェクターはどうしても家の設置場所に左右される製品なので、本製品を購入する場合は「正面にプロジェクターを置けるか」を考えてから検討することをお勧めします。

今まで画面の大きさにはさほどこだわりがなかったのですが、100インチクラスの巨大映像を自宅で楽しめるというのはまた格別の楽しみがあるのだな、という禁断の果実を知ってしまいました。先日、知人がFacebook上でホームシアターが欲しいと言及していたのも、今となってはとても気持ちがわかる。レビュー期間が終わったらプロジェクターは返却する決まりなので、期間中はしっかりホームシアター生活を楽しみたいと思います。

HT1070
http://www.benq.co.jp/product/projector/ht1070/

BenQアンバサダープログラム
https://form.ambassador.jp/get/BenQ/ambassador/entry

また、並行してモニターしている「HT2150ST」もこちらでレビューしておりますのでよろしければご覧下さい。

1.5mから100インチを投影。狭い部屋でも大画面が楽しめるBenQの短焦点プロジェクター「HT2150ST」レビュー【AD】
https://bloggingfrom.tv/wp/2016/12/13/14990

記者と広報の不幸なすれ違いあるある【広報マーケアドベントカレンダー3日目】

最初に一番大事な話を。このブログは「広報マーケティング Advent Calendar 2016」の3日目として書いているのですが、明日4日目以降が大変にピンチであり、このブログで止まってしまう可能性も現状大きいだけに、ぜひとも広報・マーケティング界隈の人は4日目と言わずどこかしら執筆にご協力下さい。ユーザー登録もTwitterログインだけで簡単でしたので。

広報マーケティング Advent Calendar 2016 – Adventar
http://www.adventar.org/calendars/1929

そんな前置きはさておき、3日目のテーマは記者と広報の関係について。現在はCerevoというハードウェア・スタートアップで広報を初めとした事務系のお仕事をしておりますが、以前はインプレスという出版社でWebニュース記者を7年ほど担当しておりました。今は無き「Broadband Watch」という媒体を懐かしがってくれる人がどれだけいるのかわかりませんが、すでに死語と化したブロードバンドをテーマに、ネットにつながるありとあらゆるものを記事にしまくっていたのが懐かしい思い出。今もCerevoで仕事をしつつ、フリーランスライターとしての活動も主たる業務に影響を及ぼさない範囲で細々と行っております。

記者と広報というのは仕事としては相反する関係であり、なかなか相手の立場が見えにくい職種でもあります。いざ自分が記者から広報に転身してみて、2つの立場で考えると、お互いが近いようで遠くなかなかわかり合えてないことも多いなあと感じることも多く、そんな経験から今回のブログでは広報と記者のすれ違いあるあるをお届けしたいと思います。

発表会の出欠

広報となった今、デロリアンで過去に乗り付けて記者だった自分をぶん殴りたいくらいの気持ちですが、記者時代の自分はせっかくいただく新製品や新サービス発表会の案内に対し、そのほとんどに出欠の連絡を出さずに当日参加しておりました。それでも快く対応していただいた当時の広報の方々には今さらながら感謝の気持ちでいっぱいです。

で、自分が広報になってみて痛いほど感じるのが、参加者の数が見えない不安。広報としてはニュースバリューやジャンルを踏まえながら会場規模や座席を調整するわけですが、いざ案内をお送りしても返事がなかなか返ってこない。参加連絡いただいた方に対して1.5倍くらいの座席数だと、だいたい連絡なしに参加いただく方の分も用意できるかな、というのが肌感覚なんですが、ネタによっては想定の2倍くらいの記者さんにお越しいただくこともあり、慌てて無理矢理座席をこしらえる、なんていうことも時折あります。

一応記者、それもWebの記者視点でフォローしておくと、編集部には多種多様な発表会案内が届き、人数の少ないWeb編集部においてどの発表会に行くかというのはなかなか事前に決めるのが難しい、という背景もあります。記者時代は週の発表会案内は週末にまとめてチェック、それを翌週誰が行くのかを分担する、みたいなやり方をしていました。

とはいえ、広報の立場になってみると前日でもいいので参加連絡もらえるのはとても嬉しい。当日の会場準備というのはもちろんのこと、何より「人がこなかったらどうしよう」という広報の豆腐メンタルを大幅に和らげる効果があります。以前の私を知っている方からすれば「どの口が言うんだ」と思われるかもしれませんが、ぜひとも発表会の参加についてはご連絡いただけるよう、改めてお願い申し上げる次第です。

ちなみに最近では発表会の前日くらいに、改めて発表会の案内を再送するとその時点で出欠連絡もらえる方もいらっしゃいます。リマインドとしてお役に立てば、くらいの位置付けではありますが、地味に効果あるので広報の方にはお勧めしつつ、「2回も送ってくるなよ」という記者の方がいらっしゃいましたらぜひご意見お寄せ下さい。

ニュースリリース配信代行

起業したばかりのスタートアップはメディアとのつながりも薄く、リリースは配信代行にお願いせざるを得ないことが多いのですが、正直これが一番の悲しいすれ違いではないかと思うほど、配信代行サービスのリリースは記者の方に読まれません。記者時代はもちろん広報になってからも「基本的に配信代行のメールは読まない」と断言する記者の方には多くお会いしてきました。

これも自分の記者時代からすると、こうした配信代行系のメールというのは、依頼した企業からすると大事な大事な1通なのですが、受け取る記者側は大変な数のリリースを配信代行サービスから受け取っています。これらサービスは「お金を払って依頼すれば配信できる」という側面から玉石混交であり、中には「読むに値しない」と言われてしまうようなリリースも多々存在する、というのは自分の記者時代にも感じるところはありました。

けれどこれまでメディアのつながりがないから、こうした配信代行を使わなければリリースを送ることもできない、そもそもPRに対しての理解が低く何をしていいかさっぱりわからないというスタートアップが多く存在、いやむしろ大半というのも事実です。つながりがなくたってコンタクト取る手法はいくらでもあるけれど、製品やサービスをまず出すことに注力しているスタートアップにとってPRがそこまで手が回るものでもないし意識も高くないというのもまた現実であり、そんな思いから以前にはこんなブログも書いたりしていました。

スタートアップにおけるニュースリリースの重要性とメディアへのアプローチについて – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2014/12/19/13868

とはいえ現実として「リリース配信代行は読まない」と考えている人がいるということは、広報の知識として受け止めておきましょう。一方、取捨選択の効率化として一定の理はあるものの、「読者の求める情報を提供する」という視点から考えれば「読まないリリースにもしかしたら有益な情報があるかもしれない」という可能性と、そしてそうした配信代行でなければ情報を発信できないステージにいるスタートアップがいるということも、現役記者の方には頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。

記事の事前確認

個別に取材いただいた記事の事前確認については記者や編集部によってスタンスは異なるものの、「事前確認はしません」という媒体があります。これも記者経験からすると、記事確認をお願いしたはいいものの、宣伝のような内容を押しつけられたり、せっかくインタビューで引き出したコメントを削除されてしまったり、挙げ句の果てには「いやそれ逆に日本語としておかしいだろ」みたいな謎修正を行われることも多々あり、さらには事前確認が全然戻ってこなくて掲載スケジュールが遅れる、なんて体験をすると、事前確認に対して否定的な気持ちになるのもわかります。

一方、広報の立場からすると、事前確認なしの記事はとても恐い。起承転結やストーリーを事前に設定し、想定問答集もあらかじめ用意できる発表会の記事であれば事前確認の必要もないのですが、個別インタビューなどは想定もしていないジャンルの話題だったり、言葉のニュアンスだったり、恥ずかしながら質問された数字や事実を間違って伝えているということも少なからずあります。しかも残念ながら取材いただいた方の勘違いやメモの間違いにより、こちらが伝えてもいない情報が記事に掲載されるなんてことも悲しいながらこれ現実だったりします。

配信代行の件でも触れましたが、記者がすべきは読者にとって有益で正しい情報を届けることであり、広報としてもそこに協力するという意味で「正しい情報」を補正するためにも事前確認という形で協力をしたい。もちろん前述の通り企業の要望を盛り込んでくるような校正は断固お断りすべきですし、そういう意味で「事実確認以外の修正は編集部判断、3日以内に返事がなければ掲載する」みたいな取り決めをかわした上でいいので、情報の精度を上げるという意味でも編集部への事前確認はお願いしたい所存です。

なお、弊社Cerevoの場合は前述の通り、事実確認以外の修正要望は一切行ないませんので、ぜひぜひ取材の際には事前確認もご検討ください。事前確認なしなら取材受けない、なんてことはしませんしそこは編集部の判断が優先ではありますが、「うちは事前確認しない方針です(キリッ」と言いつつ製品名すら間違ってるような記事を目にした時にはやり場の無い哀しみが生まれるという愚痴もちょっとだけこぼしておきます。

本当は5つくらい並べたかったのですがすでにボリュームが結構な量になっているので、以下は箇条書きにて。

  • 名刺交換した相手にリリース送る、は記者によってはいやがられる(でもそれが仕事だよねという話もある)
  • 「リリース送りました!」の確認電話も記者にはいやがられる(メール読めないとおもわれているのかな)
  • 明らかに日本語が残念な記事確認に対してどこまで手を入れるべきかという広報の葛藤
  • 「取材したいです!」と言われて話を聞いたら記事広告のご案内だったときどんな顔すればいいの
  • 非公開と明記した電話連絡先を掲載された結果大量の営業電話がかかってくるときの哀しみ

そしてこのままこのアドベントカレンダーが3日目で止まるのか、週末にも関わらず4日目を更新してくれる勇者がいるのか、ドキドキしながら次のバトンを空に放り投げてキャッチされるのを待ちたいと思います。

任天堂の最新ゲーム機「NX」こと「Nintendo Switch」が最高すぎた

こういうときのためにブログはじめたんだよなあ、と改めて思い返した、そんなNXの発表でした。思えばブログを始めたばかりの時も、Wiiの発表をニュース記事で淡々と書きつつ、夜には自分のブログで「任天堂SUGEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!」というブログを書き散らかしていたなあ。

NXについては、ある程度ゲーム業界に興味がある人、ゲームではなく業界に興味がある人であれば、任天堂がぽろぽろと流していた情報をキャッチすることで「据え置きと携帯を一体化する」というコンセプトは読み取れていたし、そこは驚きというより「ああやっぱりね」という感覚だった。

だけどもさすが任天堂はその上を行くと思わせたのがやはりあのコントローラ。動画を初めて見たときに思わず思考が止まってしまい、しばらくたって「あああ、そういうことか!」と一気に腑に落ちた感覚は、Wii PreviewでWiiリモコンを見たときの感覚に非常に近いかもしれない。

ゲームコンソールという戦場は非情なまでに激戦区で、任天堂が揺るぎない王座かと思いきやPS陣営があっさりと奪還したと思ったらまたWiiが浮上して、でも作った本人たちも理由がわからないままいつのまにかPS4がNo.1になったりと浮き沈みが激しい中で、実は大きな変化をまったく遂げてなかったのがコントローラでした。ボタンが増えたり、Wiiリモコンのようなアプローチがたまにあったとは言え、「十字キーとボタン」という組み合わせはファミコン時代から揺るぎない。先日某レビューで、PS4のボタンを「スタートボタン」と呼称しているのを見たり、知人とPS VRで遊んでいる時も、手元が見えない人への指示出しが「そこで○ボタン!」ではなく、「そこでAボタン!」とついつい言ってしまうのを目の当たりにすると、任天堂が作り上げたコントローラUIというのは未だに大きな存在なのだなと。

けれど実はよく考えると、コントローラはいつのまにか左右にアナログスティックが存在し、左には十字キー、右には4つのボタンが標準化されつつある。3DSですらNew 3DSは右側にアナログスティックが追加されたことで、据え置き、携帯機ともに「左右どちらにも十字キー」というのが当たり前になりつつある。

両側に十字キーがあり、さらにボタンが4つあるなら、それぞれ1つのコントローラになるじゃないか。冷静に考えれば割と当たり前の発想なんだけど、実際にそれを目の当たりにしたときの衝撃ときたら。あまりにゲームが身近すぎて当たり前になっていたからそういう発想に及ばなかったのかもしれないけれど、単にコントローラをワイヤレスにするのではなく、2つのコントローラに変化するという発想はまさに目から鱗。

思えばバンドブラザーズをプレイしたときに、左側の十字ボタンを右側の4つボタンと同じ役割として扱うのを見て「ああなるほど、十字ボタンだって只のボタンだし左右に違いは無いんだな」と気がつきながらも、それがこういうUIにまで変化できるところまで全然考えが及んでいなかった。単なるワイヤレスコントローラなら想像の範疇だったけど、まさかここで2コン制を持ち込むのかという点が今回の発表でもっとも感動したポイントといっても過言ではありません。

思えば今回のNX改めSwitchは、任天堂の歴代ハードの思いがこれでもかというほど詰め込まれている、というのは任天堂ファンの感情論かもしれないけれど、コントローラを2つ用意したという点は、「ゲームは友達とプレイするもの」というこだわりを貫き、初代はもちろんのこと、後継機かつ外付け式なのにコントローラを2つ付けたスーパーファミコンを彷彿とさせる。任天堂ファンからすると、64でついにコントローラが1つになってしまったことは、のちにゲームキューブがカートリッジを捨ててしまったときより哀しかったなあ。とはいえ歴代コントローラの中で最高傑作は他社ハードを含めたとしても64がダントツではあるのですが。

外出先ではモバイルで楽しみ、家に帰ってきたらドッキングして自宅のテレビで楽しむ、という合体機構は、無理矢理かもしれないけれどディスクシステムのように「ハードウェアを組み合わせて新たなる力を引き出す」という感を感じる(スーパーゲームボーイはゲームボーイを家でプレイするためのものなので、家では据え置き機の体験が「きっと」できるSwitchとは似て非なる感)。そして本体の両側にコントローラを装着するスタイルはまるでWii Uそのものなんだけど、Wii Uの課題であった「コントローラ重すぎだろ」問題も、両側のコントローラを外して別コントローラとして使えるところに、Wii Uのノウハウが詰まっている感覚がひしひしと受け取れる。

まだまだ詳細が見えないSwitchですが、動画を見ているとハードを持ち寄って複数人対戦もできるようなシチュエーションが見て取れる。そのサンプルとしてスプラトゥーンを持ってくるのが控えめに言って任天堂最高かよというところで、据え置きと携帯の良さをアピールするのにここまで最良のコンテンツがほかにあっただろうか。

そんなこんなで期待しかないNX改めSwitchですが、気になるのはWii Uで提唱し続けてきた2画面がプロモーションムービーには現れなかったところ。おそらく仕様的にはドックに設置した状態でテレビと本体の2画面がプレイできるのではないかと期待していますが、そのあたりは今後の情報に期待。Wii Uは2画面がダメだったのでは無くて、コントローラに画面付けても重いし見にくいし、というのが課題だったのであり、2画面自体は可能性がまだまだある世界なので、ぜひとも2画面は実装して欲しいところ。

あとは明らかに情報が隠されているスマートフォン、タブレット連携か。まさかのアップルイベントに宮本さんが登壇して話題を呼んだように、任天堂としてもスマートフォンやタブレットに本腰を入れていくという姿勢をアピールした今、Switchとスマートフォンがどう絡んでいくのかはまだまだお楽しみの要素であります。

いやー3月が楽しみだ!!!!!!!!!!!!

ひかり電話を導入している人が無線LANルータを買うときはルータ機能を簡単にオフにできる機種を選ぼう

タイトルでほぼ言い切った感ありますが、最近新しくルータを買ったのと、こういう相談たまに受けるので備忘録がてら。

無線LAN、いわゆるWi-Fiを家に導入するときに気をつけなければいけないのが、自宅のインターネット環境がすでにルータを導入しているかどうか。光ファイバにせよケーブルテレビにせよADSLにせよ、多くの人はNTTやケーブル会社などから機器をレンタルしていると思いますが、その機器がルータ機能を搭載している場合、さらに無線LANルータを導入すると、いわゆる「二重ルータ」問題が発生してしまい、宅外からアクセスするサービスがうまく使えなかったり、ネットがやたらと遅くなったりする場合があります。

二重ルータ確認方法
http://www.akakagemaru.info/port/tracert.html

とはいえレンタルで使っている機器だと、それがルータなのかONUなのかモデムなのかを判別するのはある程度知識が無いと難しいのですが、1つわかりやすいのがNTTのサービスを使っている場合、すでに導入済みの製品が「ひかり電話」に対応しているかどうか。ひかり電話対応機器は、その仕組み上レンタル機器もルータ機能が搭載されています。そこに新たに無線LANルータを買ってきて取り付けてしまうと、上記の通り二重ルータ状態になってしまい、せっかく高速な無線LANを導入しようと思ったのに速度が全然でないということにもなります。

なお、同じ電話サービスでも、CATVはケーブルテレビ回線を使った電話サービスだったり、IP電話でも電話専用のゲートウェイ機器があったりとややこしいため、取り扱い説明書をご確認ください。

で、すでに設置済みの機器がルータ機能を持っていた場合はどうすればいいかというと、購入する無線LAN側のルータ機能をオフにできる機種を選びましょう。大手メーカーのバッファローは、このルータ機能がオフにできる機種を一覧で紹介しています。ルータ機能をオフにした場合、その製品はブリッジとかアクセスポイント(AP)などと呼びます。

無線親機のルーター機能を使用しないでブリッジ(APモード)として使用する方法 – アンサー詳細 | BUFFALO バッファロー
http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/290

【追記】ルータは基本的にルータ機能をオフにできるのですが、設定画面でIPアドレスチェックして……、と、初心者にハードル高いものもあります。明示的にルータ機能をオフにできるメニューがあり、物理スイッチを切り替えるだけでいいモデルは初心者のハードルも低くてすむのでおすすめです。

今回うちで導入したのがこれ。11ac対応でそこそこ速く、接続クライアント数が多いものにしました。お値段だいたい1万円くらい。


BUFFALO 無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1300+450Mbps エアステーション ハイパワー Giga WXR-1750DHP

マニュアルにも「ルータ機能を停止する」設定がちゃんと記載されています。

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あとはマニュアルに従って本体をブリッジモードにするだけ。 物理スイッチの切り替えだけで変更できるのがとても手軽でありがたい。

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こちらは新ルータを導入してからのスピード。今までは11aでつないでいたのですが、実測でだいたい3倍くらいになりました。上が今までの11a、下が11ac対応の今回買ったルータです。

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最近はiPhoneを初めとしてスマートフォンも11ac対応が進みつつあるので、家の中の無線LANを高速化したいというニーズもちょくちょく耳にしますが、まずは家の中にすでにルータが存在するのかどうかを調べた上で、存在する場合はルータ機能をオフにできる機種を購入することをおすすめします。

Pokémon Go Plusを買ったらEXPがやたらと貯まるようになった

リリース初日から毎日起動していない日はないくらい細々とプレイしているPokémon Go。当初から楽しみにしていたPokémon Go Plusも発売日から前のめりで正座待機し、無事初回分でゲットできました。

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この週末Pokémon Go Plusを使っていた感想をつらつらと。ざっくりと感想まとめるなら、起動してない時でもEXPがやたら貯まる魔法のアイテム、といったところでしょうか。

ポケストップがガンガン取れる

検出頻度が高く、JR山手線に乗ってたら1駅の移動でも3回はゲットできる。自宅のそばにポケストップがあるなら、それもこまめに発見するのでおそろしい。昨日はずっと家にいたにもかかわらず、ほぼポケストップのみで800EXPくらい稼いでた。自宅からポケストップ見える人なら、家にいるときもずっと装着してるだけでかなりEXPかせげるのでは。

ポケモンはそれほどつかまらない

位置情報の関係で遠すぎるポケストップをつかんでしまう以外はミスのないポケストップに比べて、ポケモンはさほど捕まらない。体感で1/5くらいだろうか。ゲームバランスとしてはなかなか絶妙な設定といったところ。 本気でポケモンを捕まえたいときはその都度アプリを立ち上げて確認した方がよさげ。

アプリはバックグラウンドでも動作

裏でPokémon Goアプリが動いていれば、Facebookしてようがブラウザ立ち上げてようが電子書籍読んでようがPokémon Go Plusは反応する。むしろPokémon Goのアプリを立ち上げているとすぐつながらなくなるので、Plusを使うときはアプリを併用しないと割り切った方がよさそう。

ペアリングが一定時間で切れる

これも体感だけど数時間は持たずに一度は切れる感じ。アプリにはペアリングが切れたことが通知されるんだけど、Plusだけだとそれがちょっとわかりにくい。ペアリングしているときにボタンを押すと青、ペアリングできていないときは赤、みたいな機能が欲しいところ。

腕以外にも装着できる

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買う前は腕時計のイメージが強かったのですが、腕時計型のストラップのほか、クリップ型の背面も同梱されているので、ベルトやシャツに引っかけて使うことも。というかデフォルトはこのクリップ型背面が装着されているので、推奨されているのはこの使い方なのかもしれませんが。

全体的に、移動中や食事中などオフの時間にもEXPを稼げるのが嬉しい。特にスマホ1台体制の人は、常にPokémon Goを表示していないと徒歩距離もアイテムも稼げなかったのに対し、Pokémon Go Plusを使えばメールチェックしている間でもEXP稼げるようになるという、Pokémon Goだけしていればいいわけではないサラリーマンにとって救世主のようなアイテムだと思います。

あと、これがあれば本気でポケモン探す時以外はスマホを見なくて済むので、歩きスマホをかなり軽減できるのでは。買った本人はもちろん周囲も安心するアイテムかと思います。

問題は同じ色ばかりなので持っている人が集まると誰が誰だかわからないことかな……。背面にでもシール貼ってカスタマイズするのがよさそう。

残念ながら初回分はほぼ完売、いまAmazonで売っているのは転売により定価の3倍近い価格が着いているものばかりです。任天堂によれば11月には再発売するそうなのでもうちょっとだけ待つのもよさそう。

「Pokémon GO Plus(ポケモン ゴー プラス)」次回出荷に関するお知らせ|サポート情報|Nintendo
https://www.nintendo.co.jp/support/information/2016/0917.html

iPhone 5sの次はiPhone 7 Plusにしました

手持ちのiPhone 5sがこのタイミングでお亡くなりになり、6シリーズは全部スルーしたからそろそろ新しいモデルにしようかな、ということでiPhone 7 Plusを予約しました。

最初はイヤフォンジャックと小型さを取ってSEか、FeliCa対応を取って7か、を天秤にかけていたのですが、今後の可能性に期待をしてFeliCa対応を選択。ただ、Suicaなどの電子マネー周りはガラケーにまとめてるし、スマホに期待するFeliCaはスタバやマクドナルドの対応だったので、いますぐどうなるということより、今後iOSで面白いFeliCaの使い方が出てくるといいなあというくらい。

次に悩んだサイズですが、今までデカいデカいと否定しまくっていたPlusが、気がつくといまメインで使っているarrows NX F-02Hと対してサイズ感が変わらないことに気がついたことに加え、デュアルレンズで光学2倍ズームできるところに期待してPlusに。スマホがどんなに画質よくなっても光学ズームないから写真はコンデジ派だった自分にとって、2倍とはいえ光学ズームというのはなかなかに魅力的でした。

カラバリについては5sで初めてゴールドを体験したけど、正直ケースつけたらほとんど背面気にならないし、それより前面が白の方が嬉しいということで今回もゴールドに。やはり新色は人気らしく、ジェットブラック選んだ人は納期が結構遅くなるとのことで、色より早く手に入る方がいいかな。

Apple Watchについては初代があるのでスルー。FeliCa対応はおもしろいけど、左腕つけたら改札通るの大変じゃん以上に、あれだけバッテリーが持たないハードにSuicaは預けられないなあと。複数の端末に同じアカウントを設定できるのならいざしらず、Suicaは1端末1アカウントなので、Apple Watch死んだら最後は辛いなあ。バッテリー充電もあの特殊充電ケーブルのままだとするなら取り扱いも面倒だし。

まあApple Watchはそのうち新モデル試すかもだけど、ひとまずは初日にゲットできそうなiPhone 7 Plusを愛でて遊びたいところ。なによりPokémon Go専用機と化していたiPhoneがいなくなってスマホ1台体制だと、Pokémon Goのレベルが全然上がらなくなることがわかったので、今週末くらいからまたPokémon Goもしっかり取り組んでいきたいところです。

Pokémon GOのお供に最適! バッグごと充電も給電もできるバッテリー取り出し不要「UPQ Bag」買いました

先日、発売前にちょっとばかり体験させていただいたUPQ Bag。

背負いながら充電もできてパソコンも取り出せる「UPQ Bag」のminiモデルを一足早く試用してみた – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2016/06/16/14842

ほんの短い時間ではあったものの、バックルから充電できる便利さ、バッグの側面から取り出せる取り回しの良さ、そしてminiサイズなら 13,800円というお手頃価格も手伝い、実際に購入してみました。

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概要としては以前のレビューでも紹介した通り、バッグの中に2本のUSBケーブルが仕込まれています。

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で、このケーブルがバッグの肩がけ部分を経由してバックルまで通っており、鞄の中にモバイルバッテリーを仕込んでおくことで、鞄からバッテリーを取り出すことなく手軽にスマートフォンを充電できる、という仕組み。

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と、ここまでは買う前から知っていたのですが、購入してから気がついたのがこちらの機能。

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本体には両端がオスのUSB、片端がMicro USBがもう片方がメスのUSBというケーブルが2種類付属。UPQ Bagは2つのUSB端子がありますが、このケーブルを使うことで片方の端子は充電ではなく給電に利用できる。つまりバッグの中にあるバッテリーを毎回取り出すことなく、バッグにいれたまま充電できるのです。

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接続構成はこんな感じ。下の場合、Rはそのままスマートフォンを充電する端子に、L側はメス−オスの端子を使って、バッテリーを充電する側の端子に接続します。L側を充電に使いたければ端子の構成を逆にするだけ。

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両端がオスのケーブルはバックル側に装着。

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あとはバックル側のケーブルを充電器に装着するだけ。わかりにくいですがバッテリーの青ランプが点灯しており、しっかり充電されているのが確認できます。

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バッテリーはバッグのポケットにいれておきます。本体サイズが大きいバッグだと蓋の部分にあるポケットには入りきらず落ちてくるので、鞄の中に収容するのがおすすめ。

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そしてこのバッグから直接充電できる仕組みが、バッテリー消費の激しいPokémon GOのプレイにとても相性がいい。もちろん、普通のバッグでもバッテリー取り出すだけで充電できるのですが、いちいちバッグから取り出さずに背負ったまま充電できて手数を減らせるのがいい。いわゆる「nクリックを1クリック」理論ですね。

先日もこのバッグで1日Pokémon GOをしまくってみましたが、バッテリーがおそろしいほどゴリゴリ無くなっていくPokémon GOでも、残りのバッテリーを心配することなくポケモン探しの旅に出られます。

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とはいえこのままだとどちらの端子が充電か給電かわからなくなりそう。背負っている時であればいいのですが、バッグを下ろしたときに充電することも結構あるので、ぱっと見でどっちが充電か給電かわかったほうがいい。ということでこんなシールを用意してみました。

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このシールを充電側は下向き、給電側は上向きで、それぞれ色を変えて貼ってみました。クリアタイプなのでちょっと視認性が低く、シールはまた別途買い直そうかなとは思いますが、バッグを背負った状態でも目視でシールを確認できるので、これで端子の間違えは防げそう。

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充電用のケーブルはサイドのポケットにいれておくと、バッグを背負ったまま取り出せて便利です。

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バッテリーは前回も書いたのですが、ボタンを押して充電タイプではなく、USBでスマートフォンとつないだらすぐに充電するタイプがおすすめ。自分はAnkerの2万mAh超えバッテリー使ってます。iPhoneくらいのバッテリーなら1日歩き回ってもほぼ心配いらないくらいの大容量。


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また、給電用のケーブルは同梱されているものだとやや短く、便利に充電するには長めのもののほうが取り回しやすそう。とりあえず両端がオスで1mのケーブルを購入してみました。


サンワサプライ 両面挿せるUSBケーブル 1m A-Aタイプ ブラック KU-RAA1

スマートフォンを接続するケーブルも、バックルに接続した状態で取り回すには1mくらいのケーブルが便利。このくらい長さがあると充電したままポケットに突っ込むこともできます。


Yellowknife Apple認証 micro-usb/lightning 2in1 USB 充電ケーブル コイルスプリング 絡み防止 ホワイト 1m

収容や取り出し面でも結構便利なUPQ Bagですが、このバッテリー機能はPokémon GOユーザーにとってとても相性のよい機能。バッグを背負って活動することそのものがポケモンを追体験している感もあり、ポケモンゲット感をより楽しんだりもできますので、興味ある人はお試し下さいませ。

UPQ Bag | 株式会社UPQ(アップ・キュー)
http://upq.me/jp/upq_bag/

au系iPhone 5sのMVNO運用で1x表示が続く問題はネットワーク設定のリセットで直った

MNPを駆使し、端末代込み月額3000円以下で手に入れたiPhone 5s。

ドコモからauへMNPして月額3,000円以下のiPhone 5sをゲット – カイ士伝
https://bloggingfrom.tv/wp/2014/02/04/12169

なんだかんだと愛用してきたものの、2年を過ぎると月額料金が大幅に跳ね上がるのでこのタイミングで解約、同じau回線を使うUQ mobileのSIMを装着して運用していました。

UQコミュニケーションズ|UQ WiMAX,UQ mobile|超高速モバイルインターネットのWiMAX2+,格安スマホ,格安SIM
http://www.uqwimax.jp/

ただこれがどうにも調子悪い。そもそも当初は公式にUQ mobileが対応しておらず、非公式のプロファイルを使っていたのですが、その後UQ mobileの公式プロファイルに入れ替えても通信速度表示が「1x」状態で固まってしまう状態が頻発。1xは理論値の最高通信速度が144kbps、実効速度はそれより下ということで、ほとんどまともに使えない状況が続いていました。

あくまでサブ機なのでまあいいかと思ってましたが、さすがに1xは辛すぎる……、ということでネットを調べてみたら、どうやらネットワーク設定をリセットすると4Gで安定するという事例があるとのこと。

実際に設定画面から「ネットワーク設定をリセット」を選択すると、本当に4Gで固定されるようになりました。ここ数日使っていて一度も1xになるのを見たことがありません。これは嬉しい!

どういう仕組みかわからないのですが手順はこんなかんじ。

  • 設定アプリの「一般」「プロファイル」からインストール済みのプロファイルを削除
  • UQ mobileのWebサイトからプロファイルをインストール
  • 設定アプリの「一般」「リセット」から「ネットワーク設定をリセット」を選択
  • プロファイルは削除されずそのまま4G通信が可能に

あくまで個人の環境下であり、この通りにすると必ず1x地獄から抜け出せる保証はありませんが、同様にau系iPhoneで1xをずっとつかんでいる人はお試しを。また、これをもって「かならず4Gでつながる」わけではないので、あくまで自己責任でお試し下さい。

とはいえ家に眠っているキャリア系iPhone 5sがMVNOでそのまま運用できるのはありがたい。テザリングだけはauの仕様によってMVNOでは使えないのですが、それでも月額980円で3GBはサブ端末としては十分な容量。次のiPhoneが出るまでは5sでしのぎたいと思います。

新生Xperiaが求める「Performance」とは何なのか。2016年夏モデル「Xperia X Performance」レビュー

【PR】この記事は、Xperia(TM)アンバサダーレビューです。

NTTドコモ、au、そしてソフトバンクの3キャリアから2016年夏モデルとして発売されたXperiaシリーズの最新モデル「Xperia X Performance」、今期も記事広告としてレビューすることとなりました。

Xperia X Performance
Xperia X Performance

これまで製品名に「Z」を付けたブランドを展開してきたXperiaですが、前モデル「Xperia Z5」シリーズでXperiaのZブランドは終了。本製品からは新たなアルファベットとして「X」が採用され、本製品から「Xperia X」シリーズとしての展開が始まります

なお、国内のXperia Xシリーズは今回レビューする「Xperia X Performance」のみですが、ワールドワイドではXperia X Performanceよりも若干スペックを抑えた「Xperia X」、廉価版の「Xperia XA」と3モデルがラインアップされており、「Xperia X Performance」は3モデルの中でもっともハイスペックな端末、という位置付けになります。

ブランド一新で本体デザインも丸みを帯びた形状にリニューアル。スペックは前モデル「Z5」をほぼ踏襲

新シリーズの第1弾となったXperia X PerformanceとZシリーズとの違いはなんといってもその外観。直方体の尖ったデザインだったZシリーズに対して、Xperia X Performanceは端末の四隅が丸くカーブしており、全体的に柔らかな印象を与えるデザインに。手に持った時にも手のひらに当たる部分が丸みを帯びたことで持ちやすくなりました。

角が丸くなり持ちやすいデザインに
角が丸くなり持ちやすいデザインに

本体サイズ自体は前モデル「Z5」の約146×72×7.3mmと比べて、Xperia X Performanceは約144×71×8.6mmと、縦横が数mm小さくなった代わりに厚みが1.3mm増え、重量もZ5の約154gから約165gと11g重くなりました。約10gの重量増加は結構な影響で、見た目が柔らかく軽めになったぶん、手に持つと見た目以上の重さを感じます。Xperia X Performanceではバックパネル素材にメタルを採用したとのことで、それが重量増に影響しているのでしょう。

バックパネルはメタル素材。下部のみ電波の関係で樹脂素材を採用
バックパネルはメタル素材。国内モデルは下部のみ電波の関係で樹脂素材を採用

ただ、個人的には重さはさほど気にならず、どちらかというと片手で取り回せる本体サイズかどうかのほうが重要なので、手にした時にディスプレイの反対側へギリギリ手が届くサイズのXperia X Performanceは十分に許容範囲内。現在メイン機として使っている「arrows NX F-02H」は縦幅が154mm、横幅が75mmと、Xperia X Performanceよりも縦横ともに一回り大きいこともあり、片手でしっかり使い回せるくらいのコンパクトサイズはいいな、と改めて思いました。

現在のメイン機「arrows NX F-02H」とのサイズ比較。Xperia X Performanceのコンパクトさが際立つ
現在のメイン機「arrows NX F-02H」とのサイズ比較。Xperia X Performanceのコンパクトさが際立つ

スペック面ではCPUに最新のSnapdragon 820を搭載し、メモリは3GB、内蔵ストレージは32GB。Galaxy S7 edgeなどメモリを4GB搭載するモデルも一部にはありますが、メモリは3GBもあれば十分すぎるほどハイスペックで、通常利用には不満を感じないレベル。モニター期間中はXperia X Performanceをメイン端末としてゴリゴリ使っていたのですが、サイトやアプリでもたつくことはほとんどなく、快適に利用できました。

通信速度の高速化もXperia X Performanceの特徴。具体的な最高速度はキャリアごとに異なりますが、今回レビューするNTTドコモ版「SO-04H」の場合、NTTドコモが6月に開始する下り375Mbpsのサービスに対応。前モデルのZ5が最大225Mbpsだったのに対し大幅に高速化されました。

受信時最大375Mbps※2※3の高速通信が新しくスタート!
新しいキャリアアグリゲーションの組み合わせにより受信時最大速度375Mbpsを実現します。

PREMIUM 4G(TM) 〜LTEは次のステージへ〜 | エリア | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/premium_4g/

フロントカメラも大幅にスペックアップ。背面のメインカメラが前モデル「Z5」と同じ約2,300万画素ながら、フロントカメラはZ5の約500万画素から約1,320万画素と大幅に高画質化。さらに詳細は後述しますがカメラのインターフェイスも大幅に変更されております。

インカメラは1,320万画素に高画質化
フロントカメラは1,320万画素に高画質化

と、細かいところは向上しているものの、全体的なスペックは前モデルのZ5をほぼほぼ踏襲。ざっくりとまとめるならば本体デザインのほか、CPUと 通信速度の向上、フロントカメラの画素数アップが前モデル「Z5」と比較したXperia X Performanceのスペックアップ部分ということになります。

カメラのインターフェイスも大幅リニューアル。起動速度が高速化した一方4K動画は非対応に

新生Xシリーズでリニューアルされたスペックや機能の中でも大きな変化を遂げたのがカメラ周りで、前述の通りインターフェイスが一新されました。これまでのZシリーズでは右側にボタンが集約され、ビデオなどカメラモードの変更は画面をタッチして切り替えていたのに対し、Xperia X Performanceは画面をスライドすることでカメラモードを変更するというiPhoneライクなインターフェイスになりました。なお、前モデルのZ5もAndroid 6.0アップデートにより、カメラのUIは同様のスライド型にリニューアルされています。

Xperia X Performanceのカメラ画面。縦にスライドしてカメラモード、横にスライドしてインカメラとの切り替え
Xperia X Performanceのカメラ画面。縦にスライドしてカメラモード、横にスライドしてフロントカメラとの切り替え
前モデル「Xperia Z5 Premium」のカメラ画面。動画や静止画などのカメラモードはボタンをタッチして切り換えるタイプ
前モデル「Xperia Z5 Premium」のカメラ画面。動画や静止画などのカメラモードはボタンをタッチして切り換えるタイプ

起動の高速化も特徴の1つで、カメラキーの長押し起動から撮影まで最短0.6秒というXperiaシリーズ最速を公称。オートフォーカスも約0.03秒と、カメラの高速化がXperia X Performanceの特徴の1つです。これが実際に使ってみるととにかく早い。スリープ状態からでもカメラボタンを長押しするだけでサクっと起動するので、ポケットから取り出す時にカメラボタンを押しておけば、撮りたい時にはすでにカメラが起動していてすぐに写真を撮れる。カメラの利用頻度が高い人にはこの高速化は重宝しそう。

カメラボタン長押しで瞬時に起動
カメラボタン長押しで瞬時に起動

カメラの画質は最大23メガピクセルで、画面サイズは16:9と4:3でそれぞれ2種類ずつ。もう少し数があってもと思いつつも、4:3と16:9がそれぞれ同じ数あるというのはいいバランスです。

カメラの画質設定は4種類
カメラの画質設定は4種類

一方、動画撮影は最大でフルHDまでとなり、4Kの動画撮影はできなくなりました。4K撮影は起動時に「本体温度が上がるとカメラを終了することがある」というアラートが表示されるほど高いスペックが求められる機能でもあり、本体が温度上昇して使えなくなってしまうよりは一般向けにわかりやすくざっくり取り払ってしまったということなのでしょう。

動画撮影は最大フルHDとなり4Kは非対応
動画撮影は最大フルHDとなり4Kは非対応

個人的にも4Kはオーバースペックだと思いつつ、昔はVGA画質のカメラで満足していたけど今見ると画質が残念、という経験もあるだけに、撮れる画質は高いに超したことはない。また、今までも4K動画は高い負荷がかかることを割り切って短い時間だけ使うようにしていたので、一切使えなくなってしまったのはちょっと残念なところ。前モデルのZ5で搭載されていた、4K動画を静止画として切り出す「撮り逃し機能」も便利だったのですが、一般の人が使う分にはオーバースペックすぎる機能だった、というところでしょうか。

ただ、4K動画撮影が完全にできない、というだけではなく、サードーパーティーのアプリをインストールすれば4K動画を撮影することは可能です。Google Playで「カメラ 4K」で検索して見つけたOpen Cameraというアプリを使ったところ、4Kでの動画撮影が可能でした。ちなみにフレームレートは30fpsまでなので、それ以上に切り換えると動画そのものが撮影できませんのでご注意を。

Open Cameraの解像度設定
Open Cameraの解像度設定

こちらは実際にOpen Cameraの4K設定で撮影してみた動画。歯車アイコンの設定で4Kに切り換えられることがおわかりでしょうか。

4K非搭載の理由についてはITmediaの記事によれば下記の考えからだそうですが。

Xシリーズでは「速く正確に撮影できること」を最優先に考えからだという。その結果、先読みAFや高速起動を導入し、4K動画の撮影機能は過去の利用動向も踏まえて外したそうだ。

Mobile World Congress 2016:「Xperia X Performance」は買いなのか???Zシリーズと比較しながら考える – ITmedia Mobile
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1602/25/news138.html

4K動画は確かにハイスペックではあるものの使いどころもあるし画質面での魅力も大きいだけに、プリインストールではなくアドオンの形で提供するなどの方法もあったのかなと。ソニーのカメラはアドオンでいろいろと機能を追加できるだけに、今後のアップデートで4Kカメラが追加投入されるといいな、と期待したいところです。

4K話が長くなってしまいましたが実際のカメラの使い勝手を。新たに採用したスライドでのカメラモード切り替えは、ボタンを押しての切り替えよりも直感的で使いやすい。今までは意識してボタンを押して切り換えていたのが、画面をさっと撫でるだけで好きなモードに変更できるのは明らかに使いやすいです。ただし画面をフリックしただけでモードが切り替わるため、思っていないところでモードが切り替わってしまうこともあるので使い方にはちょっと注意が必要です。

また、オートフォーカスが非常に高速なのは嬉しい反面、写真のプレビュー表示時間も非常に短いため、撮影があっというまに終ってしまってどんな写真が撮れたのかがちょっとわかりにくいというところも。何枚か撮ってみたらそのうち数枚はピントが別のところにあってボケボケの仕上がり、ということもあったので、シャッターが切れる前後の瞬間はもうちょっと間があったほうが結果としては使いやすいのかなと感じました。

と、細かいところで気になる部分はあるものの、写真の仕上がりはさすがのXperiaシリーズ。オート設定にしておくだけでシーンを判別して適切なモードで撮影してくれるので、余計なことを気にせずシャッターを押すだけでいいのが手軽で嬉しい。カメラにこだわりのあるXperiaシリーズだけに写真機能そのものは大満足です。

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通常カメラが苦手なシーンもうまいこと処理してくれます。下の写真は逆光でかなりまぶしい場面だったのですが、うまく補正して見やすい写真になりました。

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こちらは逆に、室内の照明がキャンドル中心という非常に暗いお店の中だったのですが、高感度でしっかり撮影できました。左上に指が入ってしまったのはご愛敬ということで。

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高速で起動して使いたいときにさっと撮影でき、余計なことを考えずシャッターを切るだけでいい写真が撮れる。Xperiaはカメラ機能が大きな魅力の1つですが、今回もその名に恥じない仕上がり。4K非対応は残念ではあるものの、アプリを別途入れれば使うことはできるので、どうしても4Kがないと困る! という人も運用でなんとかなりそう。スマートフォンの機能の中でカメラ機能を重視する人にも満足行く充実のカメラ機能です。

指紋認証を兼ねる電源ボタンや充実の音楽機能、長寿命化を図ったバッテリーなど多彩な使いやすい機能

カメラ機能に引き続いて本体インターフェイスやその他の機能を。本体は右側面に電源ボタン、音量ボタン、カメラボタンとボタン類が集約されており、左側面にmicroSDとnanoSIMのカードスロットを搭載しています。

本体右側面
本体右側面

電源ボタンはZ5シリーズから採用された指紋認証センサーを兼ねており、電源ボタンを指で触れるだけで簡単にロックを解除できます。認識精度も非常に高く、電源ボタンが指紋認証を兼ねることで、まるで本体をロックしていないかのようにさっと本体をロック解除できるのが手軽です。

電源ボタンを押すだけでロック解除できる指紋認証センサー
電源ボタンを押すだけでロック解除できる指紋認証センサー

左側面のカードスロットはピンで差し込むタイプではなく、横の小さい穴を使って引っ張り出す仕組み。ピン型だとピンが手元に無いとき開けるのが結構面倒なので、こうやって指だけで開けられる仕組みは地味に嬉しい。

取り出しやすいカードスロット
取り出しやすいカードスロット

底面のMicro USBポートは、Xperia Z4シリーズから引き続き防水キャップレス仕様。外出中などUSB経由で充電する機会が多い身としては、キャップを開くことなくさっと充電できるUSB キャップレスがありがたい。キャップは何度も開閉しているとどんどんへたってしまってしっかり閉じにくくもなりやすいですしね。

充電回数が多いユーザーに嬉しい防水USBキャップレス
充電回数が多いユーザーに嬉しい防水USBキャップレス

写真機能の次に気になるバッテリーの持ちですが、1日普通に使う分にはほぼ問題なし。バッテリー容量は2,570mAhと、さほど大きい数値ではないものの、画面サイズがフルHDクラスということもあってか、1日中がっつり使っても家に帰るまでは十分にバッテリーが残っています。Xperiaシリーズは待受け時間を長時間化するSTAMINAモードを搭載していますが、今のところはSTAMINAモードを使わずに済んでいるので、いざというときにSTAMINAモードを組み合わせれば心配はなさそう。

バッテリーをより長持ちさせるSTAMINAモード
バッテリーをより長持ちさせるSTAMINAモード

また、Xperia X Performanceでは、Qnovo社と共同開発したという充電の最適化技術を新たに搭載。バッテリーの状況に応じて最適な充電を行なうことでバッテリーの長寿命化を図るという機能で、使って数週間でその価値がわかるものではないのですが、長い間使うスマートフォンに搭載されている機能としては嬉しいところ。

Qnovo社(米国・カリフォルニア州)と共同開発した充電の最適化技術を世界ではじめて*2スマートフォンに導入。バッテリーの状態に応じて最適な充電を行うことで最大約2倍*1の長寿命化を実現し、2年使っても劣化しにくくなっています。

Xperia X Performance SO-04H | パフォーマンス | ソニーモバイルコミュニケーションズ
http://www.sonymobile.co.jp/xperia/docomo/so-04h/performance.html

音楽機能もXperiaシリーズの特徴の1つで、ハイレゾやデジタルノイズキャンセリング、圧縮音源をハイレゾ相当に高音質化するというDSEE HX、Bluetoothでの高音質化を図るLDACなど、音質を高める機能を多数搭載。Walkmanブランドでこそなくなりましたが、スマートフォンの音楽機能を重視する人にはやはりXperiaシリーズは魅力的な機能が多数搭載されています。

音楽を高音質で楽しむ機能を多数搭載
音楽を高音質で楽しむ機能を多数搭載

個人的にいいなと思うのが本体のスピーカー。Xperia X Performanceは横置き時の左右にスピーカーに搭載しており、イヤフォンを使わず本体のみで音を再生したときにも臨場感のある音を再生できます。あまり音にこだわりがあるほうではないので、イヤフォン経由の音ならほどほどで満足なのですが、本体スピーカーはさすがに音の善し悪しがはっきりわかりやすいだけについ気になってしまうところ。その点、Xperia X Performanceのスピーカー音質は音量を大きめにしても十分な音質なので、自宅で手軽に動画を楽しむのにはぴったり。液晶も美しく視野角が広いので、寝っ転がりながら動画を見るのに重宝します。

高音質のステレオスピーカーで動画もイヤフォンなしで十分な臨場感
高音質のステレオスピーカーで動画もイヤフォンなしで十分な臨場感

誰もが満足する「Performance」を追求した新生Xperia。ハイスペックと使いやすさのバランスが取れた1台

Z4では6.9mmまで薄さを追求し、Z5 Premiumでは前代未聞の4Kディスプレイを採用するなど「尖った」アプローチの続いていたXperiaシリーズですが、今回レビューしたXperia X Performanceはそうした「尖った部分」は控えめ。CPUこそ最新のSnapdragon 820を搭載していますが、ディスプレイはWQHD(2560×1440ドット)解像度の製品も増える中でフルHD(1,920×1,080ドット)のディスプレイを採用。メモリ3GBも十分にハイスペックながら他機種が4GBを搭載しているのと比べると最高スペックではないですし、本エントリーでも触れたとおりカメラも4K動画が利用できなくなるなど、今までハイスペックを追求してきたXperiaシリーズからすると全体的に機能は控えめになっている感があります。

ただし、実際にこのレビューのためにXperia X Performanceを数週間使ってみたけれど、使い勝手には不満がほとんどなく、十分に使いやすい端末でした。ブラウザやアプリはサクサク動き、カメラも使いたいときにさっと起動する。ここ最近のハイスペック端末では本体が高熱になって端末の動作が制限されることが当たり前になっていますが、Xperia X Performanceはいまのところ高熱の制限を受けたこともありません。

この端末が「Performance」を名乗るのは、まさにこのバランスの良さなのかもしれない、というのがここしばらくこの端末を使ってみての感想です。これまでXperiaの製品名に採用されていた「Ultra」「Premium」といった単語に比べると、「Performance」という単語そのものは決して高性能を示すものではありません。むしろ日本語なら「コストパフォーマンスがいい」など、バランスのよいものを評する際にしばしば使われます。

4K動画も便利だけれど、それで端末が熱暴走して使えなくなっても仕方がない。ディスプレイ解像度が高ければ画面はきれいだけれど、その分消費電力も多くなる。スペックを追求しすぎるあまり、肝心の使い勝手が犠牲になる端末はこれまでいくつも見てきましたが、「Performance」を名乗るこの端末においては、スペックと使いやすさのバランスこそが最も追求された端末なのだと感じました。

これまで使われていた「Z」は、アルファベットの最後ということもあり「究極」「最後」という意味が込められることが多い文字でした。それに対してXは、数学の方程式で未知の数に用いられる文字です。Xperia X Performanceは究極を追い求めるよりも、スマートフォンを手にする未知の誰かにとって、最適なパフォーマンスを追求する、そんな気持ちがこの製品名に込められているのかもしれません。

背負いながら充電もできてパソコンも取り出せる「UPQ Bag」のminiモデルを一足早く試用してみた

私が働いているCerevoがお手伝いをしている家電ブランド「UPQ」が、2月に製品発表を行なったUSBバックル付きバックパック「UPQ Bag BP01」の発売日を発表。しかもone more thingとばかりに、一回りコンパクトなminiサイズのバッグ「UPQ Bag BP02 mini」まで合わせて発表されました。

背負ったままスマホも充電可能な、USBバックルつきバックパック『UPQ Bag BP01』『UPQ Bag BP02 mini』の予約受付を6月2日よりDMM.make STOREにて開始発売日の6月27日には、DMM.make AKIBAにて製品体験&即売会を実施 | 株式会社UPQ(アップ・キュー)
http://upq.me/jp/news/20160602/

現在自分で使っている鞄は肩掛け型のバッグで、これはこれで気に入ってはいるものの、中に入っている機材が重いと途端に肩が疲れるという悩みを抱えていたことに加え、最近自転車に乗る機会が増えたことを考えると両肩で背負うリュックタイプの鞄も欲しいな……、と思っていた自分にとって、UPQ Bagは発表時から気になる存在でした。

とはいえ、11インチクラスの小型PCを好む自分にはちょっとサイズが大きすぎるのが難点で、もうちょい小さいサイズがあったらいいのにな……、と期待していたらまさに期待通りのワンサイズ小さい「UPQ Bag BP02 mini」が発表に。この大きさなら通常利用でもちょうどよさそう! と気になり度が増してしまい、お仕事でつきあいのある立場を利用して短時間ですが製品をお借りし、使い勝手をいろいろと試してみました。

なお、今回試用させていただいたのは発売前の試作品とのことで、基本的な仕様はほとんどかわりませんが、細かな点で製品版とは異なる部分もあることをあらかじめご了承ください。

前置きはこのくらいにして本題へ。こちらがUPQ Bag BP02 mini。中に何も入っていない状態で自立するスクエアなデザインです。背面には薄くUPQのロゴが入っているのですが、ぱっと見はそこまでわかりません。

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背負ったときの左側後方側面は、鞄のふたと側面ポケットの2種類程度というシンプルな作り。

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一方、反対側の右側側面はファスナーがいっぱい。後述しますがこの左側面こそがUPQ Bagの魅力たる部分です。

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サイズ感を知りたいという声をいただいていたので、社内の女性スタッフに協力していただきました。こちらはまだUPQ Bagを背負っていないオフ状態。

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そしてこちらがUPQ Bag BP02 miniを背負ったところ。miniサイズだと女性が背負ってもそこまで大きさを感じない程度のコンパクトさです。

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鞄をあけたところにはUSBケーブルがにょきっと2本伸びています。このUSBケーブルがUPQ Bagシリーズの重要なポイント。

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このUSBケーブルは左右それぞれのショルダーストラップを通ってバックル部分のUSBポートにつながっています。つまり、鞄の中にバッテリーを仕込んでおけば、鞄を開けることなくバックルを通じて充電ができる、という仕組み。

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鞄を開けた蓋の部分にはポケットがあり、そこに長めのモバイルバッテリーを仕込めます。今回は20,100mAhの大容量モバイルバッテリーとして、Anker PowerCore 20100を入れて見ました。若干ポケットから外に出るサイズなのですが、鞄の中にもポケットがあるのでモバイルバッテリーはそっちに仕込んでもいいかも。

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実際にバックル経由で充電してみました。わかりにくいですがNexus 7には「充電中」の文字が表示されています。鞄をわざわざ開ける手間を減らすためにも、USBケーブルが接続されるとすぐに充電が始まるタイプのモバイルバッテリーがUPQ Bagには相性がよさそう。

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もう1つの特徴がノートパソコンの収容方法。UPQ Bagを開けると背中側にノートパソコンを収容するエリアがあります。

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愛用のVAIO S11を鞄にいれたところ。11インチクラスならすっぽり、13インチでも十分収まるくらいのサイズ感です。

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パソコンを収容した状態でUPQ Bagをひっくり返して右側面を上に。実際の動作としては左側の方掛けを外し、鞄を横にして胸の前に持ってくるイメージですね。

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この状態で右側面の一番下にあるファスナーを開くと、ノートパソコンがひょっこり登場。このファスナーは背中側のパソコン収容エリアとつながっていて、ここからパソコンを取り出せるのです。

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実際に取り出してみたところ。取り出すにはノートパソコンを90度回転して縦方向にする必要はあるものの、バッグの片側だけを外して横に回した状態からさっとノートパソコンを取り出せるのが便利。

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13インチも気になる! という要望をいただいていたので、MacBook Air 13インチでも実験。13インチだとパソコン収容エリアから若干はみ出ますが、鞄の蓋を閉じる分に支障はありません。

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13インチだとさすがに横からは若干取り出しにくいかな……と思ってましたが、問題なく取り出せました。さすがに15インチだともう1つ上のサイズの「UPQ Bag BP01」のほうがよさそうですが、13インチをコンパクトに持ち歩きたい! という用途であればUPQ Bag BP02 miniのほうが取り回しやすそう。

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もう一度右側面に戻り、今度は中央のファスナーを開きます。

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ここはバッグの中をそのまま開けるので、カメラなどのガジェット類をさっと取り出せる。カメラ用リュックで時折見られる作りですが、これもバッグを下ろして蓋を開けて中を取り出す、という手間を考えると、この横から取り出せる仕組みも地味に便利。これ想像以上に使いやすいな……。

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あくまで短い時間での試用でしたが、気になっていた機能は一通り試せて満足。バッテリーを仕込みつつ横からパソコンやカメラを簡単に取り出せる機能と、これで13,800円というお手軽価格が魅力的なので、これは発売日に合わせて購入しようかなと思います。

問題は何色にするかだなー。

なお、6月27日には両サイズともにその場で試用できる体験会が開催されるそうなので、ブログをお持ちで興味ある方は応募してみて下さい。私ももうちょっといろいろ試してみたいので当日はお手伝いがてら体験会に参加してみたいと思います。

【6/27限定20名】UPQ新製品バックパック「UPQ Bag」メディア&ブロガー向け体験・即売会
https://docs.google.com/forms/d/1pe_f64tfaOJemfFpTd2A5_cLnUHMIaAMa9hiKXJQYAI/viewform

大好きなスターフォックスシリーズの最新作「スターフォックス ゼロ」が期待に反する仕上がりだった

子供の頃から大好きなシリーズだったので発売前から相当楽しみにしており、ゴールデンウィークはこのゲームに費やす! と決めていたのですが、予想に反して暇なゴールデンウィークになりそうです。

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スターフォックス ゼロは任天堂の人気シューティング「スターフォックス」シリーズの最新作。

スターフォックス ゼロ | Wii U | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/wiiu/afxj/

初代のスーパーファミコン版は非常に簡素なポリゴンデザインのシューティングだったにも関わらず、思わず体が動いてしまう臨場感にのめり込み、当時はひたすら夢中のプレイしたものです。

今回のゼロは完全新作というわけではなく、基本的には64時代の「スターフォックス64」がベースになってはいるものの、敵キャラやルートは一新されており、自機のアーウィンもマクロスでいうガウォーク形態のような新しいモードを搭載するなど、ほぼ完全新作と言っていい作りになっています。

スターフォックスファンとしては非常に楽しみにしていた作品だったのですが、実際にプレイしたらその期待は見事に裏切られました。見た目はスターフォックスなんだけど、中身はまるで別のゲームになっています。

それは任天堂がたまにやりがちな「プレイのおしつけ」にあります。例えば以下はテレビに映っているメイン画面。スターフォックス経験者なら「あれ?」と不思議に思うかもしれません。なぜなら画面内に自分が操作しているアーウィンがいないからです。

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この場合、操作はGamePad側のコックピットを見て操作することになります。ここでは一切アーウィンが移らないファーストパーソンビューなので、スターフォックスというよりもスターラスターな感じ。

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全編に渡り、移動中のメイン画面と照準を合わせるGamePad画面を交互に見なければいけないシーンが多く、純粋に空の旅を楽しめない。しかも「GamePad画面を見ると便利だよ」ではなく、ステージによっては完全にGamePadを見ないと操作すらおぼつかない。サードパーソンビューで飛ぶアーウィンを後ろからコントロールする爽快感が好きだったファンにとっては、いちいち視点を切り替えなければならないストレスに加えて、コックピットで見るスターフォックスは完全に別物。今までのスターフォックスが好きだった人にはとても辛い仕様になっていました。

今回はあの宮本さんが本格的にディレクター参入したというので期待していたのですが、この「GamePadを使った遊びを強制する感」はどうにもしっくりこない。これがスターフォックスではない別のゲームだったらそういうものとして受け止めるのですが、スターフォックスシリーズのナンバリングタイトルなのにスターフォックスの楽しみ方が失われてしまった仕様になっているのはなんとも残念でした。

とはいえこの視点切り替えが気にならない人にとってはゲームとして面白いかもしれません。あくまで「今までのスターフォックスが好きだった」人には合わない可能性あるだけで、今までのファンでもこういう新しい要素が好きな人がいるかもしれない。ただ、個人的には敵の弾を避けながら空を駆け巡る爽快感が好きだっただけに、いちいち2画面を気にしなければいけない気配り仕様はちょっと疲れる……、というのが正直な感想であります。

iPhoneのパスコードを以前の4桁数字にしたい人へ

周りで意外と知らない人がいたので。最近iOSはデフォルトのパスコードが英数字6文字になったんだけど、設定で以前の4桁数字に変えられます。

設定アプリから「Touch IDとパスコード」を選び、自分のパスコードを入力したら「パスコードを変更」を選択。続いて表示されるパスコード設定画面で小さく表示されている「パスコードオプション」を選択。

ここから「4桁の数字コード」を選択。

はい、以前の数字コードに戻りました。

セキュリティレベルが下がるという声もあるかもだけど機能として用意されている以上選択は本人次第と言うことで。個人的にはパスコードよりもっと指紋認証が広まって欲しいですが。

甘みと酸味が特徴的な日本酒「仙禽」の蔵見学で仙禽の秘密とおいしさを体験してきた

まさに値千金なツアーでした。

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先日2周年記念パーティーにも参加した朧酒店で募集していた仙禽ツアー。仙禽はよく飲むけど1つの銘柄に特化して飲んだことはなかったことに加え、蔵をしっかり見学に行けるいい機会ということで参加することに。

 【仙禽蔵見学ツアー満員御礼!】2016年4月9日(土) ※ショップは臨時休業となります。
http://www.oborosaketen.com/theme486.html

集合場所は朧酒店のある新橋駅前のSL広場。

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専用バスに乗っていざ出発!

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座席に座ると旅のパンフレットに名札が準備されていて至れり尽くせり。

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なんと中には仙禽へお礼を書くことができるハガキまで……! 切手も貼ってあるからあとは書いて投函するだけという、隅々まで配慮の行き届いた準備にツアーへの期待が高まります。

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ツアー参加者の自己紹介が終わり、SA休憩が終わって配布されたお弁当をいただきます。道中は休憩を挟んでバスで2時間半くらい。

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そして見えてきた「せんきん」の文字。

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そして到着! ブランドは仙禽だけど蔵の名前はひらがな表記なのですね。

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蔵にはなぜかバスケットゴールの姿も。

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今回蔵の中を案内してくれた蔵元の薄井一樹さん。この方の説明が大変にうまく、詳しいのにわかりやすくて大変にためになりました。何度も蔵見学を案内しているからとはいえ、話の筋道のつけ方、たとえのわかりやすさが絶妙。

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蔵の中は清潔にしなければいけないので靴はカバー、手はアルコールで殺菌してから入ります。

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見学自体は場所の都合上、仕込みの順番とは関係なく回ったのですが、このブログでは日本酒の造り方に従い 順番を入れ替えました。お酒で使うお米を精米した直後から仙禽ができるまでの行程で並べています。

一番最初に行なうのが洗米作業。日本酒に使うお米を10kgずつに分け、秒単位で図って水を吸わせます。

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吸わせる時間はお米によっても精米度合いによっても違うけれど水温は常に6度。ただ、気温などの要因で常に水を6度に保つのは難しく、あらかじめくみ上げて2度にキープしたお水と当日の水をブレンドしながら6度の水を作り出すんだそうです。水を吸わせるだけでこれだけの手間暇をかけているのか……。

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水を吸わせた後はお米をふかします。食べるご飯と違って炊く、ではなくふかす、なのが面白い。

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ふかしたお米は麹室(こうじむろ)に運び、2日間かけて麹を作ります。

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なぜ麹を作るのかと言えば、お米のままではお酒にならないから。すべてのお酒は酵母菌が糖分を食べることで生まれるため、原料には糖分が必要。ワインの場合は葡萄がもともと糖分を持っているので、すりつぶした葡萄に酵母菌を混ぜ合わせることでワインができる。これを単発酵といい、最もシンプルな発酵方法だそうです。

一方、日本酒の原料であるお米そのものは糖分を持っていないもののデンプンを含んでいるので、このデンプンを糖分に変えてあげる必要がある。そのデンプン を糖分に変える役割を果たすのがこの麹室で作る麹であり、ワインの単発酵に比べて日本酒は非常に複雑なな並行複発酵という手法で作られるのです。

並行複発酵 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%A6%E8%A1%8C%E8%A4%87%E7%99%BA%E9%85%B5

さらに仙禽がこだわっているのが日本酒の「ドメーヌ化」。ドメーヌとはワイン造りで使われる用語で、栽培からすべてを自分達で行なう手法とのこと。日本酒では原料の酒米を別の地方から取り寄せることも多いのですが、仙禽ではドメーヌにこだわり、米は仙禽のある栃木県さくら市で栽培できる雄町、山田錦、亀の尾の3種類、水も鬼怒川の伏流水を田んぼはもちろん仕込み水としても使っているそうです。

こちらが麹室の中。発酵させるために部屋自体は非常に暑くなっており、立っているだけで汗がじわじわでてきます。

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朝9時にふかしたお米を麹室に運び、「種麹」を振りかけた状態で2日間かけて麹を作ります。こちらはその日の朝にふかしたお米で、種麹を振りかけてから実際には3時間くらい経った状態。見た目はほぼほぼ普通のお米です。

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1日経ったら温度を自動で管理してくれる隣の麹室へ移動。

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こちらは2種類のお米があり、右側は生酛用として8割磨いた亀の尾。

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1日経ったことでだいぶお米っぽさが無くなって見えます。

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右側の亀の尾は8割磨きなので5割磨きに比べて色はちょっと黄色めなのが違い。

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続いての工程は酒母室(しゅぼしつ)もしくは酛場(もとば)と呼ばれる部屋。麹室によって米のデンプンが糖分に変わったことで日本酒を造る準備はでき、これに酵母を加えると糖分がアルコールに変わります。この酵母を日本酒造りのためにより強く育てるための場所がこの酒母室。酵母は非常に弱く、他の微生物と一緒にすると淘汰されてしまうのですが、一方で本来は殺菌に使われる酸性に強いという特徴があるため、タンクの中を酸性にすることで他の微生物を淘汰しつつ酵母だけを育てることができるようになるそうです。

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酒母のレシピは先ほど作った麹に水、蒸し米、酵母、そして最後に乳酸または乳酸菌。酵母は大きく速醸系酵母と生酛系(きもとけい)酵母の2種類があり、乳酸を使うと速醸系、乳酸菌を使うと生酛系になります。2つの違いは乳酸の場合液体を入れるだけ、乳酸菌の場合は微生物である菌を使うためより難易度が高いのだとか。酒母ができるまで時間も大きく違い、速醸系は10日くらいなのに対し、生酛系は30日と3倍近くかかります。また、酒母を作る時に酵母も添加せず、蔵の中に存在する「蔵付き酵母」を使う場合は麹と蒸し米と水だけで酒母を作ることができ、この場合は55日近くかかるとのこと。

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そこまで時間もかかり大変な生酛系を作る理由は「唯一無二」の日本酒が造れるから。特に蔵付き酵母を使う場合はまさにその蔵でしか存在しないため、他の蔵では作らない個性的な日本酒が造れるのだそうで、この木の桶で作っているのがまさに蔵付き酵母を使って仕込んでいる日本酒です。

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仙禽で使っている3種類の酒米についても教えてもらいました。3つのうち山田錦と雄町は酒造好適米と呼ばれるお酒造りに適したお米。仙禽で使っている鬼怒川の水は超軟水で発酵力が弱く、パワフルなお酒には元々適していない。とはいえ水に合わせすぎてしまうと今度はシンプルなお酒になってしまう。具体的には五百万石や美山錦を使うとそうなりやすいらしく、雄町や山田錦を使うことで仙禽の特徴である「甘みと酸味」を実現しているのだそうです。

残る亀の尾は酒造好適米が存在しない時代の古代米と呼ばれるジャンルのお米で、とにかく使うのが難しいとのこと。なぜそれでも使うのかというのは、仙禽が普通酒からスタートした際、日本酒造りの主流だった山田錦を使わず亀の尾を使うことで目を引くための作戦。今も使っているのは意地もあるけれど、愛着もあるし、日本酒の歴史に対するオマージュとしてこれからも使っていきたい、とのことでした。

酒母ができたらいよいよもろみ造り。酒母、麹、蒸米、水を入れて発酵させていきます。

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実際にタンクを開けてもろみを見せてもらいました。

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もろみの表面はぷつぷつと常に泡が吹いていて、発酵が進んでいるのが一目瞭然。ほんとに微生物が日本酒を造っているのだなあ、と改めて感動します。

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もろみが熟成したらこれを搾っていよいよ日本酒に。搾る方法はいくつかあって、一番多いのは「ヤブタ」と呼ばれるは自動圧搾機での搾り。ヤブタってのは藪田産業が作っている機械だから、ということみたいですね。

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そのほか数は少ないですが、もろみを酒袋に入れて敷き詰めることで搾る槽(ふね)搾り、酒袋を吊して自然に落ちるのを待つ袋吊りといった手法があります。

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袋吊りのタンクがこちら。前に河忠酒造で体験したなー。

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搾った酒を瓶に入れれば日本酒の完成! 仙禽ではアルコール度を低めに作っているので加水する必要はなく、すべてのお酒が無濾過で濾過作業もないため、その後に火入れするかしないかの違いはあれど、搾ったお酒はそのまま瓶詰めしてしまいます。

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火入れは65度で10分間。それ以上長いと酒がだめになってしまうし短くても火入れの意味がない、絶妙のバランスだそうです。

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日本酒造りを学んだ後はいよいよ試飲タイム! 5種類のカップのうち、2つだけまったく同じお酒が入っているというのを選ぶゲームだったのですが、41人の参加者で当てたのはたったの3人。もちろん自分は大撃沈で、自分の中で「これだけは絶対に違う」と思っていたお酒が見事に他と同じお酒だったという悲しい結末でした。利き酒、ちょっと真剣に練習してみようかな……。

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蔵を案内していただいた一樹さんのほか、弟の真人さん(左)、中央が杜氏の小林昭彦さん。試飲から宴会までの間、参加者からの記念撮影の要望に快く応じていただけました。

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見学が終ったら蔵からバスで「志生亭」へ移動し、お待ちかねの宴会タイム!

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志生亭
http://sikitei-sakura.com/

志生亭の目の前は一面の菜の花畑。のどかでいい雰囲気です。

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宴会は仙禽見学にふさわしく仙禽ロゴ入りのグラスで仙禽をいただきます!

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一樹さんの挨拶から宴会がスタート! 全部で8種類の仙禽がいただけるとのことで嫌が応にも期待が高まります。

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クラシック仙禽、亀の尾と雄町。ほんとはシルバーな山田錦もあったんだけど写真撮り損ねた……。

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仙禽の文字が鳥を表しているモダン仙禽は雄町と山田錦。

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乾杯では、モダンともクラシックとも違う新作という「仙禽一聲(せんきんいっせい)」というお酒もいただきました。

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「鶴の一声」という意味だそうで、甘み酸味が特徴の仙禽ながらその甘み酸味が控えめで飲みやすい仕上がり。4月にはお店に並ぶとのことでこれは楽しみ!

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こちらは「仙禽鶴亀」。

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精米歩合は磨きに磨いてなんと19%!そのおかげかとても甘く飲みやすい上品な味でした。

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最後の最後にはラベルもされていない「ナチュール」というお酒。

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調べてみるとこれが酵母無添加の生酛で作った逸品のよう。そうか、あの木の桶で仕込んでいたのがこのお酒なのか!

連載:あおい有紀の〈気になる日本酒〉 vol.22「仙禽 ナチュール(酵母無添加きもと)」 | PREMIUM JAPAN – Part 2
http://www.premium-j.jp/eat_drink/18668/2/

惜しむらくはこれが出ることには結構酔っ払ってしまっていたこと……。ちゃんとどんな味かしっかりメモっておくべきでした……。

お酒ばっかり書いてますがご飯もとてもおいしいお店でした。日本酒はやっぱりご飯にあわせてこそ派なので、たくさんの仙禽と美味しいご飯をいただけたのは至福の時でした。

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宴会の後半は仙禽に対するクイズ大会。クイズ大会は参加者を3チームに分けた上で、利き酒を当てた人がいるチームはその分だけポイントをもらえる仕組みだったんだけど、残念ながら我が青チームは利き酒正解者ゼロ。しかもクイズは挙手で回答する仕組みのため、縦長の部屋で後ろの方に陣取っていた青チームはここでも不利となりじわじわと点差が開く始末。これはどげんかせんといかんねと思いつつ、クイズの出題を全部読み終わる前に回答を当てる作戦を発動、なんとか2回正解して最終問題で全チーム横並びまで持ち込んだものの、最後の最後で敗れ去りました。まあ、やるだけのことはやったから悔いはないかな……。

クイズ読み終わる前に回答して2問正解したことで一樹さんには「今日のMVP!」とお褒めの言葉いただきましたが、蔵見学の説明が大変わかりやすく詳しかったので覚えやすかったことに加え、出題の傾向が心優しくつかみやすかったというのも理由ですかね。あれがもっと「ですが」を多用するいじわる系だったらとても正解できてなかった気がする。

楽しい宴会時間も終わり、あとは東京まで帰るだけ……、という時間も残った仙禽で酒タイム! すでにいい気分で寝ている人も多い中、宴会で余った仙禽をたらふくいただき、ほんとに仙禽無双な1日でした。

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本格的な蔵見学は初めてだったのですが、すごく説明が上手で細々と教えてもらえて、なんとなく頭で理解していた酒造りの一連をとても身近に感じることができました。もっと人数が少ない見学だと麹造りなども参加できるとのことで、ぜひまた機会を改めて参加してみたいものです。たくさんの仙禽を飲むことで仙禽にも詳しくなれて大満足のツアーでした。新作の発売が今から楽しみ。仙禽一聲は迷うことなくゲットしたいと思います。